歯が抜けた!?お口のトラブルや外傷で歯が抜けた場合の対処法

    歯 抜けた

    「食事をしていたら歯が抜けた」「転んで歯が抜けてしまった」

    突然そんな状況に見舞われたら焦りますよね…。

    歯が抜ける主な原因は虫歯や歯周病といわれていますが、転倒やぶつけた衝撃で歯が抜けたという方もいるようです。抜けたあとに痛みがないからとそのまま放置してしまう方もいますが、将来的にさまざまなトラブルを招きかねません。

    この記事では、歯が抜ける原因、抜けてしまった場合の治療方法などについて解説しています。

    この記事の目次

    1.歯が抜けてしまう原因とは

    1-1.口腔内のトラブル

    歯を失う原因の多くは、虫歯や歯周病といわれています。子供や若い方は虫歯による原因が多いのですが、歳を重ねるにつれて歯周病が原因となるケースが増えていく傾向にあります。

    そのほかの原因として、転倒や衝突などにより歯が抜けたり折れたりしてしまうことや、歯の矯正治療の過程で抜く場合もあります。

    1-2.虫歯と歯周病の原因

    虫歯と歯周病、このふたつの原因に共通するのはお口の中の細菌です。しかし、細菌のほかに関連する原因については虫歯と歯周病で異なります。

    ・虫歯の原因

    虫歯の原因となる代表的な細菌は、ミュータンス菌というお口の中にいる常在菌です。このミュータンス菌は、歯に残った食べかすの糖質をエサにして歯垢(プラーク)を作ります。

    さらに、ミュータンス菌はどんどん増えていき、砂糖などをエサとして酸を作りだします。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまい虫歯になります。虫歯が進行すると歯に穴が空き、神経や根元まで進むとひどく痛み、歯を削る・抜くなどの治療が必要となります。

    ・歯周病の原因

    歯周病の原因は、歯周ポケット(歯と歯茎の隙間や溝)に歯周病の原因となる歯垢が入り込むことです。歯垢の中にある細菌が歯周ポケットで増えていき毒素を発生させ、歯肉や歯茎に炎症を起こします。

    はじめのうちは自覚症状がほとんどありません。徐々に炎症が進み歯を支える骨まで及ぶと歯茎が下がり歯がグラグラしてきて、自然に抜け落ちてしまうこともあります。

    なお、細菌だけでなく生活習慣も虫歯や歯周病の原因として大きく関わっています。
    あまり間隔を開けずに糖分を摂取していると、口内は酸性にかたむいた状態が続き、歯の再石灰化が行われず虫歯になる可能性が高くなります。

    また、過度なストレス、睡眠不足、運動不足や喫煙などによって抵抗力が弱くなると、唾液の分泌量や質が悪くなり歯周病が悪化するといわれています。

    1-3.外傷で歯が抜けた場合

    転んだりどこかにぶつけたなどで、歯が抜けたり歯の根が折れたりしてしまうケースも考えられます。一度抜けた歯は戻らないと思う方も多いですが、素早く処置することで戻せる場合があります。

    歯をケガした場合は、なるべく早く、できれば30分以内に歯医者さんへ受診することをおすすめします。その際、まずは抜けてしまった歯をそっと拾いあげます。欠けてしまった場合はすべてのかけらを拾いましょう。

    歯茎の根本にはやわらかい膜があります。この膜は歯と骨をつなぐ重要な部分であり、乾燥に弱く、手で触ると傷ついてしまいます。
    そのため、なるべく歯の根には触れず、容器に抜けた歯を唾液もしくは牛乳につけた状態で運び、すぐに歯医者さんで診てもらいましょう。

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    2.歯が抜けたまま放置はNG

    2-1.歯が抜けたままの状態は危険

    「歯が抜けてしまっても、1本くらいなら生活に支障ないし…」と、そのままにしている方もいるようです。ですが、たった1本の歯を失っただけでお口の中はもちろんのこと、見た目にも大きく影響する可能性があります。

    ・歯が伸びてくる

    抜けた歯と面していた反対側の歯が、かみ合おうとして伸びてきてしまいます。伸びるといっても歯茎の中に隠れていた部分が出てくるので、根が弱くなり、そのまま抜け落ちてしまうこともあります。

    ・歯がかたむく

    抜けた歯の両隣の歯が、スペースを埋めようとかたむいてきます。そのまま放置すればさらにその隣の歯もかたむきます。

    ・かみ合わせが悪くなる

    歯が抜けたり、そのまわりの歯が伸びたりかたむいたりすることにより、かみ合わせが悪くなります。ひどいと歯の矯正が必要な場合もあり、治療には高額な費用が発生します。

    ・見た目への影響

    歯がなくなったことで歯と歯の間に隙間ができてしまい、口を開けたときの印象が変わってしまいます。また、かみ合わせが悪くなりかむ力が衰えると、顔の筋肉が低下しやすくなります。筋力が低下すると、頬が落ちたり、口元のしわが増えたりなど、老化につながってしまう可能性が高くなります。

    ・発音がしづらくなる

    歯が抜けた部分から空気がもれて、発音がしづらくなる場合があります。そうなると、人との会話が苦痛になってしまうかもしれません。

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    2-2.口腔内以外への影響はあるのか

    ・消化器官に負担がかかる

    歯が抜け落ちたことによってかみ合わせが悪くなると、上手にかめず食べ物が大きいまま胃腸に入り、消化器官に負担がかかってしまいます。

    ・認知症を招く恐れ

    食べ物を「かむ」という行為は脳を刺激するのに良いとされています。かみ合わせが悪くなるとこの「かむ」力も弱くなってしまい、脳への刺激が少なくなり、結果的に認知症を引き起こす原因になる恐れがあるといわれています。

