歯茎の再生治療とは?治療の流れやメリット・デメリットを確認

    歯茎 女性

    「歯茎が下がってしまい、歯が長く見えて気になる…」「歯茎が炎症を起こして、歯がぐらぐらしている」といったお悩みを抱えている方はいませんか?
    こうした歯茎のお悩みは、再生治療で改善できる場合があります。

    この記事では、再生治療ではどんなことをするのか、どんな症状を改善できるのか、費用はどれくらいかかるかなど、気になる歯茎の再生治療について見ていきます。

    この記事の目次

    1.歯茎の再生治療とは

    1-1.見た目を改善する治療

    歯が長く見えて気になる…といった見た目の問題を改善する場合には、「根面被覆術」という治療方法があります。
    歯肉が後退して歯の根が露出してしまったところに、別の部分の歯肉を移植して縫合する方法です。
    治療した部分のほか、移植する歯肉を採取した部分にも痛みが出るといったデメリットもありますが、露出してしまった歯の根を再び覆うことができます。

     

    1-2.「歯周組織」の再生を促す治療

    いわゆる「歯茎」と呼ばれる部分には、「歯周組織」と言って歯を支えるための構造があります。
    歯周組織は「歯肉」「歯槽骨」「歯根膜」「セメント質」の四つからなり、歯周病といった病気により歯槽骨が失われると、歯茎が痩せてしまいます。
    そこで、歯を支えている骨や周囲の組織の再生を促すことで、歯茎の状態を改善するのが「歯周組織再生治療」です。

     

    1-3.「歯周組織再生治療」の選択肢

    「歯周組織再生治療」を行う場合は、使用する材料によって以下のように治療内容が異なります。
    個人差、治療法によって差はありますが、およそ3~6週間で組織が再生されます。

    GTR法

    歯周病が原因で歯槽骨が失われた場合には、原因を除去する処置を行うことで、歯周組織は自然に再生しようとします。

    このときに歯肉が侵入してしまうと、骨が再生するための場所が無くなってしまうため、それを防ぐために行われるのがGTR法です。
    「メンブレン」と呼ばれる人工膜を設置することで、その下に必要な組織を再生させます。

    使用するメンブレンは、吸収性のものと非吸収性のものがあります。
    吸収性のメンブレンは1回の手術で済みますが、非吸収性は4~6週間後に取り出す処置が必要になります。

    エムドゲイン法

    歯周組織を形成するのと同じ成分を主成分とした薬剤を、歯の根っこの表面に塗布する方法です。
    GTR法のように歯肉が侵入するのを防ぎながら、歯周組織の再生を促します。
    1時間前後の手術を行いますが、GTR法のような2次手術の必要はありません。

    トラフェルミンを使用する方法

    こちらもエムドゲイン法と同じように、歯周組織の再生を手助けする成分を投与する方法です。

    再生を促すだけでなく、骨が持つ血管をつくる力を強めたり、骨の中の再生能力を持つ細胞を活性化させたりします。
    再生作用が大きい一方で、がん細胞なども活性化させてしまう恐れがあるため適応できないケースがある、治療後の痛みや腫れが大きい、といったデメリットもあります。

    歯科医師 説明

    2.歯茎の再生治療のメリット・デメリット

    2-1.歯茎の再生治療でできること

    歯茎が後退している部分や、抜歯によってくぼんだ部分の見た目を改善するため、歯周組織の再生を促すため、といった目的のほかにも、歯茎の再生治療が活用される場面があります。

    差し歯が長くて見た目が気になる…というケースでは、歯茎を再生させて位置を変えることで、短く見えるようにすることができます。

    また、矯正治療を行うと、治療の影響で歯茎が下がってしまうことがあるため、その予防や治療のために歯茎の再生治療を採用することもあります。

     

    2-2.再生治療で歯周病も改善できる?

    歯周病菌そのものに対処するものとは異なりますが、重症化した歯周病の影響で痩せてしまった歯茎に対し、再生治療という選択肢があります。
    歯周病が重症化してしまうと、歯を支える歯槽骨が吸収されて歯がグラグラになってしまい、抜歯が必要になってしまうことがあります。
    こうした場合に、歯周組織再生治療を行うことで、抜歯を避けられる可能性が高まります。

    歯周病の治療では、歯茎を切開して歯石を取り除く外科処置を行うこともあり、歯周組織再生治療は主にこうした治療と併用されることが多い処置方法です。

     

    2-3.デメリットと注意点

    歯茎の再生治療は、いずれの方法も外科的な処置を行います。
    そのため、患者さんの負担が大きい点に注意が必要です。

    治療直後に歯茎が開いてしまうと出血するリスクがあるほか、歯茎を移植する処置を行った場合は、治療箇所だけでなく移植する歯茎を採取した場所にも痛みが出ます。

    また、歯周病の進行度など患者さんそれぞれの症状によって、歯茎をどの程度まで再生させられるかは異なります。
    そのため、必ずしも希望した位置まで歯茎を再生できるわけではありません。

     

    2-4.歯茎の再生治療の費用は保険適用?

    外科処置のような大がかりな治療を行う時、気になるのが治療にかかる費用です。

    歯茎の再生治療は自由診療になることが多く、一般的な虫歯治療と比べ高い費用がかかります。
    特に、見た目の改善を目的として根面被覆術を行う場合は、基本的に自由診療となります。
    症状によって費用は変わりますが、50,000~80,000円が目安となります。

    一方、歯周組織再生治療については、使用する材料によって保険適用の有無も変わってきます。

    エムドゲイン法は自由診療となり、1歯に7~10万円前後の費用がかかります。
    トラフェルミンを使った方法では保険適用(およそ6,000~10,000円)となり、GTR法も使用するメンブレンの素材によっては保険が適用されます。
    保険適用の場合は1歯5,000円~1万5,000円(外科処置やレントゲン検査、投薬費用などは別途必要)、自由診療では1ブロック(全体の歯の6分の1)で5万円~15万円が目安となります。

    医療器具 電卓

    3.まとめ

    自分のお悩みに合った治療方法は見つかりましたか?
    ひとくちに「歯茎の再生治療」と言っても、その目的や治療方法にはさまざまなものがありました。

    いずれも手術を伴うというデメリットもあり、歯茎の状態によっては治療を行えない場合もあるので、まずは歯医者さんで相談してみることが大切です。

    気になる見た目を改善するため、あるいは大切な歯を守るためにも、この機会に歯茎の再生治療を検討してみてはいかがでしょうか。

    本町通りデンタルクリニック

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