八重歯の抜歯、抜かなければならない場合は?注意点は?

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八重歯抜歯

八重歯のある女性は日本ではチャーミングで人気があり、笑顔に魅力を感じている人もいます。しかし、唇を何度も噛んだり、上顎と下顎の噛み合わせが悪くて食べにくいなど問題がある場合は、矯正しなければなりません。また、海外ではドラキュラのような印象のため、忌み嫌われることもあるようです。

矯正でも治らない場合には、抜歯が必要です。ここでは、矯正方法、矯正できないのはどのような場合か、抜歯する場合の注意点をご説明します。

この記事の目次

1.抜歯の前にまず矯正

糸切り歯とも呼ばれる犬歯は歯の根が太くて深いので、通常は抜歯をしません。なぜなら、最も寿命が長い大切な歯だからです。この歯を抜いてしまうと、噛み合わせがうまくいかないことがあります。そこで、まず矯正できるかどうか検討します。

1-1 2つの矯正方法

矯正には、大きく分けて2つの方法があります。第1にブラケットという器具を付け、ワイヤーで引っ張って少しずつ移動させて歯並びを整える方法です。ブラケットを取り付ける位置は表側と裏側の場合があります。裏側で矯正する場合は、舌側矯正と呼ばれます。第2にマウスピースで矯正する方法です。

裏側矯正に関しては【見えない!若者に人気の舌側矯正(ぜっそくきょうせい)の治療方法と費用】、マウスピース矯正に関しては【マウスピースで行う矯正の特徴と良い点・悪い点まとめ】にて詳しく解説していますので、是非ご活用ください。

1-2 抜かなければならない3つのケース

どうしても犬歯を抜歯しなければならない場合には、主に3つのケースがあります。第1に歯の根が割れてしまっている場合です。割れた部分から細菌が入って痛みなどを感じる状態なので、抜かなければなりません。第2に周囲の歯より寿命が短いと判断された場合。第3に永久歯が歯茎に埋まって出てこない埋伏歯(まいふくし)という状態の場合です。

八重歯の抜歯に関するメリット・デメリットは【八重歯は抜歯しなくてOK?放置するリスクや治療法を解説】でも詳しく掲載していますので、こちらも参考にしてみてください。

2.抜歯の前後で注意しなければならないこと

大切な犬歯を抜くのですから、抜歯の前後には十分に注意が必要です。顔付きは変わらないにしても、これまで自分のシンボルだった歯がなくなってしまうショックに対して心構えも必要でしょう。
しかし健康的な歯並びになることで、長期的には虫歯や歯周病の予防ができます。

2-1 抜歯前に注意したい麻酔の影響

犬歯の抜歯には、麻酔を行います。持病で薬を服用していたり、アレルギーがあったりする場合には、事前に歯科医師に伝えておきましょう。
妊婦さんは特に注意が必要です。抜歯後は、痛み止めや化膿を防ぐ薬が使われます。歯科医師だけでなく、他の主治医にも問題がないかどうか確認しておくと安心です。

2-2 抜歯後は無理をせずに

抜歯後は、抜いた部分からの感染に気をつけましょう。傷口を歯ブラシで強くこすったり、指で触ったりしないようにします。医師が処方した薬はきちんと服用し、アルコールの摂取や過度な運動は控えてください。出血が止まらなかったり、激痛が続くようであれば、すぐに医師に連絡を取って診察してもらうことが大切です。

3.まとめ

歯は身体の大切な資産であり、犬歯はその中でも特に大切です。まずは矯正で治すことができないか検討し、長期的な視点から歯全体の健康を守る目的で抜いた方が良い場合は、十分医師に相談して納得した上で、抜歯の選択をしましょう。

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監修医

伊丹 太郎先生

麻布シティデンタルクリニック 院長

経歴

松本歯科大学卒業後、同病院勤務。
琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科にて
顎顔面領域悪性腫瘍治療に従事。
その後都内複数歯科医院勤務後、
麻布シティデンタルクリニックを開院。
現在に至る。

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