    このように、たった1本の歯が抜けることで多くの影響を及ぼす可能性があります。そうなる前に、早めに歯医者さんを受診しましょう。

    3.歯が抜けた場合の治療内容

    3-1.いくつか治療方法がある

    歯が抜けてしまった場合の治療方法ですが、大きく分けて3種類あります。それぞれの治療方法とメリット・デメリットについて見ていきましょう。

    ・ブリッジ

    その名の通りブリッジ=橋をかける治療法です。抜けた歯の両隣の歯を削り、それを支えにして上から橋のようにかぶせ物をします。

    メリットは、固定するため安定感があり、物をかんだときの違和感が少ないです。また、保険診療で行えるものもあるため、比較的安価です。
    デメリットは、健康な歯を削らなくてはならない場合もあることと、支えている両隣の歯にも負担がかかることです。

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    ・入れ歯

    人口樹脂で作った歯を残っている健康な歯となんらかの連結装置で固定する治療法です

    ・インプラント

    歯が抜けてしまった部分に人工の歯根を埋めこみ、その上に人工の歯を取りつける治療法です。

    メリットは、ほかふたつの治療法にくらべて義歯がしっかり固定されて見た目も美しく、残っている健康な歯への負担がほとんどないことです。
    デメリットは、保険がきかないので治療費が高い、治療期間が長くなる場合があるなどです。

    また、インプラント治療の場合には外科的な処置を伴うケースもあるため、患者さん自身の内科的な病気や全身的な状態によっては処置が出来ないこともあります。

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    3-2.治療にかかる費用

    抜けてしまった歯の治療には、保険診療と自由診療があります。入れ歯・ブリッジ・インプラントそれぞれの料金目安について見ていきましょう。

    ・入れ歯

    保険診療の入れ歯はプラスチック義歯に限られていて、3割負担で部分入れ歯が5千円~1万5千円、総入れ歯が1万円程度です。自由診療の場合、歯医者さんや使う素材によりさまざまで、5万円~150万円程度と料金にかなり違いがあります。

    ・ブリッジ

    保険適用で治療を行う場合、前歯で2万円、奥歯で1万円程度の費用がかかります。前歯は白いプラスチック樹脂、奥歯は第1小臼歯(前から4番目の歯)と歯の無い部分に橋わたしする歯(ポンティックと言います)は前歯と同様の白い樹脂を使うことが出来ますが大臼歯の部分は金属の素材に限られています。また、プラスチック樹脂は時間が経つにつれて着色、変色することがあります。

    自由診療では素材により異なりますが、おおよそ20万円から50万円と高額になります。治療に使う素材を、セラミックやジルコニアといった天然の歯に近い見た目で作ることができます。これらの素材は丈夫で傷に強く、長い時間が経っても変色が少ないという特徴があります。

    ・インプラント

    保険が適用されず自由診療となるため高額です。1本の歯につき15万円~50万円ほどで、治療費はメーカーや使用する材質により大きく異なります。

    料金や治療内容を踏まえた上で、歯医者さんとよく相談し決めましょう。

    4.歯が抜け落ちないように予防

    ここまで、歯が抜けてしまう原因とその対処方法について見てきましたが、大切なのは、歯が抜けないように予防することです。

    まず家庭でできるセルフケアとしては、「食後の歯みがきを丁寧に行う」「規則正しい食生活を送ること」です。

    食後の歯みがきを適当に済ませていると、歯や歯の隙間に残った食べかすが原因となり虫歯菌や歯周病菌が増加します。歯ブラシがとどきにくい部分は、デンタルフロスや歯間ブラシを使うのもいいでしょう。

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    また、ご飯やお菓子をダラダラ食べていると、口の中が酸性にかたむいたままとなり再石灰化できず、虫歯や歯周病になりやすい状態が続いてしまいます。食事や間食は時間を決めて、規則正しく行いましょう。

    そして、虫歯と歯周病を予防するためには、歯医者さんで定期検診を受けることも大切です。

    ちゃんとみがいているつもりでも、見えない所に歯石ができていたり、歯茎がはれていたりといったことがあります。そういった症状を定期的な通院により早い段階で見つけられれば、少ない負担で歯を治療することができます。それが結果的に、歯を抜かずに済むことへつながるのです。

    5.まとめ

    歯が抜けてしまう原因は主に、「虫歯や歯周病によるもの」と「転倒やぶつけた衝撃によるもの」があり、それぞれの対処法と、抜けてしまった歯の治療方法について見てきました。

    「1本歯が抜けたくらいならいいか」と放置してしまった場合、口の中だけでなく身体にもさまざまな影響が出てくる可能性が高くなるため、早めに歯医者さんを受診しましょう。

    抜けた歯の治療方法は大きく分けて「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3種類があり、それぞれに特徴や料金の違いがあります。歯医者さんとよく相談して決めましょう。

    また、歯が抜けないように日頃から歯みがきを丁寧に行い、定期的に歯医者さんでお口の状態を診てもらうことをおすすめします。

    【監修医】遠藤三樹夫先生の写真

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