舌回しでお口のなかのデメリットを改善!美容にもいいって本当?

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舌回し デメリット

お口の悩みの緩和や美容目的で、舌回しの運動をしてみたいと考えている方は多いようです。自宅で自身のタイミングにあわせておこなえることから、健康法としても取り入れやすいです。ここでは舌回しで期待できるメリットや美容作用、どのようにおこなうかを解説しています。舌の働きを改善し、お口のデメリットを防ぎたいという方はぜひチェックしてみてください。

この記事の目次

1.舌回しで期待できる作用

1-1.咀嚼力があがる

舌回し体操はお口のなかだけではなく唇や頬、のどや首、顎や頭の筋肉も鍛えられるので、噛む力の強化が期待できます。食事をしっかり噛まない癖がついていると咀嚼に必要な筋力が衰えてしまい、食品が誤って気管へ入る誤嚥(ごえん)につながりやすくなってしまいます。舌回し体操をおこなうことで、舌骨(ぜっこつ)の下側にある筋肉にも働きかけ、結果咀嚼力の向上につながります。

 

1-2.噛み合わせのズレを予防する

噛み合わせのバランスが悪いと顎関節症をはじめ、頭痛や肩こりといった全身疾患を引き起こす可能性が高くなります。舌回し運動を継続することでお口周辺の筋肉をほぐし、さらに噛む筋肉の歪み改善も期待できるため、噛み合わせのズレ予防につながりやすいです。また、筋肉をほぐすことが舌のもつれの予防にもつながるため、滑舌の悪さに悩んでいる方も舌回しに挑戦してみることをおすすめします。

 

1-3.ドライマウスの改善

加齢や生活習慣によって唾液の分泌量が減ると、お口のなかが乾いてしまうドライマウスを引き起こすことがあります。舌回し運動を取り入れることで唾液腺に刺激を与え、唾液の分泌を促しお口のなかが潤い、乾燥の予防につながりやすくなります。舌を回す動作により、耳下腺(じかせん)や顎下線(がっかせん)、舌下線(ぜっかせん)といった唾液腺の活性化を促すため、ドライマウスの症状がでている方は舌回しを試してみるのもよいでしょう。

 

1-4.いびきの改善

眠っている間に舌根(ぜっこん)が落ち込み気道が狭くなることが、いびきや睡眠時無呼吸症候群を招く原因のひとつと言われています。舌回し体操をすることにより舌の筋肉や舌骨上筋群(ぜっこつじょうきんぐん)の強化をはかれるため、睡眠時無呼吸症候群やいびきの予防にもつながりやすいです。いびき対策をしてもなかなか治らない方やパートナーにいびきを指摘されて悩んでいる方も、舌回し体操を取り入れて変化をチェックしてみましょう。

 

1-5.舌回しで得られる美容的なメリット

舌回し体操を続けることで、お口の健康とあわせて美容への作用も期待できます。たとえば、女性にとって悩みの種となりやすいほうれい線が目立ちにくくなるほか、顔の筋肉を刺激するのでリンパ液の流れを促進しシワやシミの予防につながるとも言われています。顔のエクササイズとして舌回し体操を取り入れてみるのもいいでしょう。

 

舌回し デメリット

2.舌回しのやり方は?マスターして日課に

2-1.舌回しの運動はどうやっておこなう?

舌回しは1日3分あればできる簡単なエクササイズのため、仕事や育児などに忙しい方でも日課として取り入れやすいです。舌回し運動をするにあたって大事なポイントは、唇は閉じたままおこなうということです。右にぐるぐると20回程度を目安として舌を回し、終わったら左も同様に舌を回します。これを1セットとし、朝・昼・晩に分けておこないましょう。最初は10回でもきついかもしれませんので、できる回数からはじめ慣れてきたら回数やセット数を増やしていきましょう。ただし、顎関節症の症状があらわれている方や、痛みを感じる方は控えましょう。

 

2-2.継続しておこなうことが大切

舌回し体操は継続しておこなうことで大切です。毎日続けることで、お口の健康維持や見た目の変化にもつながりやすいと言われています。継続しやすいよう決まった時間に舌回し体操をおこなうことで習慣付けやすくなります。まずは1ヶ月を目標にはじめてみましょう。

 

舌回し デメリット

3.まとめ

舌回し体操で期待できる作用や、やり方について解説してきました。舌回し運動は何も用意する必要がなく気軽におこなえることから、思い立った日からすぐに挑戦できるデメリットの少ないトレーニングです。ドライマウスやいびきなどの悩みを持つ方も、お口の健康とあわせて美容にも作用がある舌回し運動を実践してみましょう。

【監修医 貝塚浩二先生のコメント】

「舌回し」運動は道具もいらず、どこででもできる手軽な事と沢山の作用を期待できることが魅力ですが間違った体操のやり方や持病をお持ちの方・筋肉を使うので、そこからくる筋肉疲労や口内の変化に注意しながら行わなければデメリットとなることがあります。ご自分の体調や口内の様子を見ながら行うことが大事です。

 

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監修医

貝塚 浩二先生

コージ歯科 院長

経歴

1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る

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