まずは口呼吸を確認し改善した上で、装置を使った矯正治療を始めましょう
歯は毎日使う身体の一部なので、幼少期からのていねいなケアとメンテナンスが大切です。虫歯や歯周病を予防するための歯磨きはもちろん、小児矯正もその一つです。
歯並びを整える前に当院が重視しているのは、口呼吸です。近年、お口がポカンと開いたままのお子さまが増加傾向にあると感じています。口呼吸になるとお口周りの筋肉が低下し、歯並びにも影響する恐れがあります。歯並びや噛み合わせの乱れは虫歯や歯周病といったお口の病気にもつながる可能性がありますので、早めに気づき、改善に取り組むことは重要だと考えています。
小児矯正のメリットは、お子さまは成長過程で骨が柔らかいので歯も動きやすく、大人と比べて治療を早く終えることが期待できる点だと思います。また、骨の成長が止まる前に骨格へアプローチできるので、大掛かりな治療を行わずに骨格のバランスを整え、噛み合わせの問題を解消することができるかもしれません。
さらに、永久歯をきれいに並べるためにお口の土台を広げるという治療を行うので、大人になってから健康な永久歯を抜歯して歯を並べるリスクの軽減にもつながります。
歯の生え変わりのタイミングやスピードはお子さまによって異なりますので、小児矯正に関心はあるものの、始めるタイミングが分からないという親御さまもいらっしゃるのではないでしょうか。
前歯が生え変わり、6歳臼歯が生えてくれば大まかな歯並びが決まりますので、当院はそのタイミングでご相談いただくことをご案内しています。
また、当院は歯並びの前に口呼吸を改善して、正しい呼吸法へ導くことを重視しています。まずはお口周りの体操を行い、そしてスケルトンタイプの拡大装置でお口の中のスペースを広げることで舌の機能を改善し、口呼吸から鼻呼吸へと促していきます。お子さまにもよりますが、1週間から2週間程度で改善が見られることもあります。
その後、ワイヤー矯正などで歯並びを整えていきましょう。
近年、口呼吸をしているお子さまが増えていると感じています。
寝ている時、テレビを見ている時、ゲームをしている時などに、お子さまのお口がポカンと開いたままにはなっていないでしょうか。お口が開いたままなので口呼吸になり、お口周りの筋肉も低下するのでお口も閉じにくくなります。その結果、口呼吸が習慣化されてしまうことがあるのです。鼻が詰まっているので鼻呼吸ができないという場合もあります。
当院が口呼吸を重視するのは、それが歯並びが乱れる要因の一つでもあるからです。そのため、まずは口呼吸を改善した上で、本格的な小児矯正を行います。
歯並びが悪くなる要因として、指しゃぶり、舌癖といったお口周りの癖や遺伝なども挙げられます。少しでも気になることや心配なことがあれば、なるべく早めにご相談ください。
矯正治療をきっかけに歯やお口の中への興味や関心が高まり、いつもきれいでいようと心がけるようになるなど、小児矯正はお子さまの意識の変化にも役立つと考えています。
当院は、治療を担当した歯科医師や歯科衛生士が、ライフステージに合わせたアドバイスをすることも可能です。アドバイスによって虫歯や歯周病のリスクを軽減、あるいは取り除くこともできると思っています。
また、お子さまにとって、歯科医院は行きたくない場所かもしれません。そういったイメージを持たれないように、明るい雰囲気でていねいにコミュニケーションを取ること、そしてお子さまに興味を持っていただけるように動画をお見せするなど、分かりやすいご説明を行うことを心がけています。
院内では、お子さまや親御さま向けにデジタルサイネージでさまざまな歯科情報も発信しています。
問診・ヒアリング
まずはお口の中を見せていただき、お子さまや親御さまのお悩みやご希望、ご予算などを伺います。その後、矯正治療の流れ、それぞれの矯正装置のメリットとデメリット、費用、治療期間についてご説明いたします。
カウンセリングは無料です。ご相談内容を持ち帰ってご検討いただいても構いません。
精密検査
治療を受けていただくことが決まったら、治療計画を立てるため精密検査へ進みます。
お口の中やお顔の写真撮影、パノラマレントゲン、セファログラムでの撮影、唾液検査、歯の型取りなどを行います。
治療計画のご提案、方針の決定
精密検査の結果を踏まえて、お子さまの状態に合わせた治療計画を立てご提案します。治療期間や費用などについてお伝えした上で、さらにご相談を重ねて治療方針を最終決定いたします。
矯正治療開始
クリーニングを行ってから、お口の中に装置を装着します。
矯正期間中は装置の影響で虫歯のリスクが高まる恐れがあるため、ていねいなブラッシングが必要となります。そのため、矯正治療中のブラッシングについてもご指導いたします。
調整
月1回程度のペースで通院していただき、治療の進行チェックや装置の調整、クリーニングを行います。
通院を怠ると治療が長引く原因となりますので、きちんと定期的に通院していただきますようお願いします。
保定/経過観察
矯正治療が終了したら、治療後の状態を維持するための保定期間に入ります。
保定期間中は3カ月から4カ月に1回程度のペースで通院していただき、定期検診と保定装置のチェック、クリーニングを行います。
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