白く美しい歯は美しい笑顔に欠かせないものです。デートや結婚式などの大切なイベントに向けて、できるだけ早くホワイトニングで白い歯を手に入れたいと思っている方も多いと思います 。
しかし、日々の喫煙や食事、加齢によって歯がだんだんと黄色くなるように、ホワイトニングをしても、理想の歯の白さを手に入れるには時間がかかるものです。
ホワイトニングにはいろいろな方法がありますが、早く歯を白くしたいときはどの方法を選べばよいのか、この記事では、ホワイトニングの方法によって異なる施術の期間や効果が持続する期間について紹介していきます。
自分に合ったホワイトニングを見つけるためにもぜひ参考にしてみてください。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
1.ホワイトニングの方法によって異なる期間
1-1 オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングとは、歯科で行うホワイトニングのことです。濃度の高い薬剤を使い、専用のブルーライトをあてラジカルを発生させることで効果を高めます。システムによっては、一回で効果を引き出すことが出来ますが、術後の知覚過敏の発生率が高いなどのデメリットもあります。
Q1 どれくらいの期間かかるのか(施術期間)
1~4回。治療を受けた初日(1回)でも効果が実感できますが、多くの人が理想の歯の色になったと感じるのは3~4回です。
Q2 どれくらいの期間もつのか(効果期間)
約3ヶ月~10ヶ月
Q3 再度おこなうのは何ヶ月おきなのか(再施術までの期間)
1週間~2週間程度
■費用
¥10,000~¥40,000程度/回
※金額は、医院とシステムにより差があります。
■メリット
・1回(初回)でも効果が得られる
■デメリット
・求める白さによって白くしたい場合は時間と費用がかかる
・ホームホワイトニングよりやや再着色が早い
・効果を持続させるためには定期的な通院が必要
(求める白さになれば一度通院をやめ、その後効果を持続させるために1~3ヶ月に1度程度定期的に通院します。)
1-2 ホームホワイトニング
ホームホワイトニングは、歯医者さんで歯の型をとり、マウスピースを作成し、自宅で薬剤を使ってホワイトニングする方法です。
Q1 どれくらいの期間かかるのか(施術期間)
2週間継続。より白くしたければ約1ヶ月~2ヶ月
Q2 どれくらいの期間もつのか(効果期間)
約6ヶ月~12ヶ月
Q3 再度行うのは何カ月おきなのか(再施術までの期間)
頻繁に行うと知覚過敏になる恐れがあります。(知覚過敏になっても、しばらく中止すれば再開できます。)
■費用
¥20,000~¥50,000程度
■メリット
・透明感のある仕上がりになる
・通院する回数が少ない
・再着色しづらい
■デメリット
・白さを実感するまでにかかる期間がオフィス、デュアルに比べて長い
1-3 デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併せて行う方法です。
Q1 どれくらいの期間かかるのか(施術期間)
オフィスとホームあわせて1週間~2週間程度。(通常2クール程度おこなう)
Q2 どれくらいの期間もつのか(効果期間)
約6~12ヶ月
Q3 再度おこなうのは何カ月おきなのか(再施術までの期間)
頻繁に行うと知覚過敏になる恐れがあります。(知覚過敏になっても、しばらく中止すれば再開できます。)
■費用
¥100,000前後
■メリット
・再着色しづらい
・他のホワイトニングと比べ最も白くなる
■デメリット
・オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを合わせるので費用は高くなってしまう
1-4 ホワイトニング歯磨き粉
ホワイトニング効果のある歯磨き粉も販売されています。
ドラッグストアやネット通販で購入でき、気軽に始めることができるホワイトニング方法です。
Q1 どれくらいの期間かかるのか
効果が実感できるまでの期間は商品によって異なるため、一概には言えませんが、長期間毎日欠かさず続ける必要があります。
Q2 どれくらいの期間もつのか
すぐに効果が無くなってしまいます。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉は研磨剤によって汚れを落とすものがほとんどですので汚れがつくと白くなくなってしまいます。
Q3 再度おこなうのは何ヶ月おきなのか
毎日行うことができます。
■費用
¥700~¥2,500
■メリット
・毎日続けることができる
■デメリット
