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オフィスホワイトニングは、歯科医院で薬剤を使用して歯の色調変化を目指すホワイトニング方法です。接客や営業など、人と接する機会が多い方の中には、ホワイトニングを検討している方もいるのではないでしょうか。この記事では、オフィスホワイトニングがどのような方法なのか、メリット・デメリット、料金相場、施術の流れなどの基礎的な内容を紹介します。また、オフィスホワイトニングを避けた方が良い人や、適さない歯の状態についても触れています。オフィスホワイトニングについて詳しく知りたい方、施術を検討している方は参考にしてください。
※掲載する平均費用はあくまで参考のために提示したものであり、施術内容、症状、使用する薬剤、歯科医院の方針などにより費用は変動します。必ず各院の治療方針を確認し、ご自身の症例に合った歯科医院を選びましょう。
1.オフィスホワイトニングとは
1-1.オフィスホワイトニングとは
歯科医院では、過酸化水素や過酸化尿素などを含む薬剤を使用し、歯の色調変化を目指します。
自宅で行うホームホワイトニングよりも高濃度の薬剤を使用する場合があり、1回の施術でも色調変化を実感する方もいます。ただし、元の歯の色や歯質、着色の状態、希望する白さによって結果には個人差があります。
【通院回数】
元の歯の色や、どの程度の白さを希望するかによって異なりますが、1回の施術時間は1時間程度が目安です。複数回の通院が必要になることもあります。
【注意点】
健康な歯でも、歯の質や厚み、薬剤の濃度などによって、施術後に歯がしみることがあります。
一時的な症状であることが多いですが、しみる症状が強い場合や、翌日以降も痛みが続く場合は、歯科医院に相談しましょう。
【事前にむし歯治療や歯のクリーニングが必要なことも】
むし歯や歯石、着色などが見られる場合、オフィスホワイトニングを実施する前に治療や除去が必要になることがあります。
そのため、希望するタイミングで施術を受けられないこともあります。まずは歯科医院を受診し、オフィスホワイトニングが可能かどうか確認しましょう。
1-2.オフィスホワイトニング以外のホワイトニング
【ホームホワイトニング】
自宅で行うホワイトニングを、ホームホワイトニングといいます。専用のマウスピースに薬剤を入れ、歯に装着して使用します。
装着時間は、使用する薬剤の濃度や種類によって異なります。1~2時間程度のものもあれば、就寝中に使用するものもあります。
装着時間や使用方法を守らないと、期待した色調変化が得られないことがあります。
【関連記事】ホームホワイトニングは毎日やる必要がある?その理由と効果・注意事項
【デュアルホワイトニング】
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法を、デュアルホワイトニングといいます。
嗜好品や生活習慣、歯質などで個人差はありますが、人によっては比較的色調を保ちやすい、後戻りしにくい状態を目指せる場合があります。
【関連記事】デュアルホワイトニングの内容とその効果とは?デメリットと料金相場も
【セルフホワイトニング】
セルフホワイトニングとは、サロンや専門店などで利用者自身が行うホワイトニング関連サービスを指すことがあります。
医療機関ではない施設では、歯科医師や歯科衛生士による医療行為としての漂白処置は行えません。そのため、歯科医院で行うホワイトニングとは使用できる薬剤や目的が異なります。
2.オフィスホワイトニングのメリット・デメリット、注意点
次のような点が、オフィスホワイトニングのメリット・デメリットとされています。
2-1.オフィスホワイトニングのメリット
- 歯科医院で薬剤を使用して施術を受けられる
- 1回の施術で色調変化を実感する方もいる
- 歯科医師や歯科衛生士の管理下で施術を受けられる
- しみる症状などが出た場合に相談しやすい
- 事前の診査でむし歯や歯周病が見つかることがある
- 必要に応じて歯石除去やクリーニングを受けられる
【ホワイトニングに共通するメリット】
- 歯の色調が明るくなることで、見た目の印象が変わることがある
- 歯を削らずに色調変化を目指せる
2-2.オフィスホワイトニングのデメリット
