歯を削るデメリットを避けて、輝く白い歯を手に入れるには

歯を削るデメリットを避けて、輝く白い歯を手に入れるには

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輝く白い歯は健康的な魅力を演出するのに欠かせないもの。誰もが憧れる存在です。特に、歯に変色がある人では、「白い歯を手に入れるためならどんな治療でも受ける」と強く願う方もいることでしょう。しかし、白くするための治療で歯を削ることで、歯にデメリットを与えることも。歯を削ることによるデメリットと、歯を削ることなく審美性を高めることができる方法をご紹介しましょう。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.白い歯のために歯を削る!?

歯科診療

1-1 歯を削るってどういうこと? 

 「歯を削る」とは、再石灰化可能なエナメル質を中心に、歯の一部を切削すること。虫歯の部分を削ることはもちろんですが、大きすぎて目立つ前歯を削ったり、削ることで噛み合わせを調整したり、インプラントを入れるために土台となる歯を削ったりと、見た目の美しさや歯の機能向上のために歯を削ることもあります。

1-2 どんな時に歯を削るの?   

歯の美しさを高めるための美容診療では、もとから生えている天然歯を削って治療を進めるケースは多々あります。矯正治療の際に歯を動かすスペースを確保するために歯を削ることもあれば、審美的理由でクラウンをかぶせる際に、土台となる歯を削ることもあるのです。

なぜ削るのかというと、例えばラミネート・べニア(3章で説明します)や歯のマニキュアをする場合には削らずにそのままやってしまうと、歯の厚みが増してしまい不自然な印象になります。美容診療ではこういったミリ単位の調整で自然な白い歯を作り上げてくれます。

 

2.歯を削るデメリット

2-1 歯の強度が低下する        

歯の美しさを手に入れるために、歯を削る処置を行うことは珍しいことではありません。しかし、歯を削ることにより、デメリットが生じることもあります。

その最大のものが、歯自体が本来持っていた強度を維持することが難しくなるという点です。強度を失った歯は割れる、欠けるなどのトラブルを引き起こしやすくなるので、審美目的で歯を削る際は歯科医師と相談し、良く考えた上で行いましょう。

2-2 虫歯になりやすくなる         

歯を削ることで、削った場所から虫歯になりやすくなるというデメリットもあります。歯を削った場所は、菌が付着しやすく繁殖しやすい環境にあります。そのため、削った歯が虫歯になり、さらに周囲に虫歯が広がってしまうというケースは多いのです。      

2-3 痛みや知覚過敏の元になる           

歯を削ると、歯の表面が歯の内部にある神経に近づいてしまいます。そのため、冷たいものや柑橘系の果物など酸性の強い食べもの、飲みものが歯にしみる知覚過敏や、痛みなどの悪影響が現れてしまう場合もあるのです。

2-4 神経を抜く必要が出ることも            

歯を削ると、本来なら歯の深部にあるべき神経が表面に近きます。このため、痛みが発生し、その痛みを取り去るために、健康な歯の神経を抜くという処置が必要になるケースもあります。

神経を抜いてしまうと、その歯では以降痛みを感じることがまったくなくなります。痛みがなくなるというと良いことのようですが、痛みがないために虫歯の進行に気づけなくなってしまいます。歯を削ることが虫歯の進行につながり、口腔内環境を悪化させてしまう原因となるのです。    

3.症状別!歯を削らない美容診療!

歯医者

3-1 変色歯を白くしたい

テトラサイクリン歯など、変色した歯を白くする美容診療に、薄いセラミック材料を歯の表面に貼りつけるラミネート・ベニア法があります。ラミネート・ベニア法では歯の表面を少し削ってから材料を貼りつける必要がありますが、歯を削らずに貼りつけることを可能としたのがスーパーエナメル療法やルミニアーズといった極薄ベニアを使った治療です。

従来のラミネート・ベニア法で用いるセラミック材料が0.5〜0.7ミリの厚さを持つのに対し、これらの治療で用いるベニアはわずか0.1ミリ程度。極薄素材により、歯の表面を削らず装着することが可能となっています。

歯を削ることによるさまざまなデメリットを遠ざけることができる、極薄ベニアでのラミネートベニアは美容診療の新しい形なのです。

3-2 治療痕を隠したい

コンポジットレジン(プラスチック素材の詰め物)充填によるダイレクトボンディングでは、技術によっては仕上がりに満足するのが難しいケースも。特に前歯に施した場合、醜い部分が目立ちやすいうえ、時間が経つとともに樹脂の変色が起こり、さらに気になってしまう人が多いようです。

そんな醜い治療痕を隠すのに、極薄ラミネートベニアは最適です。歯を削る必要がないため、歯に負担を強いることなく、美しい見た目を手に入れることができます。

3-3 オープンバイト(開咬)を治したい

口を閉じた時に奥歯は噛み合っているのに、前歯が合わない状態をオープンバイト(開咬)といいます。顎の大きさに対して歯が小さすぎたり、幼い頃に指しゃぶりを続けていたりした影響などで起こります。

オープンバイト(開咬)は、歯列矯正で治療するケースが多いですが、なかにはラミネートベニアによる治療が適することも。天然歯を削らず貼りつけることができる極薄ラミネートベニアを使えば、歯に負担をかけずにオープンバイト(開咬)美しく治すことができます。

3-4 すきっ歯を治したい

前歯の中央に間が空いた状態をすきっ歯(正中離開)といいます。見た目のわるさはもちろん、歯の間から息が漏れることで発音が不明瞭になったりする悪影響があります。時間をかけて矯正治療を行うことで治すことは可能ですが、手っ取り早くクラウンをかぶせたり、インプラントを入れたいと希望する人も多くいます。

しかし、クラウン治療やインプラント治療では、土台となる歯を削る必要があります。このことによりさまざまなデメリットが生じる可能性があるのです。

そこでおすすめなのが極薄ベニアを使ったラミネートベニア法です。つけ爪感覚で貼りつけるだけで、歯を傷めることなく美しい見た目を手に入れることができます。

4.美容診療は自費診療であるため高額に

美容診療は高額!しかし幅広い選択ができる

美容診療は保険適用がなく、高額となります。そのため、自己負担額が高額になりがちで、「お金持ちの治療」という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

歯を削ることによるデメリットを避けられる極薄ベニアでの美容診療も、通常の美容診療と同様に保険適用外での治療となります。1本3万円程度からと、治療費が高額担ってしまうことには覚悟が必要です。

高額で検討しにくいかと思います。見栄えが優れているだけでなく、質が高く、長持ちするメリットがあります。長い目でみれば、自費治療で治療した歯の方が安くすむ可能性もあります。歯医者さんの先生は、さまざまな見解から適したものを提案してくれます。口腔内の状態によっては、選択が異なってくるのでまずは、先生へ相談しましょう。

5.まとめ

美容診療では見た目を優先して虫歯のない健康な歯を削ることも多々あります。しかし、歯を削ることで、時にはデメリットを被ることも。新素材での新しい治療で、歯を削ることなく美容診療を行うことも可能となってきています。天然歯への負担を抑えながら見た目を整えたい方は、歯を削らない新しい美容診療も考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

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監修医小川隆介先生

後楽園デンタルオフィス 院長

■院長経歴
2005年 日本歯科大学 卒業
2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
現在に至る

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