あなたの子は大丈夫!?乳歯の本数の目安とその影響を知ろう

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赤ちゃんに乳歯が生え始めると成長を感じられ、とても嬉しいものですね!ただ乳歯の生え始めは、本数や生える順番などちょっとした事が気になり、周りの子と比べて不安になった経験はありませんか?

今回は標準的な乳歯の生える時期や順番、また、お手入れで気をつけたいことなどまとめてみました。

この記事の目次

1.乳歯が生える目安の時期を見てみよう

乳歯は上の歯が10本、下の歯が10本ですべて揃います。3歳くらいまでには合計20本の歯が揃うのが標準になります。歯の生える時期は個人差がとても大きいですよね。まずは乳歯の名前、そして月齢別に乳歯の標準の本数を見ていきましょう。

1-1 乳歯の名前をチェックしよう

歯にはそれぞれ名前があります。まずはわかりやすいように名前を覚えましょう。A:乳中切歯 B:乳側切歯 C:乳犬歯 D:第一乳臼歯 E:第二入臼歯の5種類あります。乳歯の間は奥歯(臼歯)は2本ずつになります。

 

乳歯 歯列

1-2 生後7-9ヵ月頃

乳歯は、下の前2本が初めに生えてくる子供が多いようです。前歯から先に生える子供もいるのでそれぞれですね。

1-3 1歳前後頃

1歳位になると上下の前歯4本が揃ってきます。前歯が4本揃った後は、その隣の乳側切歯が下の方から生えることが多いです。1歳6ヵ月位までには徐々にこのような感じになります。

1-4 1歳3ヵ月~4ヵ月前後

1歳3ヵ月~4ヵ月位になると、奥歯手前の歯の第一乳臼歯が生えてきます。奥歯が生えてくると、やっと食べ物を噛んで食べられるようになってきますが、噛み合わせ部分がまだまだ小さくしっかりと噛むことはできません。

1-5 1歳6ヵ月

1歳6ヵ月を過ぎた頃から上下8本の前歯、奥歯の間に、乳犬歯が生えて2歳頃には合計16本になります。犬歯が生えると食べ物を噛みきることができるようになり、お肉なども少しずつ食べられるようになってきます。

1-6 2歳6ヵ月前後

一番奥の歯の第二乳臼歯が生えてくるので、乳歯全て上下20本が生え揃うことになります。第二乳臼歯は噛み合わせがしっかりできるので食べ物を今まで以上にしっかり咀嚼することができます。ただ第二乳臼歯は虫歯になりやすいので注意する必要があります。

2.乳歯の生え始める時期、どんな感じ?

乳歯が生え始めると、赤ちゃんにどんな影響があるのでしょうか?お母さんはどのようなことに気をつけてあげれば良いか、チェックしてみましょう。

2-1 歯の生え始めは夜泣きが多い!?

歯が生えてくる時には赤ちゃん自身も歯茎に痛みを感じたり、むず痒く感じるようです。泣いたりぐずったり、「歯ぐずり」と呼ばれるものです。この時期には夜泣きが増えることもあります。

2-2 歯の生え始めからしっかりケアを

赤ちゃんの健康を保つには生え始めの乳歯をしっかりケアすることが必要です。1~4本程度の乳歯が生える頃は食事が母乳の場合、ガーゼや除菌シートでふき取ります。ミルクの場合は乳糖などが含まれていると虫歯になりやすくなるので念入りにふき取るように気をつけましょう。

3.乳歯のお手入れ

どうせ永久歯に生え変わるし・・・と乳歯の間、虫歯を気にしないのは間違いです!!

乳歯が虫歯になってしまうと、その奥にある永久歯にも影響します。曲がって生えてきたり、歯並びが悪くなってしまいます。

また、虫歯の痛みがあると、子供は噛むのが嫌になってしまい、栄養を十分に摂取できないことがあると、身体の成長に影響が出てしまいます。乳歯の虫歯の進行は、とても早いので毎日チェックしていきましょう。

3-1 生後10ヵ月頃から歯ブラシデビューを

生後10ヵ月頃になると、離乳食を口にする機会も増えてきますよね。食後は赤ちゃん用の歯ブラシで丁寧に磨くようにしましょう。初めは嫌がるかもしれませんが、少しずつ慣らしていくようにしましょう。

3-2 どの時期にも共通する乳歯のケア

ちゃんと歯磨きしているつもりでも虫歯ができてしまう事があります。歯と歯の間の磨き残しが原因の場合が多いので、デンタルフロスなどを併せて使いしっかりケアしていきましょう。また、虫歯菌は人から人へとうつるので、親もしっかり口腔ケアをしたり、食事の時に自分が使っている箸で子供にとりわけしないよう気をつけましょう。

4.まとめ

乳歯の生える時期は個人差が大きいのであくまで目安になります。遅くても1歳前後で乳歯は生え始めます。心配せずにゆったりとした気持ちで生えてくるのを待ちましょう。乳歯が生え始めたら、赤ちゃんの歯のお手入れ開始です!慣れるまで大変かも知れませんが、頑張ってください。

 

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監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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