歯医者さんの問診票の書き方と注意点は?初診の流れについても解説

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歯医者 問診票 書き方

初診として歯医者さんを訪れる際には、問診票の記入事項について事前に知っておくと診療がスムーズに進むものです。この記事では、問診票の既往歴や投薬歴、アレルギーの有無といった歯科医師に伝えるべき情報の書き方をはじめ、診療の流れについてもくわしく説明しています。歯医者さんへの受診を検討中の方は、この記事を読んで問診の際に困らないように準備をしておきましょう。

この記事の目次

1.歯医者さんの問診票の書き方ポイント

1-1.受診目的や症状の伝え方

問診票を書くうえでもっとも大切なことは、自身の受診目的をきちんと伝えられるかどうかです。歯科医師の前では緊張してうまく言えないという方も、問診票に要点がわかるように書きましょう。具体的には、痛みがある場合はチクッとするのかズキッとするのか、しみるのか、継続性はあるのかなどできるだけくわしく書くと伝わりやすいです。また症状がいつから表われたのかをはじめ、思いあたる原因があるかどうかなど、ささいなことでも書いておくと診断がスムーズに進む場合があります。

 

1-2.既往歴で記載するべきこと

問診票の既往歴には、今までにかかったことがある疾患や持病についての情報を記入します。たとえば、高血圧や糖尿病といった生活習慣病をはじめ、気管支喘息や婦人科系疾患、手術をした経験があるかなどについても漏れずに記入することが大切です。疾患の内容によっては、ほかの医療機関の医師と協力体制を整えて治療をおこなう必要があるため、過去の病歴について記載できるよう準備しておきましょう。

 

1-3.投薬歴は薬手帳を参照

投薬歴を問診票に記載する際には、薬の名前を正しく書けるよう薬手帳を参照しましょう。飲んでいる薬の種類が多い方は、そのまま薬手帳を歯科医師に見せることもできます。薬の副作用も考慮して負担の少ない治療計画を立てるためにも、投薬歴は漏れのないように記載することが大切です。

 

1-4.アレルギーや蕁麻疹の有無を伝える

アレルギーをはじめ蕁麻疹が出やすい場合は、投薬や麻酔などにかかわってくるため問診票できちんと伝える必要があります。また歯科金属アレルギーの方は、詰め物や被せ物の素材選びに影響してくるので問診票に書きましょう。歯科金属アレルギーは、手や足、体といった箇所に皮膚炎や湿疹などの症状として表れることがあります。疑いがある方も念のため報告しておくと不安の軽減につながりやすいです。

 

1-5.そのほかに伝えたほうがよいこと

妊娠中の方や授乳中の方も、薬についての配慮が必要なため問診票で記入する項目があるのが一般的です。歯医者さんによって問診票の記入内容は異なりますが、自由診療を希望するかといった項目がある場合は、自身の希望を伝えておくと治療計画も立てやすいです。また、抜歯の経験の有無や血が止まりにくいといった情報についても、記載するケースがあります。

歯医者 問診票 書き方

2.歯医者さんの初診の流れについて

2-1.問診票の記入・事前に記入できるケースも

診療の際にはまず受付で問診票を記載し、それをもとに歯科医師やスタッフが症状についてくわしいヒアリングをおこなうことが多いです。問診票は歯医者さんのホームページからダウンロードして自宅で記入できることもあるので、多忙な方は時間短縮にもつなげやすいです。

 

2-2.各種検査と診断

問診の後はお口の症状について把握するために、レントゲンをはじめとした各種検査を行う歯医者さんが多いようです。必要におうじて患部の写真を撮ったり歯周病の検査をしたりするほか、問題が表面化している箇所だけではなく、お口のなかを全体的に確認する歯医者さんもあります。検査のデータをもとに症状を見極め、お口の問題について診断されます。

 

2-3.お口の症状や治療の説明

検査や診断後は、お口の症状や治療プランについての説明がおこなわれるのが一般的です。その際、わかりやすいよう画像や模型などを使うケースもあります。治療内容について不安や疑問などがある場合は、説明の際に納得がいくまで話し合うことが大切です。また治療内容や費用、通院スケジュールにかんする要望などがある方も、説明のタイミングで相談するとよいでしょう。

歯医者 問診票 書き方

3.まとめ

歯医者さんの問診票の書き方や診療の流れについて、初診の方でも理解しやすいよう解説してきました。問診票がダウンロード可能で自宅にプリンターがある方は、事前に印刷して記入しておくと待ち時間の短縮につながります。歯医者さんを訪れたときに問診票を記入する場合には、既往歴や投薬歴についてもすぐに書けるようにして受診しましょう。

 

【監修医 松岡浩司先生のコメント】

何かしら不安を抱えてクリニックへ行かねばならない状況の中、うまく伝えきれないと思います。思いついた点をメモ等々にして持参されればより良い問診(表)も行えますので心がけてください。

 

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監修医

松岡 浩司先生

松岡歯科クリニック 院長

経歴

1986年 日本歯科大学 卒業
1988年 パール歯科医院 勤務
1995年 松岡歯科クリニック 院長就任
現在に至る

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