- 自由診療のため、費用が高くなることがある
- 薬剤の影響で、しみる症状が出ることがある
- 事前にむし歯治療や歯石除去が必要になる場合がある
- 色戻りが起こることがある
- 元の歯の色や歯質により、希望通りの白さにならないことがある
- 適応できない人や歯がある
【ホワイトニングに共通するデメリット】
- ホワイトニング効果は永久ではない
- コーヒー、お茶、赤ワイン、タバコなどの影響で再着色することがある
2-3.オフィスホワイトニング施術後の注意点
オフィスホワイトニングの施術後は、薬剤の影響で歯の表面が一時的に着色しやすい状態になることがあります。
施術後の注意時間は歯科医院によって異なります。1時間程度、当日中、24時間など指示が異なるため、受診先の説明に従いましょう。
【酸性が強い飲み物は控える】
レモンやオレンジなど、酸性が強い飲み物は控えるように説明される場合があります。
【色素沈着しやすい食べ物や飲み物、嗜好品は控える】
コーヒー、赤ワイン、カレー、タバコなどは着色の原因となることがあります。施術後しばらくは控えるようにしましょう。
【歯が白く濁ることがある】
オフィスホワイトニング後に歯の表面が白く濁って見えることがあります。
一時的な変化で落ち着くこともありますが、数日たっても気になる場合は歯科医院に相談しましょう。
※脱灰とは、口の中の酸の働きによって、歯の表面からカルシウムやリン酸などのミネラル成分が溶け出すことです。唾液には再石灰化を助ける働きがあり、歯の表面の修復に関与します。
3.オフィスホワイトニングの料金相場は?
オフィスホワイトニングは自由診療のため、全額自己負担となります。
料金設定は歯科医院ごとに異なります。正確な料金は、受診予定の歯科医院のホームページや事前問い合わせで確認しましょう。
3-1.オフィスホワイトニングの料金相場
【料金相場】
オフィスホワイトニングの料金相場は、20,000円~50,000円程度とされることがありますが、歯科医院や施術内容によって大きく異なります。
※2026年税込みEPARK歯科調べ
同じ歯科医院でも、次のような条件で料金が変わることがあります。
【施術の回数】
2回コース、3回コースなど、施術回数によって費用が異なります。
【施術をおこなう歯の数】
オフィスホワイトニングの対象は、一般的に笑ったときに見える範囲の歯です。
対象本数によって費用が変わることがあります。
【デュアルホワイトニングにするかどうか】
デュアルホワイトニングでは、ホームホワイトニングのマウスピースや薬剤が追加されるため、費用が高くなる傾向があります。
3-2.1本あたりの料金相場
1本単位でオフィスホワイトニングを行う歯科医院もあります。
料金は1本あたり500~5,000円程度と扱っている薬剤や歯科医院によって差があります。必ず歯科医院へ費用や対応しているか確認しましょう。
3-3.メンテナンスの料金相場
メンテナンスの料金は、1回あたり10,000~20,000円程度とされることがあります。
※2026年税込みEPARK歯科調べ
こちらも料金、内容や頻度は歯科医院によって異なります。
3-4.大切なのは歯医者さん選び
オフィスホワイトニングでは、使用する薬剤や機器、カウンセリング内容、アフターケアなどが歯科医院によって異なります。
料金が高いからといって、必ず希望通りの結果が得られるとは限りません。
歯科医院を選ぶ際は、次の点を確認しましょう。
- 料金や施術内容が明確に示されている
- 事前説明が丁寧
- むし歯や歯周病の確認をしてくれる
- 施術後の注意点を説明してくれる
- 通いやすい場所や診療時間である
4.オフィスホワイトニングの施術の流れ
ここでは、一般的な流れを紹介します。
具体的な手順は歯科医院やコースによって異なります。
4-1.カウンセリングと事前説明
希望する白さ、現在の歯の色、施術内容、注意点などを確認します。
不安な点や疑問があれば、この時点で確認しましょう。
歯の色はシェードガイドを使って確認することがあります。
※シェードガイドとは歯の色見本のことです。元の歯の色や歯質には個人差があるため、必ずしも希望通りの色にならないことがあります。
4-2.口を開き、目や歯ぐきを保護する
開口器を使用して口を開けた状態を保ちます。
