白く輝く歯は、永遠の憧れです。歯を白くする方法として、近年様々な方法が取り上げられていますが、その中でも貼るだけというホワイトニングテープが注目されています。ホワイトニングテープの名前はきいたことあるけれどよくわからない、興味はあるけれど費用面への不安がある、安全性への心配が残るなど、悩まれている人も多いようです。ここでは、そのホワイトニングテープについて詳しく説明していきます。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
この記事の目次
1.知っておきたい!ホワイトニングテープとは

実は、アメリカでは歯の美白の定番となっているホワイトニングテープ。その名前を、歯のホワイトニングに興味のある人なら一度は耳にしたことがあるはず。ただし、具体的にはどのようなものなのか、どのようにして使うのか、わからないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、そんなホワイトニングテープの基本情報についてご説明していきましょう。
1-1 アメリカでは常識!ホワイトニングテープとは
アメリカでは歯の美白の定番アイテムとして日常的に利用されているホワイトニングテープ。いったいどのようなものなのでしょうか。
ホワイトニングテープは、薄いフィルム上の素材からできていて、直接歯に貼りつけて使用します。漂白作用の高い過酸化水素が10%程度含まれているので直接歯に作用してホワイトニングしてくれます。他のホームホワイトニングと比較しても簡単に使えて即効性もあるため、人気の商品です。
1-2 ホワイトニングテープの販売価格
簡単手軽に歯の美白ができるホワイトニングテープ。販売価格は、20日分で7,000円前後となっています。他のセルフホワイトニング商品よりはお高いですが、歯医者でおこなう美容診療のホワイトニングの相場と比較するとお手頃な価格だといえるでしょう。日本では未認可の商品であるため、amazon(アマゾン)や楽天などのネット通販では並行輸入品も売られているようです。
1-3 ホワイトニングテープを日本で見かけない理由
ホワイトニングテープは、歯に30分貼るだけと簡単なツールですが、実は日本ではまだあまり認知されていません。その理由としては、ホワイトニングテープに含まれている成分の過酸化水素は6%を超えると日本では劇物指定されてしまいます。よって日本の薬局では取り扱いが認められていません。実際、ホワイトニングテープを使う場合成分が強すぎて痛みを感じることも。こういった理由から、日本ではまだ取り扱いが少ないと言えます。
2.驚くべきホワイトニングテープの効果

セルフで簡単にできるホワイトニンググッズとして、美白用歯磨き粉や歯の消しゴムなどが挙げられます。しかし、効果が実感しにくいといった声もよくきかれます。ここでご紹介しているホワイトニングテープはどのくらいの効果があるのでしょうか?
2-1 過酸化水素が歯を白くする
ホワイトニングテープに主に含まれている有効成分は、過酸化水素です。この過酸化水素が歯の表面の色素を漂白して浮かせることで白くしていきます。この濃度の度合いで漂白作用に違いがでてきます。過酸化水素がむらなく歯に広がるようにきちんとテープをはることが必要となります。ホワイトニングテープをうまく活用するためには何度か練習を重ね、自分のスキルをあげていく必要がありますね。
2-2 オフィスホワイトニングよりも効果は弱い
セルフホワイトニングとよく比較されるのがオフィスホワイトニング。名前の通り歯医者さんで行うホワイトニングのことです。
オフィスホワイトニングの場合も、セルフホワイトニングと同様に過酸化水素を使用します。ただし、濃度が30%を超えるものを使うのでセルフホワイトニングよりも美白の効果が高くなります。そのことから、やはりホワイトニングテープの効果は美容診療でやる施術よりは効果が落ちると言えますね。
3.ホワイトニングテープの使い方
ホワイトニングテープは簡単に使えるということはわかりましたが、実際にはどのように使うのでしょうか?劇薬指定されている成分が含まれているため正しい使い方が必須になってきます。しっかり正しい使い方をマスターすれば美しい白い歯がよみがえります。

3-1 漂白剤がついたテープを歯に貼る
まず、漂白剤成分である過酸化水素が付着したテープを歯の表面に貼っていきましょう。
この工程が、きれいにホワイトニングするために一番重要なポイントとなります。歯にホワイトニングテープを貼る前は、歯磨きはせず、軽く口をゆすぐ程度にしましょう。テープを貼ってからの放置時間は30分程度です。この時にしっかり歯の表面についている色素を溶かしてくれるので、正確な時間をはかりましょう。貼りつけている間は、なるべく口を動かすことは避けましょう。
歯並びが悪い人は、テープをうまくはれず美白部分にムラができてしまうので注意が必要です。
3-2 テープをはがして歯磨きをする
30分程度テープをはったら、丁寧にはがしていきます。はがしたあとは、しっかりと歯磨きをしましょう。30分以上貼ると効果がさらに高まるのでは?と思われがちですが、ここは注意が必要です。
それ以上時間が経過してしまうと、有効成分の過酸化水素が歯に浸透しすぎて、激痛を伴うことになります。日頃から知覚過敏に悩まされているひとなどは、ホワイトニングテープ使用時の痛みが出やすいため、ホワイトニングテープの使用を中止するか、事前に鎮痛剤を飲んでおくことをおすすめします。
3-3 使用後は色の濃い食事に気をつける
ホワイトニングテープを使用した後は、表面の薄い膜がはがれた状態になります。この膜は、半日から1日程度で再石灰化しますが、その期間は歯に色がつきやすい状態となっています。歯に色素が沈着しやすくなっているため、特に食事に注意する必要があります。色の濃い緑黄色野菜や、カレー、コーヒー、ワインなどは食べないようにしましょう。
また、外部の刺激を受けやすい状態になっているので、酸性の食べものなど刺激の強いものは避けた方がいいでしょう。歯磨き粉もなるべく刺激の少ないコーティング作用のあるものをおすすめします。歯の色素沈着は日ごろの食べ物と密接に関係しているのですね。
3-4 虫歯や欠けた歯には使えない
実はホワイトニングテープを使用する際に、やってはいけないことがあります。まず虫歯や治療中の歯に使用すると痛みが強くでるので避けましょう。
また、神経の通っていない歯や、被せ物、詰め物のある歯は効果が出ないのでそこは理解しておきましょう。白い美しい歯を手に入れたいのはもちろんですが、健康で元気な歯もしっかりとキープしておくことが大切ですね。
4.ホワイトニングテープの副作用・デメリット

