口内炎を治すには?つらい痛みを早く治すためのポイントを解説!

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口内炎を発見してしまった女性の写真

誰もが一度は経験しているであろう身近な症状口内炎。「すぐできてしまう」「なかなか治らない」「食事をするにも痛い」と悩まれてる方、多いのではないでしょうか?
この記事では、口内炎の原因や症状をはじめ、自身でできる対処法や市販薬の使い分けなど、口内炎を早く治す方法を紹介しています。口内炎が痛くてつらい、という方はこの記事を参考にしてみてください。

この記事の目次

1.口内炎を早く治すために薬を使いたい!どう選べば良い?

1-1.口内炎に効く主な成分をそれぞれ解説

・トリアムシノロンアセトニド
口内炎の炎症を抑える成分として、塗り薬や貼り薬に広く使われています。

・トラネキサム酸
抗炎症成分のひとつです。飲むタイプの薬に含まれています。

・アラントイン
粘膜の組織を修復する作用がある成分です。塗り薬に使われています。

・セチルピリジニウム塩化物水和物
殺菌消毒の作用があるため、口腔内の細菌の増殖を抑えます。うがい薬やトローチ(口腔内で溶かす錠剤)などに使われます。

・デキサメタゾン
ステロイドの作用により炎症を抑えます。口腔内で使用する軟膏のほか、アレルギー疾患や免疫疾患の症状を抑える飲み薬など、幅広く用いられています。

・ビタミンB群、ビタミンC
食事で不足しているビタミンを補い、皮膚や粘膜を正常にするはたらきがあります。飲むタイプの薬に含まれています。

1-2.飲み薬や貼り薬などを剤型ごとに使い分けるポイント

飲み薬は口内炎の範囲や部位にかかわらず使えるほか、ビタミンが含まれているものもあるため、体のなかから症状の改善を目指せます。
患部の範囲が小さめな場合は貼り薬がいいでしょう。成分がしっかりとどまりますし、外部の刺激からガードできます。
貼り薬を貼れないような部位や、広範囲に炎症が起こっているときには塗り薬に頼ることも検討しましょう。
また、患部へ直接薬を塗ることが難しい場合はスプレータイプが使いやすいです。
口内炎が再発を繰り返しているのであれば、うがい薬で殺菌し口腔内の衛生環境を整えるのも手です。

軟膏の写真

2.口内炎の治療をしたい場合はどの科に行けば良い?

2-1.口内炎の診療に対応している歯科も

口内炎は一般的に耳鼻いんこう科で対応していますが、口内炎の診療を行う歯科や内科もあります。また、子供の口内炎は小児科へ相談するのがいいでしょう。
なお、矯正器具や入れ歯、歯のトラブルなどが原因で口内炎ができるような場合は、歯医者さんに相談しましょう。

2-2.口内炎の治療方法はどのようなものがある?

治療としては直接患部に薬を塗るのが一般的で、塗り薬や貼り薬のほか、範囲が広い場合は薬を噴霧(ふんむ)することもあります。
また、歯医者さんのなかにはレーザー治療に対応しているケースもあります。これはレーザーで患部を殺菌、炎症を抑制し細胞修復をうながすことで口内炎を治していくものです。口内炎の痛みが比較的早くおさまりますが、レーザー治療は保険適用外となる場合もあるため、歯科医院によってかかる費用に幅があります。

病院の待合室の写真

3.疲労が原因?生活習慣の改善で治す方法

3-1.口内炎は体が疲れているサイン!まず体を休めて免疫力をアップ

口内炎が起こる原因として、ストレスや心身の疲労、睡眠・栄養不足などが考えられます。疲れやストレスの自覚がなくても、口内炎ができたときには体をしっかり休めましょう。ゆっくりとお風呂に入り規則正しい生活を心がけ、十分に睡眠をとるようにして免疫力を高めるように努めましょう。

3-2.ビタミンを摂取して口内炎を予防

口内炎予防にはビタミンB2やB6、ビタミンC、ビタミンAなどを摂取するのもおすすめです。「粘膜や皮膚を丈夫にする」「免疫力を高める」など、それぞれにはたらきがあり、毎日適量を摂取することが大切です。なお、身近な食材で言えば、豚肉や納豆、マグロ、みかんやキャベツ、かぼちゃなどがあります。

3-3.歯磨き・うがいで口内を清潔に!菌の増殖を防ぐ

口のなかを清潔に保つことも口内炎の予防につながります。食後に歯を磨くのはもちろんのこと、菌を増殖させないようこまめなうがいも心がけましょう。また、定期的に水分をとり、口のなかを常にうるおわせることも大切です。

3-4.口内炎を長引かせてしまう行動は控えよう

口内炎ができているときに避けたほうがいい食べ物もあります。たとえば熱いものや辛い食べ物は、口内炎を直接刺激することになります。また、糖質の多いものやアルコール類は分解時に大量のビタミンB群を消費してしまうため、控えることがのぞましいです。
口のなかを不潔な状態にしておくことも口内炎が長引く一因と考えられますので、しっかり口内ケアをしましょう。

ビタミンAを含む食材の写真

4.まとめ

口内炎を治す成分や方法についてご紹介してきました。
さまざまな使用方法の薬があるので、自身にあうものを常備しておくのも良いでしょう。また、口内炎には免疫力の低下や栄養不足など体の状態が影響している場合もあるので、日頃から疲れをためず規則正しい生活を意識することも大切です。
なお、10日以上症状が続く場合や生活に支障が出るほど痛みが強い場合は、無理をせず病院へ相談するようにしましょう。

 

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監修医

小川 隆介先生

後楽園デンタルオフィス 院長

経歴

2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る

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