子供も大人も!歯医者を嫌いとおもってしまう6つの原因と克服するためのコツ

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歯医者さんに対して理屈抜きで苦手を感じてしまう方も多いのではありませんか?歯医者さんに行くのは気が重いという気持ち、よく分かります。あの音や、削られる振動など人によってそれぞれ苦手なポイントは異なりますが、ついつい後回しにしてしまいがちですよね。子どもだけでなく大人も苦手な歯医者さんですが、なぜこんなに苦手意識を持ってしまうのでしょうか?

今回は子供・大人関係なく歯医者さんを苦手と感じてしまう理由を探り、気持ちよく歯医者さんに通えるようになるコツを紹介していきます。歯医者さんにいかなければ…と思っている方、子どもを連れて行きたいけれど嫌がるので困っているという方も、ぜひチェックしてくださいね。

この記事の目次

1.歯医者さんを苦手と感じてしまう6つの理由

そもそも、どうして歯医者さんが苦手になったか覚えていますか?苦手な方なら、どなたでも、何らかのきっかけがあったはずです。トラウマの克服方法は幾つかあります。その一つに、原因となった体験を「もう終わったことだ」と手放すという方法があります。

歯医者さんが苦手な方も、原因となった事柄を思い出してみると、苦手意識が小さくなるかもしれません。ここでは、歯医者さんが嫌いになってしまう原因をお伝えします。あなたが歯医者さんを嫌いになってしまった原因はどこにあるのか探ってみましょう。

1-1 小さな頃の治療が引き金に

子どもの時の治療が痛かったり、無理やり治療されたり、大きな機械やマスクの先生が怖かったという経験から歯医者さんが嫌いになってしまう方は多くいます。

また、待合室で待っている時、診療室から他の子どもの泣いている声が聞こえて、自分も怖くなってしまったという伝染タイプもみられます。何をされるかわからない、痛いことから逃げられないという体験は子ども心には強い印象をあたえるものです。

しかしながら、今のあなたなら手を挙げれば治療を一旦停止してくれることも知っていますし、治療内容を理解することもできます。もう怖い思いをすることはないので、安心して歯医者さんへいってみましょう。

1-2 脅し文句には使ってしまう

歯医者さんが嫌い!という子どもの保護者の中には、「悪い子は歯医者さんで歯を削ってもらうよ」といった脅し文句を使っている方もいらっしゃいます。

「鬼がくる!」といった脅し文句よりもリアリティーがあるかもしれませんが、これでは子どもの歯医者さん嫌いにますます拍車がかかりますので、やめましょう。

1-3 ニオイや音が受けつけない

消毒薬のツンとしたニオイや、歯を削る音を苦手とする方も多くいます。過去の治療を思い出したり、なんとなく緊張したりということもあるでしょう。最近は消毒薬のニオイが緩和されてきており、さらにはアロマでリラックスさせてくれる歯医者さんもあります。

近くには、そういった点で配慮のある歯医者さんがないという方は、マスクにアロマオイルを垂らしてみて下さい。こうすれば、自分でニオイを緩和することもできます。また、音の少ないモーターを使っている歯医者さんもあるので問い合わせてみるのもいいでしょう。

1-4 痛いのはイヤだから!

虫歯の治療には、痛みを伴うこともあります。エナメル質の下には象牙質があり、これには痛みを伝える神経の穴が無数に空いているため、敏感に痛みを感じてしまうのです。

機械で歯をキーンと削られ、ガツンとした痛みを感じれば、もう次は行きたくないと思っても仕方ありません。これも歯医者さん嫌いになってしまう原因の一つです。

しかし、最近は削る前に麻酔をしてくれることも多くなっています。「その注射が痛いじゃないか」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。麻酔の針が痛くないように表面麻酔をかけてから注射するため、想像されるような痛みを感じることはないのです。

1-5 口の中の状態を指摘されたくない

日頃のケアについて、歯医者さんに指摘されるのが嫌だから歯医者さんへ行くのが億劫だという方もいらっしゃいます。ケアが足りていないと指摘されるようで恥ずかしい、当たり前のことができない人だと思われるのがイヤといった意見も多く聞かれます。

プロとして日頃のケアの状態を聞くのは治療の一環です。間違っているところはアドバイスをくれますので、素直に答え改善していくのがベストといえるでしょう。また、虫歯や歯周病を放置してしまったので「こんなになるまで放っておいたの!?」と言われるのが嫌という意見も。

その場合は受診し、歯医者さんが苦手で分かってはいたけれど来るのが遅くなってしまった旨を伝えましょう。怒られることも呆れられることもなく、しっかり治療してくれるので、今よりも悪くならないように早めに受診することをおすすめします。

1-6 口臭があったらどうしよう

口臭は自分では分かりにくいからこそ、悩んでいる方も多いですよね。普通に会話をする程度ならマスクでカバーすることもできますが、歯科治療となるとそうはいきません。気になってしまう方は思いきって歯医者さんに口臭について悩んでいることを伝えてから、治療を受けることをおすすめします。

そもそも、虫歯や歯周病が解決すれば口臭も治る可能性が高くなります。歯医者さんにとって口臭は治療の対象ですので、恥ずかしがることはありません。

2.歯医者さん嫌いを克服するコツ

ここまで、歯医者さん嫌いになる原因を挙げてきましたが、当てはまる項目はありましたか?苦手な理由がわかると、対策も立てやすくなりますよね。

とはいえ、理由が分からない・分かってもやっぱり苦手といった方もいるでしょう。しかし、治療のためには歯医者さんに行く必要がありますし、行かないとさらに症状が進行してしまいます。

そこで、歯医者さん嫌いでも、気楽に受診できるコツについてお伝えします。特に歯医者さん嫌いのお子さんをお持ちの方、必見です.

