歯科検診の用語を解説!意味を知って口の中の状態がわかるようになろう

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歯科検診 用語

歯科検診の用語で、0やCと言われ意味がわからなかった、という経験はありませんか?
この記事では歯科検診で使われる0やCといった単語の意味をはじめ、歯科検診の用紙の見方や検診内容などを紹介しています。
歯科検診で使われている用語の意味を知りたい、子供がもらってきた用紙の見方がわかるようになりたいという方は、ぜひご覧ください。

この記事の目次

1.歯科検診の用語の意味

1-1.検診に使われるCとは?

歯科検診で使われるCとは、虫歯を指します。虫歯は英語では「Caries(カリエス)」と書きます。Cとはその頭文字をとったものです。虫歯の状態を表す際に、C〜と歯医者さんは表現します。

1-2. 0や2などの数字の意味

歯医者さんは例えば虫歯のことを、「C1」などと表現します。Cは前述の通り、虫歯の意味であり、後ろの数字はその進行度合いを意味します。0〜4までの数字があり、0と1は初期虫歯と呼ばれる状態ですが、2以上は虫歯が「象牙質」と呼ばれる歯の内部まで進行した状態です。そのため、C2以上であれば歯医者さんで治療をおこなう必要性が高くなります。

1-3. 用紙に書いてあるA~E、1~8の数字の意味

歯医者さんは歯をみるとき、前歯や奥歯といった表現はしません。歯の位置にあわせて、歯を数字で呼びます。前歯を1として、奥歯に行くにつれて数字が大きくなります。例えば右上の奥歯であれば、右上8番と呼びます。乳歯の場合は、これがアルファベットになります。数字の場合と同様に、前歯がAで、奥に行くにつれB、C…と順番に進んでいきます。

1-4. C0、G0と書いてある場合

C0は要観察歯、G0は歯周疾患要観察者という意味を持ちます。いずれにしても直ちに治療が必要な状態ではありませんが、そのままにしておくと重症化してしまう恐れがあります。治療が必要ないからといって何もしなくても良いわけではありませんので、しっかりとケアをしていきましょう。

1-5. 「しゃせん」や「ばつ」といった記号

ほかにも、歯科検診では/(しゃせん)や×(ばつ)といった記号が使われます。
/は、治療の必要がない健康な現在歯を指します。
×は学校の歯科検診で使われる場合「要注意乳歯」を意味し、抜歯をするかどうかの判断が必要になります。

歯科検診 子ども

2.歯科検診ではどのようなことをみるの?

2-1. 炎症などの歯茎の状態

歯肉と呼ばれる、いわゆる歯茎の部分に炎症がないか、つまり歯肉炎や歯周炎がないかをみます。0であればほとんど症状なし、1は軽度の炎症、2であれば重度の炎症があるという意味があります。

子ども 歯茎

2-2. 歯列・咬合・顎関節の状態

噛みあわせや歯並び、顎関節の異常がないかどうかをみます。0であれば異常なし、1であれば要観察、2であれば詳しい診断が必要な状態という意味を持ちます。また歯や顎の状態だけでなく、姿勢もあわせてみることで全体の異常がないか判断します。

2-3. 歯垢の付着について

歯の汚れ(歯垢)が、表面積に対してどのくらい付着しているかをみます。歯の汚れがほぼ付着していなければ0、3分の1以下の汚れがあれば1、3分の2以上であれば2と表現されます。

 

3.C0、G0と言われたときの自宅でのケア

3-1. C0と言われた場合

0とは初期虫歯であり、まだ虫歯菌が表面を少し溶かしているくらいの状態です。そのため、日常生活で気をつければ再石灰化し、改善する可能性があります。

大切なのは、日々のブラッシングをていねいにおこなうことです。その際にフッ素が配合された歯磨き粉を使用すると、再石灰化が促されやすいです。また、普段の食生活も大切です。特にお菓子などの甘いものをたくさん食べてそのままにすると、虫歯菌が活発になりやすくなってしまいます。そのため、お菓子を食べ続ける、食べてそのままにするなどの習慣があれば見直しましょう。

3-2. G0と言われた場合

G0の場合、今後歯肉炎や歯周炎につながる危険性があります。そのため、しっかりと歯垢を落とすようにしなければいけません。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスを使用するなど、歯の隙間といった歯垢がたまりやすい場所のケアも欠かさないようにしましょう。また、炎症が起きにくい体づくりも重要です。ストレスをためたり、睡眠不足になったりすると体全体の炎症が起きやすくなりますので、そうならないような生活習慣を心がけましょう。

デンタルフロス

4.まとめ

歯科検診で使用される用語についてまとめてきました。せっかくの検診結果も、用語の意味がわからずにそのままにして、虫歯をはじめ口内の状態が悪化するのは避けたいところです。この記事を参考にして歯の状態を確認し、歯医者さんへの相談やお口のケアに役立ててください。

【監修医 貝塚浩二先生のコメント】

歯科健診で、むし歯や、むし歯になりかけている、歯垢があるなど所見のあった場合は「結果のお知らせ」をわたされるので、早めに歯科医院で診てもらって下さい。

 

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監修医

貝塚 浩二先生

コージ歯科 院長

経歴

1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る

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