目や歯ぐき、唇などを保護するため、タオルやサングラス、保護材を使用します。
4-3.ホワイトニング剤を塗布する
歯の表面にホワイトニング剤を塗布します。
歯ぐきに薬剤が付着しないよう保護します。
4-4.光線を照射して漂白する
必要に応じて、専用の光を照射します。
薬剤の作用により、歯の着色成分に働きかけます。
4-5.ホワイトニング剤を洗い流す
照射後、薬剤を洗い流すまたは、拭き取ります。
コースによっては、塗布と照射を複数回繰り返します。
4-6.開口器や保護具を外し、うがいをする
保護具を外し、うがいをして口の中を洗い流します。
4-7.施術終了
施術後の歯の色や、しみる症状の有無を確認します。
歯科医院によっては、フッ化物塗布を行う場合があります。
※フッ化物塗布は、歯質の強化や再石灰化の促進に役立つとされています。
5.オフィスホワイトニングを避けた方が良い人や適さない歯とは?
5-1.無カタラーゼ症(むかたらーぜしょう)の人
無カタラーゼ症の人は、過酸化水素を分解する酵素が不足しているため、ホワイトニングは禁忌とされています。
ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解できず、重篤な口腔症状につながるおそれがあるためです。
5-2.妊婦さん・授乳中のお母さん
妊娠中や授乳中は、オフィスホワイトニングを控えるよう説明されることがあります。
安全性に関する十分なデータが限られているため、歯科医院の判断に従いましょう。
5-3.18歳未満の人
18歳未満の方は歯が成熟途中である場合があります。
歯科医院によっては、未成年への施術を控えているところもあります。
または、保護者の同意が必要な場合もあるため確認しておきましょう。
5-4.治療していないむし歯や歯周病がある人
むし歯や歯周病がある場合は、ホワイトニングより治療を優先することが一般的です。
薬剤が患部に刺激を与える可能性があるためです。
5-5.エナメル質形成不全症・象牙質形成不全症の人
歯の構造に問題がある場合、ホワイトニングによる色調変化が期待しにくいことがあります。
また、しみる症状が強く出る可能性があります。
5-6.入れ歯やブリッジ、インプラントといった人工歯
ホワイトニングは天然歯を対象とする処置です。
入れ歯、ブリッジ、インプラント、詰め物、被せ物には効果が期待できません。
人工歯の色が気になる場合は、クリーニングや作り替えを検討します。
5-7.神経が死んでしまっている歯
神経が失われた歯は、通常のオフィスホワイトニングでは十分な効果が得られないことがあります。
この場合、ウォーキングブリーチなど別の方法が検討されることがあります。
※ウォーキングブリーチとは、変色した失活歯の内部に薬剤を入れて歯の色調改善を目指す方法です。適応には条件があります。
5-8.上記に該当しなくても念のため確認を
オフィスホワイトニングでは薬剤を使用します。
服用中の薬がある、持病がある、アレルギーがある場合は、事前に歯科医師へ相談しましょう。
6.まとめ
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯の色調改善を目指す方法です。
短期間で色調変化を実感する方もいますが、効果には個人差があり、費用や通院回数も歯科医院によって異なります。
また、ホワイトニングが適さない方や、効果が期待できない歯もあります。
まずは歯科医院で診査を受け、自分に適した方法かどうか確認しましょう。
【参考サイト】
・厚生労働省 歯科用漂白材等審査ガイドラインについて
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc7616&dataType=1&pageNo=1
・日本歯科医師会 ホワイトニング
https://www.jda.or.jp/park/trouble/white.html
・日本歯科審美学会 歯のホワイトニングについて
https://www.jdshinbi.net/information/whitening.php
・厚生労働省 e-ヘルスネット フッ化物利用(概論)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-02-006.html