歯がボロボロで歯医者へ行くのが恥ずかしい!先生の本音は?

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歯の調子がおかしため、歯医者にいかなければならないと思いつつ、「歯医者に行くのが恥ずかしいから」という理由でなかなか重い腰が上がらないという人も少なくありません。

口の中が虫歯などでボロボロになっていると、それを医者に診られるのに抵抗があるという話はしばしば耳にします。

もしボロボロの状態の口の中を見ると歯医者はどのように感じるのでしょうか?こちらの記事では、歯医者さんが患者さんに対してどのように感じているのか、また歯医者に通うにあたって心がけるべきことについても見ていきます。

この記事の目次

1.先生たちの率直な感想とは

1-1 患者さんを診る目はみんな一緒

口の中が虫歯などでボロボロになっていると、歯医者さんに診せるのが恥ずかしいという人は多いです。特に若い女性の間でそのような抵抗感を抱く人が多いです。

しかし歯医者さんの立場から見てみると、別に口の中が汚いからといって特別な感情を抱くことはないです。そもそも歯医者というのはそのような口の中の状態の悪い人が多数訪れるところです。

しかも歯医者さんは毎日何十人という人の口の中を診ていきます。ですから歯がボロボロになっている人を診るのはいつものことなのです。

歯医者に行きたいけれども恥ずかしいからと躊躇しているのであれば、あまり心配をする必要はないでしょう。

1-2 心配する気持ちのほうが強い

口の中がボロボロになっている患者を診ると、歯医者さんはむしろ心配になるといいます。かなり状態の悪い患者の場合、それだけ疾患を長期間にわたって放置してきたと推測できます。

このため「きちんと最後まで治療を受けてくれるのかな?」とか「歯をきちんと温存できるかな?」といった心配をすることが多いといいます。

1-3 問診で専門家目線からのアドバイス

勇気を振り絞しぼって歯科クリニックに通って治療すると、「もうあのような経験はしたくない」と思う人が多いです。歯が再びボロボロの状態にならないようにするためには、普段からのデンタルケアが重要になります。

そこで歯科クリニックを選ぶときには、問診の時にアドバイスをしてくれる歯医者を探すと良いでしょう。いまどのような状態なのか、治療はどうやって行って、どの程度まで良くなるのか、その後のケアをどうするのかなどを専門家の視点からいろいろと助言してくれる歯科医師を選ぶことをおすすめします。

1-4 酷ければ酷いほど治したいと思う歯医者さんも

歯科医師の中には、歯や歯茎の状態の悪い患者であればあるほど燃えるという人も意外と多くいます。もちろん早期治療するに越したことはないですが、ボロボロということはそれだけ治療のやりがいのある歯だとも言えるのです。

ひどい状態から治療を始めてしっかり治すことができれば、歯医者さんとしても感慨もひとしおでしょう。「またご飯をおいしく食べられるような状態まで持っていってあげたい」と考える歯医者さんが多いのです。

このように、ひどい口の中の状態で歯医者に行くと恥ずかしいと思う必要はないです。むしろ放置しても悪化することはあっても改善することはないので、早めに受診しましょう。

2.どんな歯医者さんにお願いすべきか

2-1 ただ怒るだけの歯医者はNG

ボロボロの状態の歯を歯医者さんにて診せるとドクターの中には、「こんなになるまでなんで放っておいたのですか?」のような感じで怒る人もいます。

歯の治療は早期に始めればしっかりと治療できるのですが、症状がどんどん進行すると治療の選択肢も狭まります。その意味で怒る歯医者もいます。

大半の歯医者さんは「何とか治せるところまで治して、おいしくご飯の食べられる状態にしよう」と思うはずです。

2-2 問診時、痛みが伴うかどうかを明確に伝える

歯医者さんでの問診では、いろいろなことを聞かれるはずです。その中でも、痛みがあるのか、どこにどのような痛みがあるのかについては、ほぼ質問されるでしょう。

この時に詳しく伝えるように心がけることです。痛みの状態を聞くことでどのような病気が考えられるか、治療するときにどのようなところに注意すべきかなどを歯医者は判断するからです。

どのような細かなことでも構わないので、痛みについてはできるだけ詳しく説明するように心がけましょう。

2-3 正しい歯磨きを教えてくれる歯医者を選ぼう

デンタルケアの基本は、毎日自分自身で行う歯磨きです。しかしこの歯磨きですが、正しく行えていない人が多いです。良い歯医者というのは歯の治療だけでなく、虫歯や歯周病にならないような予防歯科にも力を入れています。

そこで歯の治療を行う一方で正しいブラッシングのやり方を指導してくれるような歯医者さんを見つけましょう。そうすれば、虫歯や歯周病の再発の確率を下げられます。

3.歯医者さんに行くときの心得

3-1 途中で治療をやめない

歯医者さんに通う場合に絶対にやってはいけないのが、途中で歯科に行くのを止めてしまうことです。中には痛みもなくなって、口の中を診てもおかしなところがないからという素人考えで勝手に行くのを止めてしまう人もいます。

しかし一見すると問題なくても、治療が完了していないケースもあります。医者の指示に従って、「これで最後です」と言われるまでは通いましょう。もし歯医者さんとの相性が良くなかったとしても治療をやめてしまうのではなくて、他のクリニックに変えるなどしてきちんと治療を完結させることです。

3-2 市販薬に頼らない

歯の痛みを感じるときに歯医者さんに行かずに市販の薬を服用して何とかしようとする人もいます。鎮痛剤を服用することで、歯の痛みは治まるかもしれません。

しかしこれはあくまでも一時的な作用で、痛みの原因の治療ではありませんので、応急処置として使うだけにとどめておきましょう。

ですから市販薬に頼りすぎると、結局症状がどんどん悪化することになりかねません。しっかり病気を治したければ、歯医者さんでの治療を受けるべきです。

3-3 以前の治療内容をしっかりと伝える

もし前に歯医者さんで治療を受けたことがあれば、その内容について説明しておくと良いでしょう。

またとある歯医者さんで治療を受けていたけれども、どうも相性が悪いので途中でクリニックを変えたという場合でもどの程度治療が進んでいるかを知るために以前の治療内容は伝えるべきです。

別に詳しく伝えることはないですが、どこの歯の治療を行ったかくらいは伝えるように心がけましょう。

4.まとめ

ボロボロの歯の状態になると、歯医者になかなか足が向かないという人もいるでしょう。しかしそのまま放置しても悪化するだけですから、早めに歯医者で治療を受けるべきです。

ドクターは口の中の状態は医学的に見ているだけで、汚いとか感じることはまずありません。ぜひこの機会に歯医者さんへ行ってみようと思ってくれたら嬉しいです。

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監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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