永嶌歯科クリニック

市内の方も来ていただいていますが、半分は市外や県外から来てくださる患者さまです。市外・県外の方のほとんどが紹介で来ていただいています。短期間治療に対応しているため、遠方の方でも気兼ねなく頼っていただいているのだと思います。

患者さまが笑顔で帰られる時は、私の中でずっと印象に残る、かけがえのない瞬間です。「ありがとうございました」「早く終わって助かるわ」という言葉は、何よりも励みになりますし、やりがいにもつながります。中には、お礼状を書いてくださる方もいらっしゃって、そんな時はとてもありがたく思います。

あと、少しコミカルな話になりますが、私は初代院長ですが、2代目と思っている患者さまが時々いらっしゃることです。昔は落ち着いて見られないといけないと思っていましたが、逆に今は若く見られるようです。10年、20年ぶりに来院された患者さまに「院長先生の息子さんですか？」と聞かれます。そのように思う方が数名いらっしゃるようで、時々聞かれるため印象に残っています。

開業当初から変わったことというと、インプラント治療と、歯を美しく見せるための治療ができていることです。変わらないことは、当院の特徴でもある痛みを抑えた治療で、丁寧かつスピーディーということです。

まずは「医院の造り」です。2階はインプラントの施設、3階は技工フロア、４階は本フロアと、用途によって階を分けました。また、足腰が悪いなどお身体が不自由な方や、ご年配の方でも無理なくご来院いただけるよう、患者さまが利用する2階や4階はバリアフリー設計にしております

次に、完全個室の診療室がある部分もポイントでしょうか。他の患者さまの声が聞こえる状態ではお話しにくいこともあると思いますので、できるだけリラックスしていただけるような空間づくりをイメージして設置しました。

そして、何より「滅菌対策」にこだわりを持ちました。院内感染を防ぐため、なるべく素手の状態でいないようゴム手袋は身に付け、さらに使い捨てのものを使用しています。また、タービンの滅菌は一人ひとりしっかり行っています。白衣や衣服も定期的に滅菌を行い、患者さまにおかけするタオルなども欠かさず滅菌しています。

勤続年数の長いスタッフがたくさんいることです。歯科衛生士では20年以上、歯科技工士では30年以上勤続してくださっている方がいます。入れ替わりが激しいこの業界で、たくさんのスタッフが当院で長く続けて働いてくださっているのは、誇れるポイントだと思います。

そして、勤続年数の長いスタッフがたくさんいることで知識や技術が新しいスタッフへ受け継がれていく光景は、とても感慨深くうれしく思います。また、いつも元気なところも自慢で、何よりの魅力だと思います。私自身も、スタッフたちから毎日元気をいただいています。

力を入れているのは「衛生面にこだわりを持つ」ということです。各フロアへ移動する際にもゴム手袋を着用させて、院内感染を防ぐよう指導しています。そして、整理整頓を心がけ、院内をクリーンな環境で維持させることの重要性も教えています。

また、あいさつやお礼などは当然のことながら、一人前の人間として成長していただけるよう「礼節」を覚えていただき、礼儀作法についてもしっかり指導しております。

大学を出て就職した先の歯科医院が、患者さまが医院に入れないほどたくさんいらっしゃり、とても忙しいところでした。診療は9時スタートでしたが、毎日7時には医院に行って、仕事が始まる前に学習していました。午前中はそこでみっちりと診療し、午後は移動し別の医院で診療し、夜遅くまでやらなければいけないことがたくさんあり、休憩もなかなか取れないほどでした。

学生だった私が、いきなりそのような忙しい現場で仕事をするということは、とても衝撃的なことでした。しかし、今思えばその経験があったからこそ現在につながっているのだと思います。私にとってのターニングポイントであり、大切な時間だったと思います。