歯固めは必要?おしゃぶりとの違いや歯ぐずり解消の役割を解説

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歯固めと呼ばれる、赤ちゃんがかじりついて遊ぶおもちゃがありますが、そもそも必要なのかどうか疑問に思っている方もいらっしゃると思います。

口に物を入れて遊ぶのならおしゃぶりで十分な気もしますよね。しかしながら実は歯固めには赤ちゃんの成長に欠かせない大切な役割がたくさんあるのです。

歯固めを用意するべきか迷っている方の為に、その役割や必要性など、歯固めに関連する知識をご紹介しますので是非参考にしてみて下さい。

この記事の目次

1.歯固めの必要性

1-1 歯の生え始めの不快感を解消

赤ちゃんの乳歯が生え始めると、歯ぐずりと呼ばれる歯茎の不快感から赤ちゃんの機嫌が悪くなる期間があります。その不快感からよだれかけやタオルなど身の回りの物をなんでも口に入れて噛んでしまいます。そんな時こそ歯固めの出番です。

歯固めを噛むことにより、歯の生え始めの時期の歯茎の不快感を和らげると共に、赤ちゃんのストレスを軽減します。歯固めは赤ちゃんが口に入れることを前提として安全な素材で作られています。体内に雑菌が入ったりする心配もありません。

歯固めを噛ませておくことで、身の回りのものを口に入れてしまうのを防ぐことができます。歯固めは、歯ぐずりの時期を乗り越えるのに活躍してくれる育児の必須アイテムです。

1-2 歯と歯茎の成長を促す

歯固めを噛むことにより、適度に歯茎を刺激してマッサージする効果があります。スムーズに歯が生える手助けをしてくれるのです。赤ちゃんの機嫌も良くなりますので、ママの負担も軽減されます。

噛むことが成長に繋がるのなら他のものでも良いと思われがちですが、歯固めは赤ちゃんが噛むために作られていますので、おもちゃとして赤ちゃんが扱いやすいように作られていたり、歯と歯茎を傷つけないようにしていたり、形状や硬さやデザインなどあらゆる工夫が施されています。

歯固めは心身ともに赤ちゃんの成長をサポートしてくれる優れたアイテムです。

1-3 食事を噛んで食べる準備運動

赤ちゃんは生後5~6カ月頃に離乳食を食べ始めます。それまで食事はおっぱいやミルクが主で、吸う動作がメインでしたが、離乳食が始まると噛むという動作が必要になってきます。

歯ぐずりの時期に歯固めを与えることは、口内を刺激して自分の力で噛むことを覚えるトレーニングにもなります。噛むという動作は脳への刺激にもなり、脳の成長にも役立つと言われています。歯固めをたくさん噛ませてあげて、上手に噛むことができるように練習をしましょう。

2.そもそも歯固めとは何なのか

2-1 食事動作のまねっこ・知育玩具

赤ちゃんは成長するにつれて、なんでも親の行動を真似して覚えようとします。親が何かを食べているのを見て何でも口にしてしまう時期もあって、ママは気が休まらず苦労すると思います。

歯固めには歯ぐずりの不快感を解消の意味合いの他に、これから一人で食事をするための大切な練習の意味もあります。自分の手で持って口に運ぶという動作は、乳幼児ではスプーン、幼児期以降はお箸と、形を変えつつも大切な動作になります。その基本的動作の練習として、歯固めが必要になってくるのです。

もちろん、それだけではなく、物を噛んで食事をするための練習などの意味合いもあります。歯固めは、赤ちゃんが物を噛むということを覚えるために必要な知育教育の一環として、親が子供に与えてあげられるもののひとつです。

2-2 歯固めはいつから使うべきか

赤ちゃんの歯固めはいつごろから使えば良いのでしょうか。目安としては平均生後6カ月から7カ月ぐらいに歯が生え始めると言われていますが、乳歯の生え始めは3カ月から9カ月と幅広く個人差があります。

従って月例だけで判断するのではなく、歯ぐずりが始まって赤ちゃんが機嫌悪そうにしていたり、周囲のものを噛んだりして歯が生える予兆を感じらてからのタイミングでも問題ありません。

歯がまだ歯茎から頭を出していなくても赤ちゃんは不快感を感じ始めますので、そろそろかなと思ったら赤ちゃんの挙動を注意深く観察しておきましょう。

2-3 歯固めは赤ちゃんの好みで選ぶ

歯固めにも色々な商品がありますが、どんな点に注意すれば良いのかをご紹介します。

まず素材ですが、程良い固さと弾力性のある塩化ビニールが良く使用されています。フタル酸エステル類を含む物は体に悪いので避けるようにしましょう。また赤ちゃんの噛む力は想像以上に強いので、あまり柔らかいとすぐに痛んでしまいます。耐久性のあるものを選びましょう。形状は、なるべくシンプルなデザインの方が良いでしょう。雑菌も綺麗に洗浄消毒できますので複雑でない形のものがお勧めです。

また、歯固めの大きさもあまり小さいものだと誤飲する可能性がありますし、大きすぎると赤ちゃんが噛みにくいので、口に入りきらない程度のサイズが好ましいです。デザインについては、赤ちゃんが興味を持たないと噛んでくれませんので、赤ちゃんが好きそうなデザインのものを選ぶことも大切です。

