口紅を使っている方なら、一度は「歯紅」の経験があるのではないでしょうか?
鏡を見たときに歯紅がついていると、ドキっとしますよね。赤い口紅はおしゃれですが、歯につくと目立ってしまいます。
歯紅になってしまう原因を知り、しっかりと対策を取ることで歯紅になるおそれが低くなるので、参考にしてみてください。
この記事の目次
1.なぜ口紅が歯についてしまうのか?
1-1.口紅が歯についてしまう原因
歯紅とは、口紅が歯についてしまうことを指しますが、なぜ、口紅が歯についてしまうのでしょうか。
歯紅は全員が均等になるわけではなく、なりやすい方、なりにくい方がいます。
歯紅になりやすい原因は複数ありますが、中でも原因として挙げられることが多いのが、次の3点です。
・ドライマウス
・口紅を塗りすぎている、唇の奥まで塗っている
・歯並び
これらの対策をすれば、歯紅が防げる可能性があります。
以下で具体的な対処法を紹介していくので、歯紅にならない環境づくりを目指して、参考にしてみてください。
1-2.歯を潤すことで口紅がつきにくくなる
歯が乾くと口紅が歯につきやすくなるため、口内の乾燥を防ぐことが重要になります。
口内が乾燥しやすい方は、口呼吸をしていることが多いようです。また、普段から口で呼吸をしがちな方は、緊張したときに唾液の分泌量が減り口内が乾燥しやすくなります。
こうした乾燥の原因をなるべく避け、水分をこまめに補給し、歯の表面を舌で拭って常に湿らせておくことが対策になります。
口内が乾燥すると、歯周病や口臭の原因にもなると言われています。そのため、普段から口の中を潤しておくことは歯紅予防以外にも大切なことです。
1-3.口紅の量は少なめに
いくら口内環境を整えても、口紅の量が多いと必然的に歯に付着しやすくなり、歯紅になるおそれが高くなります。
塗りすぎてしまった場合の対処法として、ティッシュオフするだけでも歯紅を防ぎやすくなります。
その際に強く叩きすぎてしまったり、擦ってしまうと口紅が落ちすぎてしまうので、ティッシュを軽くくわえることで余分な口紅を落とします。
また、口を開いたときに見える境目が気になって、唇の奥まで口紅を塗ってしまうと、口を閉じた際に歯と接触し口紅が付いてしまうかもしれません。
1-4.矯正治療は歯紅対策になる?
歯並びが原因で口紅がつきやすくなっている方は、矯正治療によって改善できる可能性があります。
物理的に唇が歯についてしまうと、どうしても歯紅になりやすくなってしまうので、一度歯医者さんに相談してみることをおすすめします。
しかし、矯正の費用は自由診療となり、治療期間が長いため負担になってしまうこともあります。まずは別の対処法を試し、じっくり考えてから決定していきましょう。
1-5.落ちにくい口紅やリップコートを使用する
使用する口紅やリップの種類を工夫することもおすすめです。
食事をしても落ちにくい口紅を選んだり、染料を用いているため色落ちしにくい「リップティント」といった製品を活用したりすることで、歯紅を防ぎやすくなります。
他にも、口紅そのものを落ちにくくすることで歯紅を防ぐ手段として、リップコートを口紅の上に重ね塗りする方法があります。
こうした方法は歯紅対策だけでなく、グラスへの色移りや、口紅を長持ちさせたいときにも使えるので、化粧直しする時間をなかなか取れない方も取り入れてみてください。
2.メイクが変われば口元を目立ちにくくできる
2-1.口紅の色を変えてみよう
濃い色の口紅やリップに特にこだわりがない方や、歯紅よりも歯並びが気になるという場合には、口紅の色を変えてみることで目立ちにくくする方法もあります。
淡いピンクやベージュといった薄い色のほうが、歯についても目立ちづらいです。普段、濃い色の口紅が多い方はぜひ検討してみてください。
2-2.実は目元も重要
目元のメイクを変えることも、口元を目立ちにくくすることにつながります。
アイシャドウはブラウン系やダークグリーン系の濃い色をベースとしてグラデーションにすると、目元に奥行き感が出ます。目元が強調されると視線が目に行き、口元には行きづらくなるのです。わざとらしく色を出すと、逆に口元が目立ってしまうこともあるので注意してください。
職場や学校でアイメイクに制限がある場合には、マスカラをするだけでも印象を変えることができます。
3.歯紅がつく原因として年齢も関係している
3-1.30代以降は口が乾きやすい
「昔は平気だったのに、なんだかこの頃よく歯紅になる…」という方は、加齢が原因かもしれません。
年齢を重ねると唾液の分泌量が減少し、口の中が乾くことによってドライマウスになり、結果的に歯紅になるおそれがあるのです。
特に、40、50代の方にこの傾向が多くみられます。
前述の通り、お口の乾燥は歯周病や口臭といったトラブルにつながるケースもあるため、悩んでいる方はお近くの歯医者さんに相談してみてください。
4.まとめ
歯に紅がついてしまう原因と対策を紹介しましたが、いかがでしたか?
人間の唇は物理的に歯と接触しているため、口紅を塗りすぎると歯につきやすくなってしまいます。
また、口内を潤すことや、メイク方法を変えてみるといった対処法で防げる場合もあります。歯並びやドライマウスが原因の場合は、歯紅以外のトラブルへの対策にもなるので、歯医者さんで相談してみると良いでしょう。
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監修医
遠藤 三樹夫先生
遠藤歯科クリニック 院長
経歴
1983年大阪大学歯学部 卒業
1983年大阪大学歯科口腔外科第一講座 入局
1985年大阪逓信病院(現 NTT西日本大阪病院)歯科 勤務
1988年遠藤歯科クリニック 開業
現在に至る
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