・値段に幅はあるが、継続して購入すれば高くなる
・商品によっては歯を白くする成分は含まれておらず効果が実感できないものもある
・研磨材が歯を傷つけることもあるので選ぶ際や磨き方に注意が必要
ホワイトニング効果のある歯磨き粉だけでは、歯はそれほど白くなりません。
歯磨き粉だけでホワイトニングを行うのではなく、歯科でのホワイトニングを受けたあと使用することで、色の戻りを防ぐ使い方がおすすめです。
1-5 歯のクリーニング
歯のクリーニングは虫歯や歯周病等の原因となる、歯の表面についている歯石や歯垢を取り除くことです。
ホワイトニングとは異なりますが、歯についた汚れ(飲み物やタバコのやに)をきれいに落とすことができますので、歯がひどく汚れている方であれば歯が白くなったと感じることもあります。
Q1 どれくらいの期間かかるのか
保険適用の場合、簡単なクリーニングであれば1回で終わるが通常は数回に分けて行う。(保険適用でなければ1回で終わる)
Q2 どれくらいの期間もつのか
すぐに効果がなくなる。(人によるが24時間以内に汚れがついて白さが失われることもある)
Q3 再度行うのは何カ月おきなのか
半年に1回(推奨)
そもそもクリーニングは歯を白くすることが目的ではないため、半年に一度受けることが推奨されています。
短期間に頻繁に行っても問題ありませんが、どうしても短期間に頻繁にクリーニングを受けたい場合は歯医者さんに相談しましょう。
■費用
保険適用 約¥3,500
保険適用外 ¥5,000~¥30,000程(医院によって変わる)
■メリット
・保険適用なら費用が安い
・口内を清潔に保ち虫歯や歯周病を防ぐことができる
■デメリット
・あくまでも「歯の掃除」なので、もともとの歯の色が変わってしまっているなどの場合は白くならない
2.タイプ別で選ぶホワイトニング
2-1 もっともおすすめできるのはデュアルホワイトニング!
ここまでご紹介してきた中でもっともおすすめできる方法、それはデュアルホワイトニングです。
デュアルホワイトニングではオフィスホワイトニングとホームホワイトニング両方のメリットを得ることができます。
【おすすめポイント】
・すぐに効果を得られる
・歯が白くなる効果が最も期待できる
・家でも施術できるので色戻りを防ぐことができる
・通院が少なくて済む(オフィスホワイトニングと比較した場合)
ただし、オフィスホワイトニング+ホームホワイトニングを合わせて行うため、費用は高くなってしまいます。
デュアルホワイトニングを検討するのであれば、実際の費用がどのぐらいになるか事前に歯医者さんに確認しておきましょう。
2-2 手軽にできるのはホームホワイトニング!
3つの中で手頃な費用でできる方法はホームホワイトニングです。
【おすすめポイント】
・ゆっくりと時間をかけて歯を白くするので自然な白さ、透明感のある白さが手に入る
・他のホワイトニング方法と比べると通院が最も少なくて済むので、子育てなどでなかなか家を離れられない方でも続けることができる
ただし、いくら自宅でできるからといって個人の判断で通院しないで頻繁にホームホワイトニングを行うと知覚過敏になってしまう危険性もあります。
知覚過敏になれば、すぐ歯医者さんに相談して継続するべきかどうか相談しましょう。
2-3 すぐ白くしたい?予定に合わせて方法を選ぼう!
デートなど明日にでも白くしたい予定がある場合、治療後の色戻りを気にしないのであれば1回でも効果を実感できるオフィスホワイトニングがおすすめです。
【おすすめポイント】
・何かのイベントが近く、すぐに白い歯を手に入れたい人
歯が白くない原因が歯の汚れである場合は、クリーニングによってすぐ白くなることもあります。まずは、歯医者さんに相談してみましょう。
3.まとめ
ホワイトニングについていろいろとご紹介してきましたが、どれか一つの方法を「これが絶対におすすめ!」と断言することはできません。何故なら、ホワイトニングにかけることができる時間や予算、どのぐらい歯を白くしたいかなどによって、その人に合った方法は変わってしまうからです。
また、ホワイトニングの効果への満足度は、個人差があります。期待度が高い方の場合、やったけれど期待したほどではなかったなどの意見も耳にします。施術時は、歯科医師に十分相談しましょう。
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監修医野崎康弘先生
医療法人社団 医康会 ジェイエムビル歯科医院 院長
■院長経歴
1990年 日本歯科大学 卒業
1990年~1995年 医療法人社団医恵会 勤務
1996年 ジェイエムビル歯科医院 開院