3D光学カメラや専用のマシンを用いて、コンピューター上でつめ物やかぶせ物の設計から製作を行う「セラミック治療システム」を採用しました。早ければ、即日対応可能です。歯を削っている歯科医師が、お口の状態を細かく把握して設計を行い製作するからこそ、適合が良いと感じます。さらに、歯科技工士を通さないため費用を抑えやすく、ブロックから削るために同じ素材でもぎゅっと圧縮して固い、しっかりとした素材でご提供できるというメリットもあります。セラミック治療は主にダイレクトボンディング(※)、オールセラミック(※)、ジルコニア(※)などを使用しており、金属にセラミックをかぶせるメタルボンド(※)を行う際にも金属アレルギーが出にくい素材を採用しています。
また、患者さまの症例やご要望によって複数の選択肢からお選びいただけるよう、セラミック治療だけではなく、保険適用内のレジン(プラスチックのつめ物)やCAD/CAMシステム(プラスチックのかぶせ物)にも対応しています。3Dカメラや専用のマシンを用いて、コンピューター上でつめ物やかぶせ物の設計から製作までを行うCAD/CAMシステムを採用することにより、根管治療の必要がなければ早ければ2日から3日での製作も可能になっています。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
自由診療のセラミックなどでせっかく良いかぶせ物をしても、その土台になっている残存歯に虫歯菌や歯周病菌などが隠れていると数カ月後に膿が発生するケースが少なくありません。特に神経をすでに取っていて銀歯が被さっていたところは、レントゲンを見ただけではわかりにくいのです。
そのため当院ではマイクロスコープや歯科用CTを使って精密な検査を行い、根管治療(神経の治療)の必要がある場合は、かぶせ物を製作する前に治療を行います。そして治療後は、きれいにした根管内にMTAセメントを詰めていきます。根の土台には力が掛かっても柔らかくしなるファイバーコアを使用してしっかりと仕上げ、根が割れてしまうリスクがある金属のメタルコアを使うケースはほとんどありません。
型どりの際には経験のある歯科技工士へ患者さまの状態やお好みをしっかりと伝え、誤差や不具合のない精巧な技工物をご提供するよう努めています。
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問診・口腔内チェック・治療
初診の場合はまず問診を行います。その後レントゲンなどでお口の状態をチェックし、痛みがある場合は治療をします。この1回目の治療時に今後の大まかな治療計画についてもご説明します。所要時間は60分ほどです。
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虫歯・歯周病治療の続き
2回目の来院時には1回目の治療の続きを行い、仮歯の製作を並行して行うケースもあります。かぶせ物を外しての治療を行う場合は、根の状態を確認するためにマイクロスコープを使用します。患者さまとコミュニケーションをとりながら今後の治療計画を決定していきますが、この時点では変更も可能です。
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神経の治療
神経の治療が必要な場合は、3回目の来院から根管治療へ移行していきます。肉眼で確認できるポイントには限界があるため、マイクロスコープなどで確認します。根の治療には3〜4回の来院が必要です。特に再治療の場合はお時間がかかります。診療時間は治療内容によって変わってきます。
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仮歯の製作~歯科技工士への依頼
根管治療後には仮歯を付けますが、前歯の時には仮歯を付けてから根の治療を行います。当院では仮歯の形を大事にしており、普段使っても差し支えがないように厚みや形状、長さ、角度などを確認し、仮歯を基にして最終的な形態を探っていきます。仮歯の形に問題がなければ印象(型どり)と同時に写真も撮り、シェードも合わせて歯科技工士に技工物の製作を依頼します。仕上がりまでには約8〜10日を要します。治療の所要時間は30分程度です。
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被せ物をセットしバランスを確認します。
技工物が仕上がりましたらご来院いただき試適を行います。問題がなければセラミックの場合は接着も行います。
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定期検診
1週間ほど噛み合わせなどの様子を見ていただき、調整が必要であれば定期検診へと移行していきます。