歯周病の治療内容｜ほりうち歯科クリニック

歯周病の検査方法はさまざまありますが、主に歯周ポケットの検査、歯の動揺度検査、レントゲン検査となります。歯周ポケットの検査は、歯と歯肉の間にある歯周ポケットと言われる溝にプロープという器具を差し込み、深さや出血量を確認するものです。次に、歯の動揺度検査とは、歯がぐらぐらしていないかどうかのチェックです。歯周病が進行していると、歯肉や歯槽骨の支えが減ってしまい、歯がぐらぐらするため、その動揺度をチェックすることで、進行具合を確認します。

最後に、レントゲン検査です。歯周病が重症化すると、歯を支えている骨が溶けていってしまいます。その状態を把握するために、レントゲン撮影をすることがあります。

◇スケーリング
歯面に形成された歯石は、歯垢が固くなった物質のため、歯ブラシで除去することができません。そこで、スケーラーと呼ばれる専用の治療器具を用いて、歯石除去を行うのがスケーリングです。手用スケーラーと超音波スケーラーを併用しながら、ていねいに歯石を取り除きます。

◇ループトレーニング
スケーリングとは異なり、歯の根に蓄積している歯石を除去する方法です。歯周ポケットの深い部分にスケーラーという器具を入れるため、痛みや出血が伴います。治療前に麻酔を行うことで、できる限り痛みを抑えられるようにしています。

◇歯周ポケット掻把術
歯周ポケット掻爬（そうは）術とは、重度の場合に行う治療法です。歯周ポケット内の歯石だけでなく、最近などに汚染されてしまっている歯肉も除去します。汚れや感染した組織を掻き出すため、清潔になった歯根面に歯茎が付着し、汚れが再び溜まりにくい環境を作ることが期待できます。こちらも、治療前には麻酔を使用します。

◇フラップ手術
歯肉をメスで切開し、歯根部を露出させる処置法です。スケーリング・ルートプレーニングでは除去することのできない歯石や病変を取り除く必要がある場合に適用されます。こちらも治療前には麻酔を行います。

◇歯周組織再生療法
歯周病によって吸収されてしまった歯肉や歯槽骨を再生させる治療法です。薬剤を患部に塗布することで、歯周組織の再生を促します。