また、食べ物で歯固めの代わりになるものがあればと考える方は、にんじんやきゅうりなどの少し固めの野菜スティックをおすすめします。野菜を赤ちゃんの握りやすい大きさに切ってあげましょう。噛んでいるうちに少し飲み込んでしまっても、もともとが食べ物ですから体に悪い影響はありません。

3.歯固めにまつわる豆知識

3-1 健康で丈夫な歯が生えますように…という願い

歯固めには、赤ちゃんに噛ませるおもちゃとしての意味合いの他に、歯固めの儀式(お食い初めの儀式)と呼ばれる生後100日前後に行う行事があります。

神社などで借りてきた歯固め石を使用して、健康で丈夫な歯が生えることと長生きできるように祈願する行事です。実際に石を噛むのではなく、石に触れた箸先を赤ちゃんの歯茎にそっと当てます。歯固めの儀式は、古くから行われてきた日本の伝統的な風習です。

赤ちゃんの歯が生え始める時期になったら、おもちゃとして噛ませる歯固めを用意するとともに行事としての歯固めの準備も考えておきましょう。

3-2 おしゃぶりと歯固めは目的が違う

おしゃぶりと歯固めは、どちらも赤ちゃんが口に入れる物ですが、それぞれの目的と役割はまったく違います。

おしゃぶりは赤ちゃんがママのおっぱいを吸う口の動きに合うように作られています。口にくわえることで気持ちを落ち着ける効果があります。しかし長期に渡って使用していると、歯の噛み合わせに悪影響を与えるというデメリットがあります。

歯固めは主に赤ちゃんの乳歯が生える前後の不快感を和らげるために使用します。物を噛む練習にもなりますし、歯や歯茎の発達を促す効果もあります。このように全く違う特性がありますので、授乳から離乳食に移行するのに合わせて、おしゃぶりから歯固めに移行するのが望ましいです。

上記で述べたとおり、おしゃぶりには気持ちを落ち着けるもの、歯固めには歯ぐずりの解消、物を噛む練習のもので、意味合いが全く違うのです。

3-3 歯固めはきちんと消毒殺菌しよう

赤ちゃんは体がまだ未熟で、免疫力も弱く非常に繊細です。そのため哺乳瓶やおしゃぶりは熱湯などで消毒殺菌しなければなりません。歯固めも赤ちゃんが口に入れるものですから、同様に使った後はしっかり消毒殺菌して、常に清潔な状態のものを噛ませてあげることが大切です。
歯固めを選ぶ際にも抗菌仕様の雑菌が繁殖しにくいものを選ぶと良いです。消毒方法については熱湯消毒が一般的です。商品によっては電子レンジで消毒できるものもあります。

4.どんな歯固めが人気があるのか

4-1 カミカミベビーバナナ(エジソン)

カミカミベビーバナナは、大手通販サイトamazonでベストセラー1位の大人気商品です。

可愛いバナナの形をしており、バナナの皮の部分が丁度ストッパーのような役割を果たしてお口の奥に入るのを防いでくれる優れものです。口に入れる部分はブラシ状になっており、歯茎を適度にマッサージするのに最適。重さも19gと非常に軽く、滑りにくいため力の弱い赤ちゃんでも持ちやすいのも特徴です。

口に入れて噛んでいる姿がとても可愛くみえるのも人気の秘密です。シンプルながら赤ちゃんのことを良く考えて作られている商品です。

4-2 バンブルバイツ(サッシー)

赤ちゃん用玩具メーカーSASSYの歯固めであるバンブルバイツも大人気商品です。カラフルで独特の可愛いデザインに定評のあるSASSYのおもちゃですが、この歯固めもみつばちをモチーフにしたポップで鮮やかな色遣いが特徴です。

特筆すべきは冷蔵庫で冷やして使うことができるという点です。赤ちゃんの歯が生え始める時期の不快感をより一層和らげてくれます。もちろん冷やさずにそのまま使うこともできますので、赤ちゃんの好みに合わせて使うことができます。

赤ちゃんが噛む部分であるみつばちの羽は4種類で、それぞれ違った楽しみ方ができますので赤ちゃんが飽きずに楽しく遊べる点も良いですね。

4-3 歯固めジュエリー(Smart Mom)

スマートマム歯固めジュエリーは、お洒落なネックレス型の歯固めです。赤ちゃんがママのネックレスをひっぱったり口に入れようとすることから発想を得て作られました。

シンプルで洗練されたデザインですので、ママがアクセサリーとして使用して、必要な時に赤ちゃんに噛ませたり、紐を短くして赤ちゃんの首に下げて普通の歯固めと同じように使用しても良いですね。

素材は食品安全性を考慮した米国政府承認の最高品質のシリコン製。デリケートな赤ちゃんのお口に入れても安心な商品です。機能性にもデザイン性にも優れており、お洒落に敏感なセレブ達の間でも流行っている人気商品です。

5.まとめ

いかがでしたか。歯固めは単なるおもちゃではなく様々な面から赤ちゃんの成長を助けてくれる優れた育児用品です。そろそろ歯が生え始める時期かなと思ったら、赤ちゃんが気に行ってくれそうな歯固めをちゃんと用意してあげましょう。

 

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監修医

高村 剛先生

高村歯科医院 院長

経歴

出身校(最終学歴) 北海道医療大学 歯学部

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