口内炎が痛むときは食事も面倒になりがちで、飲み物だけですませてしまうこともありますよね。どうせ飲むなら、口内炎によさそうな栄養素がとれる飲み物を選んでみませんか?
この記事では、口内炎ができているときにおすすめの飲み物や食材、栄養素などを掲載しています。これ以上悪化させないために気をつけたい食べ物も記載しているので、ぜひチェックしてみてください。
この記事の目次
1.口内炎の原因と予防について
1-1.食事は栄養バランスが大切
口内炎は栄養バランスが崩れることでできやすくなるため、かたよった食事は大きな要因のひとつになります。また、ビタミンB群をはじめとした栄養素は助けあって働くものが多いので、同時にとることが望ましいです。日常の食生活では、ビタミンやミネラルが失われがちな加工品に頼らない手づくりの食事を心がけ、外食の際にも定食などを選ぶようにすることで、バランスがとりやすくなります。
1-2.ストレスはこまめに発散
体内にあるビタミンB1は、強いストレスを受けると大量に消費されてしまうので、粘膜が傷つきやすくなります。結果、口内炎もできやすくなってしまうため、ストレスをため込まないことが大切です。ゆっくりストレスを発散する時間がとれない方は、座ったままで深呼吸したり背筋をのばしたりすることも、ストレス緩和につながります。
1-3.口のなかは日頃から清潔に
口内炎が発症する原因のひとつに、細菌やウイルスの繁殖があります。お口のなかにたまった汚れは細菌の温床になるため、食後の歯磨きやうがいが大切になります。また、歯石や歯垢を除去する歯医者さんのクリーニングも予防につながります。
2.口内炎にまつわる栄養素について
2-1.前向きにとりたい栄養素
口内炎によいとされるビタミンB群は体内に蓄積できないため、こまめに摂取する必要があります。中でも大切なビタミンB2とB6を含む具体的な食品には、以下のようなものがあります。
2-2.前向きにとりたい栄養素
口内炎によいとされるビタミンB群は体内に蓄積できないため、こまめに摂取する必要があります。
中でも大切なビタミンB2とB6を含む具体的な食品には、以下のようなものがあります。
・ビタミンB2
動物のレバーやハツ、魚卵、海藻、青魚、卵、納豆、乳製品、干しシイタケ、まいたけ、モロヘイヤなど
・ビタミンB6
鶏肉、サンマ、サバ、まぐろ、カツオ、サケ、酒粕、にんにく、抹茶、ピスタチオ、ごま、バナナなど
2-3.我慢したほうがよい飲み物・食べ物
口内炎ができているときはもちろん、発症しそうと感じたときは刺激物を避け、ビタミンを壊してしまうアルコール類や甘いお菓子などをひかえます。また、熱すぎる飲食物は患部を刺激してしまうので、熱いお茶なども注意が必要です。
2-4.梅干しや蜂蜜の作用は?
梅干しは殺菌作用があるクエン酸が多く含まれているため、患部に塗ることで炎症を抑える働きが期待できます。また蜂蜜にも、梅干しと同様に殺菌作用があります。ただし蜂蜜はボツリヌス菌を含んでいるため、1歳未満の乳幼児には使用できません。
3.口内炎のときにおすすめの飲み物
3-1.緑茶や麦茶、ハーブティー
口内炎の大敵でもある細菌は、お口が乾燥することで繁殖しやすくなるため、こまめな水分補給が大切になります。その際おすすめなのが、糖分を含んでいないお茶です。
例えば、抗酸化作用や殺菌作用があるカテキンを含む緑茶、ビタミンを体内に取り込む際に必要なミネラルが含まれる麦茶、殺菌力が強いセージや免疫力の向上を助けるエキナセアを使用したハーブティーなどがあります。また、ハーブのなかでも粘膜を保護するマロウブルーは、うがいにも使用できます。
3-2.牛乳をはじめとした乳製品
牛乳やヨーグルトなどの乳製品には、口内炎の際に摂取したほうがよいとされるビタミンB2が多く含まれています。また、口に含むと少しずつ溶けていくアイスクリームやシャーベットも、口内が潤うためおすすめです。
3-3.口内炎に作用する栄養ドリンクの探し方
口内炎が痛くて食欲が落ちているときに、手軽にエネルギーを補給できる栄養ドリンクはコンビニの棚にたくさん並んでいます。そのなかから、口内炎対策として手に取りたい栄養素は、やはりビタミン類です。下記にそれぞれの主な効用を記載していますので、ビンの側面にある含有率などを見て、ドリンクを選ぶ際の参考にしてみてください。
・ビタミンB2 細菌への抵抗力を高める。粘膜を修復する。
・ビタミンB6 皮膚や粘膜の修復と疲労の解消に作用。
・ビタミンC ストレスに対する抵抗力と免疫力を高める。
・ビタミンA 粘膜に働きかけ細菌から守る。
4.なかなか治らない口内炎は受診を検討
口内炎の多くは長くても10日ほどで炎症が治まってきますが、2週間以上症状が改善しない際には歯科口腔外科の受診をおすすめします。また、1㎝以上の大きさや急な発熱、再発を繰り返すなどの症状も重篤な疾患の可能性もあります。口内炎と間違えやすい疾患や、繰り返し口内炎ができる場合に考えられる疾患には、次のようなものがあります。
・口腔がん
・白血病
・手足口病
・はしか
・エイズ など
5.まとめ
口内炎が痛むときに、コンビニなどで手軽に手にできる飲み物を紹介してきました。お茶やハーブティーなどは、自宅でゆっくり飲むことでリラックス作用も期待できそうです。その際にはくれぐれも温度に気をつけ、熱さで患部を刺激してしまわないようにしましょう。また、長引く口内炎は軽視せず、早めに歯医者さんへ相談してみてください。

監修医
遠藤 三樹夫先生
遠藤歯科クリニック 院長
経歴
1983年大阪大学歯学部 卒業
1983年大阪大学歯科口腔外科第一講座 入局
1985年大阪逓信病院(現 NTT西日本大阪病院)歯科 勤務
1988年遠藤歯科クリニック 開業
現在に至る
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