みなみテラス歯科

学生時代は歯周病のゼミに入っていたので、歯周病治療と予防に関しては、特に力を入れて学んできました。歯周病になる原因は、大抵が歯磨きをきちんとできていないことです。そういった方々に生活習慣を変えてもらうことの大変さを知った時に、やりがいを感じて、歯周病に対して強い興味を持ちました。

当院は、一人ひとりのライフスタイルに合わせたセルフケア方法をご提案するために、患者さまとの対話を大切にしています。信頼関係を築くことで、患者さまがお伝えした歯科知識を実践してくれて、症状が改善する様子を見られた時は、私も嬉しくなります。

歯周病で悩んでいた、子育て中の患者さまのことが特に印象に残っています。子育てや家事で忙しいこともあって、中々歯磨きに取り組んでもらえず、あの手この手で頑張ってもらえるように指導を続けていました。

そんな中、ついに辛抱できなくなって「何でやってくれないんですか？」と少し怒ってしまいました。その時に患者さまが「母親になってから、他人に叱られたのは久しぶりで新鮮だった」とおっしゃり、それ以来取り組んでくれるようになりました。

患者さまと真剣に向き合っていたので、つい熱くなってしまったことを、ご理解いただけたのだと思います。私も子供がいるので、子育て中は自分のことに時間を割けないのは、よく分かります。しかし、忙しさを理由に歯磨きを怠ると、歯を失う原因になりますので、少し厳しく言う必要もあるのだと学ぶことができました。

開院前の展覧会の際に、「こ・わ・い・か・お」という五つのキーワードを挙げていたのですが、それがそのまま当院のモットーとなっています。「怖くない・分かりやすい・痛みが少ない・通いやすい・おもてなし」の頭文字を取っています。

患者さまに「また来たい」と思ってもらえる場所であるためには、おもてなしの心を大切にするべきだと考えています。また、お子さま連れの方も気軽に通える環境を目指し、駅から近く、院内はバリアフリー対応にしました。

さらに、患者さまの緊張や恐怖心は痛みに大きな影響を与えるため、しっかりと説明をして、不安が少ない状態で治療を行っています。会話もなく淡々と治療をされるよりも、お喋りをして打ち解けた中で処置をしたほうが、怖さも半減できると思います。このように、五つのキーワードを意識した工夫が、診療や院内設備の随所に散りばめられています。

子育て中の方は忙しいため、自由になる時間に限りがありますよね。そういった方には事前に、「何回くらいで治療が終わりますよ」とお伝えしています。あとは、3月、4月は卒園や入学で忙しいため、あえて定期メンテナンスのお声がけを避けています。スタッフも、ほとんどが子育てを経験しているので、状況に合わせたお声がけができていると思います。

また当院では、私と夫が歯科医師として働いております。曜日によってご対応できる時とできない時がありますが、都合が合えば希望された方には、私が診療を担当することが可能です。ただ、夫も怖いタイプの歯科医師ではありませんので、そういった心配をせず受診していただけると嬉しいです。

院内デザインでは、通いやすい環境と雰囲気にこだわりました。診療室は壁の上部が抜けている半個室なので、閉鎖感がなく、明るい空間になっています。また、バリアフリー対応で、大きな駐車場があるので、親子で通院しやすい環境です。あとは、商業施設の1階にあるため、お買い物ついでに通えますよ。

スタッフ一人ひとりが自分の得意分野を活かして仕事をしてくれるため、大変助けられていますね。大学生の子供を育てているスタッフもおり、あらゆる年代のお子さまに対応することができますよ。

例えば、年頃の男の子が来院された時には、子育ての経験がないと、反応が薄くてどうすればいいのか分からないということがあります。そのような場合には、子供を育て上げたスタッフが対応し、慣れてきたらどんどん話しかけてコミュニケーションを取ってくれるなど、適材適所で動いてくれます。

やはり、説明をきちんとしてくれることが、重要なポイントだと思います。

同じ話をするにしても、一度で伝わる方もいれば、何回も話して図や映像も見せなければ、理解できない方もいらっしゃいます。患者さまが歯科医師と同じことを説明できるくらいまで理解させてくれる歯科医院であれば、不安なく通えるのではないでしょうか。