口腔カンジタ症の原因と治療法とは?誰にでも起こりうる口内トラブル

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口腔カンジタ症

舌が腫れている、口の中がピリピリ痛い、白い膜が付いている、口内にこのような症状がでたら、口腔カンジタ症かもしれません。
実は、虫歯や歯周病に続いて多い口内トラブルで、誰でも発症する可能性を秘めているのです。そこで、ここでは口腔カンジタ症になってしまう原因やその治療法についてお伝えします。

この記事の目次

1.口腔カンジタ症の原因とは?

カンジダ菌は多く人の口中に存在するため、口腔カンジタ症は比較的よくみられる症状です。誰もがどんな時に発症するのかを知り、しっかり予防する必要があります。それには、口腔カンジタ症の原因を知ることが大切です。

1-1免疫力の低下

カンジダ菌は誰の口中にも存在する日和見菌で、健康で免疫力がある口内では増殖することはできません。しかし、ストレスや体調不良・栄養不足などで免疫力が落ちると増殖し、口腔カンジタ症を発症します。

また、入れ歯やブリッジの手入れが不十分な場合も口内細菌のバランスが崩れ口腔カンジタ症を発症することがわかっており、口内の清潔を保つことも予防の1つです。小さなお子さんや年配の方、妊婦さんなど口内環境が変化しやすい方は気にしてチェックするといいでしょう。

1-2抗生剤の長期使用

病気の治療のために長期にわたり抗生剤やステロイド・真菌剤を使用している方は注意が必要です。薬の影響で口内環境に変化があり口内細菌の力関係が変わることで、カンジダ菌が増殖し、口腔カンジタ症を発症します。

2.口腔カンジタ症を改善する治療法とは?

口腔カンジタ症と診断されて放置しても命に関わる病気ではありませんが、体内にカンジダ菌が侵入する危険もあります。また、症状が進行すると口内全体に広がり非常に不快です。治療自体は、痛みなどはなく原因が分かれば比較的簡単に完治させることができます。

2-1抗真菌剤を使用する

カンジダ症は真菌なので、治療には抗真菌剤を使用するのが一般的です。ファンギゾンシロップやハリゾンシロップなどの内服薬やうがい薬がありますが、フロリードゲル経口用という塗るタイプもあり寝たきりの高齢者や新生児でも比較的治療がしやすいです。

2-2免疫力の強化

多くの方の口内にはカンジダ菌が住んでいますが、健康な時に発症することはありません。抗真菌剤に頼り切りにならずに、免疫力を回復させ口内細菌のバランスを正常に導くことも大切です。生活のリズムを見直し、健康的な生活を目指しましょう。

3.まとめ

口腔カンジタ症は誰にでも発症する可能性がありますが、口内の清潔を保ち、免疫力をつけることで予防が可能です。発症しても治療は比較的簡単なので、早めの受診を心がけましょう。

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監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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