2-1 お子様には小児歯科という選択

絵本や遊具があるキッズルームがある歯医者さんや、お子さんのお気に入りキャラを聞いておいてキャラクターもののマスクで治療をしてくれる歯医者さんなど、小児歯科には子どもたちがリラックスして治療をうけられる環境が整っています。普段行っている歯医者さんが怖いというお子さんには、小児歯科を受けさせてあげるのも良いでしょう。

2-2 初めての治療は予防を体験

最初に訪れた歯医者さんが治療のためであれば、苦手なイメージがついてしまうのは否めません。そこで、お子さんの歯が生え始めたら、虫歯がなくても定期健診として歯医者さんを訪れましょう。

お口をみせて甘いフッ素を塗るだけですし、痛みを感じることもなく、先生にも歯科衛生士さんにも褒められるので、歯医者さんへの苦手意識を持つこともないでしょう。

また、定期的に通うことで、虫歯を未然に防ぐことができるのも大きなメリットです。

2-3 事前に歯医者さん嫌いを伝えておく

我慢せず、治療前にニオイや音が苦手ということを歯医者さんに相談してみましょう。不安に思っている点についての説明や改善案を提示してくれる場合も多く、安心して治療を受けることができます。面と向かって言えないという方は、予約の電話で伝えてみることをおすすめします。

2-4 痛くない治療を選択する

以前よりも痛みの少ない治療の選択肢も広がっています。歯を削るときの痛みが苦手な方は早めに伝えておくことで麻酔を受けることも可能です。いつ来るかわからない痛みに怯え続ける必要もなくなり、安心して治療を受けることができます。

3.痛みが少なく、怖くない!最先端の治療とは

受け入れられる痛みの度合いには個人差があります。麻酔が体にあまりよくないといった考え方もありますが、最近では痛みの少ない治療を取り入れている歯医者さんも多くなりました。麻酔の針も細くなり、事前に表面麻酔をするため、ほとんど痛みを感じません。

また、削らない治療方法も広がってきています。これなら削る時の音が嫌いという方でも安心です。ここでは、知っておきたい痛みの少ない治療や削らない治療だけでなく、安心して治療をうけられる最先端の治療方法についてお伝えします。

3-1 虫歯をほとんど削らないで治す治療も

ドッグベストセメントという治療法では、抗生剤ではなく、ミネラル成分による殺菌作用を利用して虫歯を削ることなく治療します。神経をとる必要も少なくなり、ほとんど削らないので、歯へのダメージを最小限に抑えることができる負担の少ない治療です。

3-2 いろいろな無痛治療方法

痛みの少ない治療を実現しているのは麻酔だけではありません。スマートバーという最先端技術を用いた治療があります。歯を削るドリルの部分が、ポリマーレンジ素材という歯よりも柔らかい素材でできているため必要以上に削ることなく治療をすすめることができるのです。

そのため痛みを感じにくいという特性があり、保険適用の治療でも使われています。ほかにも、抗菌剤やレーザーを用いた治療もあります。このように歯医者さんの治療=痛いというイメージをなくす治療が増えてきているのです。

3-3 笑気麻酔

麻酔とありますが、痛みを抑えるためではなく恐怖心を和らげるためのものです。意識はありますがぼんやりとして、リラックスした状態になります。

歯医者さんでの治療を苦手に思うあまり過呼吸になってしまうような方や、強いストレスによって持病を悪化させる恐れがある方にも有効です。

もちろん、虫歯があるのに治療を嫌がるお子さんにもおすすめです。保険適用後の費用もかなり手軽になっています。

 

4.女性は歯医者さんが嫌いな傾向が強い

ある調査では、歯医者さんがものすごく嫌い~嫌いと回答した男性の割合が27%なのに対し、女性の割合36%でした。普通~そんなに好きではないの割合は、男性65%に対して女性は55%でした。この結果から、女性の方がより歯医者さんが嫌いな傾向があることが分かります。

好きであると答えた方の割合は男女ともに1%ずつでした。中には、リラックスしすぎて毎回寝てしまうという方もいるようです。痛みのすくない治療が増えていくと、これらの数字にも大きな変化がでるかもしれません。

5.まとめ

怖い・痛いといったイメージを持ち、歯医者さんが嫌いと考える方は多くいらっしゃいますが、何故嫌いなのか、その原因を知り対策を考えれば、うまく克服できることもあります。歯の健康に保つためにも、原因をよく知って、いろいろな方法を試し、歯医者さん嫌いを克服しましょう。

 

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監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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