自分でできる歯の美白ツールとして、ホワイトニング歯磨きやホワイトニングペンがありますが、その中でもホワイトニングテープは即効性があり効果を実感しやすいといえるでしょう。ただし、日本では認可されていない成分を含んでいるということもあり、使用する場合は副作用やデメリットを理解しておかなければいけません。ここでは、ホワイトニングテープの副作用とデメリットについてご紹介していきます。
4-1 日本人が使うと知覚過敏が起きやすい
日本人の歯は欧米人とくらべて知覚過敏が起こりやすいという特徴があります。その理由として日本人と欧米人で歯の性質の違いがあることがあげられます。日本人の歯は厚みが薄く神経の太さが欧米人に比べて太い特徴を持つ一方で、欧米人の歯が日本人の歯と比較すると丸い形をしていて厚みがある特徴を持ちます。
知覚過敏が起きやすい日本人の歯に、強いホワイトニングのお薬を塗布することで、歯を通過して神経に届いてしまうケースも考えられます。そのため、ホワイトニングの術中や術後に痛みがでてしまうこともあります。日ごろ、冷たいものを食べた際など、知覚過敏になりやすい人は自覚しておきましょう。
知覚過敏は通常24時間前後で和らぎますが、痛みが長期にわたる場合は歯医者さんに相談してみてください。
4-2 神経にダメージを与えるリスクがある
日本人の歯は、神経が太いけれど、歯自体の厚みは薄いという特徴があります。そのことから、強いホワイトニングのお薬を塗布することで、歯を通過して神経に届いてしまうケースも考えられます。その際に、痛みがでることはもちろんですが、神経にダメージを与えるリスクも考えられます。きれいな白い歯を手に入れる代わりに、健康的な歯を失ってしまっては元も子もないですよね。
4-3 歯がまだらに白くなる場合がある
ホワイトニングテープを貼る際に、どうしても歯とテープの間に空気が入ってしまったり、唾液があることできれいに貼れなかったりということが起こってしまいます。この場合、ホワイトニング部分がムラになってしまい、まだらに白くなることがあります。
また、まだらに染まってしまったらその後に他の歯と均一な白さにすることは難しくなってしまいます。こういったデメリットをしっかり把握した上で、ホワイトニングテープを使用することをおすすめします。
5.ホワイトニングテープの購入方法
日本では販売許可がおりていないホワイトニングテープ。一体、どこで手に入れることができるのでしょうか?ここでは、お店で簡単に購入することのできないホワイトニングテープを入手する方法とそれに伴う注意点について、ご紹介していきましょう。

5-1 通販を使って個人輸入する
日本国内には販売店がないため、購入する方法はインターネット通販がメインとなります。大手通販サイトのamazonでは、並行輸入された商品を購入することができます。ただし並行輸入品のため、通常海外で購入するよりは多少お値段は高くなっていることも。並行輸入品でも正規品を選んで購入することをおすすめします。
また、海外のドラッグストアやバラエティショップでは簡単に購入することができるので、海外旅行に行った際まとめて購入したり、知人が海外に行く際には買ってきてもらうのもいいですね。ただし、自己責任の上で購入しましょう。
5-2 購入は自己責任で
通常のホワイトニングと同様に無カタラーゼ症や、アレルギー、妊婦、授乳中の方は、身体的に施術の影響が心配されるので取扱いを控えましょう。
また、ホワイトニングテープは、日本では無認可の過酸化水素が使われているため前にご紹介したトラブルが万が一起こった場合でも、保証がききません。また、トラブルを修正するべく美容診療に駆け込んだ場合も保険適用外のため金銭的な負担も大きくなってきます。このようなことをしっかり踏まえた上で、ホワイトニングテープを利用してくださいね。
6.まとめ
ホワイトニングテープの基本情報と注意点についてのご説明でしたがいかがでしたか?日本では一般的ではないものなので、メリット、デメリットを把握して使用しましょう!
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監修医小川隆介先生
後楽園デンタルオフィス 院長

■院長経歴
2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る





                                    
                                    
                                    
                                
                                
                                
                                
                            




                                            
                                            
                                            
                                            
                                            
                                     
                
                            