歯磨きをしっかりしているのに虫歯になる、お口のトラブルが心配だとお悩みではないですか?こうしたリスクを調べるために、唾液検査というものがあります。検査を受けることで、その結果にもとづき、一人ひとりに合った治療や予防のプランを立てやすくなります。
この記事では唾液検査の内容やどんなことをするのか、対応している場所、費用などを解説しています。
※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
この記事の目次
1.唾液検査とはどんな検査?
1-1.唾液検査でお口の状態を調べられる
歯医者さんの定期検診に通っていて、唾液検査を勧められた経験はあるでしょうか?唾液検査は、お口の健康状態を把握し、歯の健康を守るために行われます。とはいえ、どのようなことがわかり、どんな風に治療に生かされるのかわからない方も多いようです。具体的な内容や、そこからどのようなことがわかるのかを見ていきましょう。
1-2.唾液検査ではどんなことをするの?
プロセスはいたってシンプルです。患者さんとしては専用の器具で口の中の唾液を採取するだけで終わりますので、特に苦痛はありません。
採取した唾液は専用の機械によって精密に分析され、その結果、虫歯や歯周病菌のリスクが数値としてわかります。
唾液の採取から結果の通知までは簡易的なものであればその場で、長くても2週間程度で完了します。リスクの評価後は口内環境をコントロールするためのケアプランが組み立てられます。
1-3.唾液検査でわかること
お口の健康状態を詳しくチェックするうえで、唾液は役立つ情報源となります。唾液には平常時でも多くの菌が含まれており、その種類や総数などを調べることで、お口の状態をチェックすることができます。唾液検査で特に重視されるのは、歯周病菌と虫歯菌です。唾液にはさまざまな細菌が生息していますが、そのすべてが悪さをするわけではありません。
数ある口腔内細菌のなかでも、特に歯周病菌と虫歯菌は口内に対して有害です。虫歯菌と呼ばれる細菌には、ミュータンス菌やソブリヌス菌、ラクトバチラス菌といったいくつかの種類があります。
1-4.検査結果に合わせた治療
唾液を科学的に分析することにより、唾液中に含まれる細菌の種類と総数、活性度がわかります。さらに、虫歯菌や歯周病菌の総数も把握できますので、お口の中がどの程度虫歯・歯周病になりやすいのか、ということを把握できます。
ただし、唾液検査は手段であって目的ではありません。唾液検査はあくまでも、「お口の中をより良い状態に近づけ、その状態をキープするための方法」です。検査でトラブルのリスクや原因がわかった後は定期的に通院し、虫歯・歯周病のリスクをコントロールしていきます。
2.唾液検査を受けた方がよい人とは
唾液検査は20分程度でできるため、虫歯や歯周病が気になる、予防したい方など、誰でも受けやすいのが特徴です。特に受けた方が良い方は、「しっかり歯磨きをしているのに虫歯になる」「子供の口内環境が気になる」「効率よくお口のトラブルを予防したい」といった方が挙げられます。
また、子供の虫歯や歯周病は大人から菌がうつることから始まるため、妊娠中の方にも推奨されています。
3.唾液検査の費用や受けられる診療科
3-1.唾液検査は歯医者さんで行っている
口腔内のリスク検査としての唾液検査は歯科医院で対応しているので、歯医者さんに受けたい旨を伝えましょう。また、長く通っている歯医者さんであれば、歯科医師のほうからお口の状態を見て勧めるケースもあります。
また、唾液検査は1回で終わりというわけではなく、半年から1年のスパンで定期的に受けることで虫歯・歯周病のリスクを長期的にチェックすることができます。
3-2.唾液検査にかかる費用
自由診療のため、健康保険は適用されません。そのため検査料金はクリニックによって異なりますが、一般的な内容であれば3000円程度です。
ただし、虫歯に特化した検査など、より専門的な検査を受ける場合は5000円を超える場合もあります。詳しい検査費用と内容については、事前に歯医者さんへ確認しておきましょう。
4.検査前の注意事項はある?
唾液検査を受けるにあたっては、以下のような注意事項があります。
・検査前1時間以内に食事や喫煙、歯磨きをしない
・激しい運動をしない
・普段とは違う薬を飲まない(検査日より1カ月以内)
・口紅やリップクリームをつけない
上記は一般的な注意事項ですので、より詳しい注意事項については検査をお願いする歯医者さんに確認してください。
5.まとめ
唾液検査を受けることにより、お口のなかの細菌の状態から虫歯・歯周病のリスクが把握できます。歯磨きをしても虫歯になりやすい、何度も再発してしまうといったお悩みがある方は、一度歯医者さんに相談してみましょう。また、お口の健康維持や予防にも繋がりますので、特に問題はないと思っている方も、この機会に唾液検査を検討してみてください。
【監修医 貝塚浩二先生のコメント】
色々な唾液検査があるので自分にあった検査ができるか、かかりつけ歯科医院で相談して下さい。
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監修医
貝塚 浩二先生
コージ歯科 院長
経歴
1980年 岐阜歯科大学 卒業
1980年~ (医)友歯会ユー歯科~ 箱根、横浜、青山、身延の診療所 勤務
1985年 コージ歯科 開業
1996年~2002年 日本大学松戸歯学部生化学教室 研究生
歯学博士号 取得
2014年 昭和大学 客員講師
現在に至る
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