お子さまの歯並びが気になっている親御さまへ
当院にお越しになる方の中には、ご自身のお子さまの歯並びを気にされている親御さまもいらっしゃいます。そのような方に向けて当院は小児矯正をご提案しています。
小児矯正では、床矯正という方法を採用しています。これは取り外し可能な拡大装置を使用し、身体の成長を利用しながら顎の発育を促すことで、歯がきれいに並ぶ土台を整えていく矯正方法です。着脱できるため装置や歯のお手入れがしやすく、またワイヤー矯正と比較して痛みが少ないことが特徴として挙げられます。
身体の成長を利用するという特性上、小児矯正はスタートする時期が肝心です。具体的には、骨格の成長期かつ、乳歯と永久歯が混じり合った「混合歯列期」が良いタイミングとされています。開始時期を判断するためにも、一度お子さまのお口を見せにいらしてください。
歯科医院に対して恐怖感を覚えてしまうお子さまは少なくありません。しかし小児矯正には長い期間を要するため、治療が完了するまで何度も通院していただく必要があります。そのため当院は、このような前提においても無理なく通っていただけるよう、お子さまのペースに合わせた治療を心がけています。
慣れていないお子さまに無理をさせることはありません。時間をかけて少しずつできることを増やし、歯科医院は怖くない場所だと認識していただけるよう努めています。親御さまも、根気よくお子さまの様子を見守っていただければ幸いです。
歯科医院に苦手意識があるお子さまがいらっしゃる場合も、まずは一度ご相談ください。
当院が小児矯正において採用しているのは、床矯正と呼ばれる方法です。
床矯正では拡大床という装置を歯に装着します。この拡大床から加えられる力によって顎を少しずつ広げ、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを作っていきます。永久歯がきれいに並ぶ土台を幼少期に整えておけば、仮に大人になってから再度矯正治療が必要になったとしても、抜歯を回避できる可能性が高まるでしょう。また、身体の成長を利用して顎を広げることから、ワイヤー矯正に比べて痛みが出にくいことも床矯正の特徴です。
装置は取り外しができますので、歯磨きは普段通りに行っていただけます。万が一強い痛みを感じたり装置に不具合が生じたりした場合は、一度外して当院にお持ちください。装置の状態を確認し、調整いたします。
床矯正にあたっては、定期的な通院をしていただく中で治療経過を観察し、その時点での状態に応じて装置を調整しています。またその際は、歯並びだけでなく噛み合わせも考慮して治療を進めています。噛み合わせを改善することで後々避けられるトラブルもありますので、お子さまの将来の健康を見据えて治療を進めていく方針です。
治療中、治療後を問わず、しっかりとしたフォロー体制を整えて小児矯正にあたっています。無理なく通院を続けていただき、お子さまの健やかな成長を一緒に支えていきましょう。
相談・カウンセリング
まずはお子さまと親御さまが抱えているお悩みや疑問を伺います。その後、床矯正の治療の流れ、装置の特徴、治療にかかる期間や費用についてご説明いたします。
ご納得いただいたうえで治療に臨んでいただけるよう、分かりやすいご説明を心がけています。
精密検査
お子さまのお口の中をレントゲンやカメラを用いて撮影します。歯科医師による診察を行い、撮影した写真などを踏まえながらお口の現状に合った治療プランを検討いたします。
診断・治療計画のご提案
精密検査や診察の結果に基づき、費用や治療計画について再度ご説明いたします。治療経過をシミュレーションし、お子さまにも分かるようお伝えします。実際に矯正治療を行うかどうか、十分ご検討いただいたうえで判断いただきます。
装置の装着
お口の中をクリーニングした後、矯正装置を装着します。装着後はブラッシング指導を行います。
調整
定期的にご来院いただき、お口の中の経過観察をしながら装置の調整をこまめに行います。調整を行った後に痛みや違和感が生じた場合は、取り外したうえでご来院ください。痛みや違和感がないように再調整します。
治療終了・検査(定期検査)
歯が計画通りの位置に移動したことを確認できたら、矯正装置を外して生活をしていただきます。その後も数年間にわたって定期的に通院いただき、歯並びの後戻り防止を図ります。
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