気になる乳歯の歯並び。良くするためにできることは？

1.隙間がない歯並びが要注意？

乳歯の歯並び、どういう場合が要注意か、なかなか自分では見極められませんよね。一見きれいに見える隙間なく生え揃った歯並び、なんていうのも実は危険信号。早めに対策をうってあげることで、一生もののキレイな歯並びが手に入ります。

1-1　隙間がないとどうしてだめなの？

一見問題がないように見える隙間のない乳歯。でも、永久歯は乳歯よりも一回り大きいもの。乳歯が隙間なく生えていると永久歯が生えるスペースが狭くなってしまいます。小さなスペースに永久歯が無理やり生えるとガタガタな歯並びになってしまいます。乳歯はすきっ歯が理想です。

1-2　隙間の無い乳歯、対策は？

まずは歯医者さんで相談し、定期検診を受けるのがおすすめです。必要な場合、あごを拡げる矯正をして、永久歯が生えるスペースを作ってあげることができます。矯正は適切な時期にすれば、永久歯が生えてからの矯正よりも手間がかからず、一番確実な方法です。

1-3　自宅でできること、やっておこう

歯医者さんでの健診と並行して、家での取り組みも大切です。食事は、固いものや繊維の多いものなど、よく噛む必要のある素材を選び、大き目に切ることで噛む回数を増やします。正しい姿勢で食べさせることも大切です。

あごの発達を促すことで、歯並びをよくすることにつながりますよ。

2.歯並びは大丈夫！でも気をつけたい生活習慣

乳歯は適度なすきっ歯で、歯並びもキレイ。でも、お子さんの生活習慣や癖で、永久歯から乳歯に生えかわるときに、せっかくの歯並びが悪くなってしまうことがあるのです。普段の何気ないお子さんの仕草から、危険ポイントを見逃さないようにしましょう。

2-1　指しゃぶりは早めに卒業しましょう。

指しゃぶりやおしゃぶりは、歯並びに大きく影響してしまいます。指しゃぶりをすることで、前歯のかみ合わせが悪くなったり、歯並びのアーチが狭くなってしまうことがあります。3歳までの指しゃぶりは比較的歯並びに影響は出にくいですが、乳歯から永久歯に生えかわり始める6歳ごろまでには指しゃぶりは卒業させてあげましょう。

2-2　いつも同じ姿勢で寝ていませんか？

お子さんは、いつも同じ方向ばかりを向いて眠っていませんか？同じ方向での睡眠を続けると、骨格に歪みが生じてしまいます。あごの発達にも影響が出てしまうと、歯並びが悪くなる原因になります。枕やクッションを使用して姿勢を変える工夫をしてあげましょう。

2-3　頬杖をついていませんか？

お子さんは頬杖をつく癖がありませんか?頬杖をついてしまうと歯並びが内側へと移動してしまって、あごに負担をかけてしまうことになります。奥歯のかみ合わせも悪くなるうえ、体全体にも歪みが出てしまいます。頬杖はつかないように気をつけてあげましょう。

3.やっぱり大事。歯の定期健診。

家でのケアは、どうしてもできることに限りがあります。そこで頼りになるのはやっぱり歯医者さん。定期健診に行くことで、家では見つけられなかった歯のトラブルも早期発見できますし、小さなころから歯医者さんに通って親しませてあげることで、歯医者さんへの恐怖心がなくなります。

3-1　乳歯の定期健診、どんなことするの？

定期健診でチェックしてくれるのは、虫歯や歯並びです。今の状態で永久歯が生えてきても問題ないかなど歯並びの状態を確認してもらえるので、生え換わり時期の対処も万全になります。また、乳歯は虫歯にとてもなりやすいので、隅々まで細かくチェックしてもらい、磨き残しがないかどうかを調べてもらうのも大切です。

3-2　3か月に一度は定期健診を。

お子さんの歯の定期健診は3か月に一度がおすすめです。乳歯が虫歯になってしまうと、歯並びに大きく影響します。乳歯の虫歯の進行は思いのほか早いものなので、大人よりも小まめな定期健診が重要です。

4.まとめ

お子さんの成長とともに、変化していく乳歯の歯並び。一見問題なく見えても、その後の生活や癖で永久歯に大きく影響することもあるのですね。大事なお子さんの歯だからこそ、小まめなチェック、ケアをしてあげてください。

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