入れ歯の種類や料金は?保険診療と自由診療の違いについても解説

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入れ歯 種類

入れ歯には、保険診療で作れるものからシリコンやインプラントを活用するものまでさまざまな種類があります。種類によってかかる料金はかわってきますし、入れ歯を検討されている方にはとても重要な情報です。

この記事では、入れ歯の種類や特徴、費用について詳しく説明しています。保険診療と自由診療に分けて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.入れ歯にはどのような種類がある?

1-1.総入れ歯と部分入れ歯

 

・総入れ歯

上下どちらか、もしくはどちらも天然歯が残っていない場合、基本的に総入れ歯が選択されます。

・部分入れ歯

天然の歯が1本でも残っていれば、部分入れ歯で対応することが可能です。

 

総入れ歯と比較して部分入れ歯のほうが調整が容易なことやしっかり固定できるといった利点があり、費用にかんしても安価になるケースが多いです。

 

1-2.保険診療の入れ歯の種類

保険診療で使用できる入れ歯の素材は、プラスチックのレジンと決められています。使用できる素材や作成方法が限られているため、製作期間が2週間から1カ月ほどと比較的短いのが特徴です。また、プラスチックのため修理がしやすいというメリットがあります。

一方で、強度をもたせるのにある程度の厚みが必要なため、装着した際に違和感や不快感を覚えることがあります。さらにプラスチックのため割れやすく、万が一なくしてしまった場合は作成から半年が経過しないと保険適用で作り直すことができません。(半年ルール)

部分入れ歯の場合は、金属のクラスプ(歯を固定するための留め金)が目立ってしまうこともあり、見た目的な観点からもできることは限られています。

 

1-3.自由診療の入れ歯の種類

自由診療は全額負担となるため費用はかかりますが、素材や形の選択肢が増えるので自身の要望にあわせた入れ歯を作りたい方におすすめです。

1-3では、代表的な自由診療の入れ歯について紹介していきます。なお、デンチャーとは義歯のことを指します。

 

金属床義歯

チタン・金・コバルトクロム合金などの種類があり、薄くて熱が伝わりやすく、食事を含め違和感が少ないと言われています。破損した際の修理が難しい点と、コパルトクロム合金の場合は金属アレルギーを引き起こす可能性がある点がデメリットです。

 

磁石アタッチメント付入れ歯

磁力が付いた入れ歯を歯の根に埋めた金属により固定するため、安定感があり取り外しもスムーズです。ただし、歯の根が残っている箇所にしか金属を埋め込めないため、適応可能な条件が限られます。

 

ノンクラスプデンチャー

金属を使用しないため金属アレルギーの心配がないうえ、金属による傷つきがなく、金属を埋め込む必要がないので薄く作製でき作成期間も短くできます。

 

シリコン義歯

歯ぐきや顎に接する部分が柔らかいシリコンでできているため入れ歯による痛みが少なく、密閉性があり外れにくいのが特徴です。

 

リーゲルテレスコープ

残っている天然歯に冠を被せ、さらにそのうえから義歯をはめ込む部分入れ歯です。クラスプを使った部分入れ歯より天然歯にかかる負担が分散しやすく目立ちにくいですが、冠を被せるために天然歯を削る必要があります。

 

インプラントオーバーデンチャー

数本のインプラントを埋め込み、それを土台にして総入れ歯を固定する方法です。取り外しは自由におこなえますが、しっかりと固定されるので外れる心配が少ないです。なお、磁石アタッチメント付入れ歯で、歯の根がない場合にインプラントを使用し固定するケースもあります。

 

入れ歯 種類

2.入れ歯の料金はどのくらいかかる?

2-1.保険適用の入れ歯料金の目安

保険適用の入れ歯はプラスチック義歯に限られており、3割負担で部分入れ歯が5千円~1万5千円、総入れ歯が約1万円程度となります。そのほかに、初診料や検査費用などがかかるのが一般的です。

 

2-2.自由診療の入れ歯料金の目安

自由診療の入れ歯については、1-3で紹介したように種類が多く、料金設定は歯医者さんによってさまざまです。

 

金属床義歯

総入れ歯 25万円~35万円程度

部分入れ歯 15万円~25万円程度

※選択する素材で異なります 

 

磁石アタッチメント付入れ歯

1装置あたり5万円~7万円程度

※別途義歯の料金がかかります

 

ノンクラスプデンチャー

部分入れ歯 7万円~20万円程度

 

シリコン義歯

総入れ歯 30万円~40万円程度

部分入れ歯 10万円~35万円程度

 

リーゲルテレスコープ

部分入れ歯 80万円~150万円程度

 

インプラントオーバーデンチャー

総入れ歯 100万円~150万円程度

 

そのほかに、初診料や検査費用などがかかる場合があります。

 

入れ歯 種類

3.まとめ

入れ歯の種類やかかる費用の目安などについて解説してきました。

歯医者さんで入れ歯が必要と言われた方や、現在使用している入れ歯の作り替えを検討している方は、使用感や価格などの要望をはっきりさせてうえで、自身が納得できる入れ歯を手に入れましょう。

 

【監修医 松岡浩司先生のコメント】

近年は見た目の良さを重視する傾向があり、ノンクラスプデンチャーが主流になりつつあります。

症状によって選択肢が狭められるケースもありますので、歯科医師とよくご相談ください。

 

【あわせて読みたい】

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監修医

松岡 浩司先生

松岡歯科クリニック 院長

経歴

1986年 日本歯科大学 卒業
1988年 パール歯科医院 勤務
1995年 松岡歯科クリニック 院長就任
現在に至る

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