小児歯科の治療内容｜さかの歯科

シーラントとは、奥歯の溝をフッ素を配合した樹脂で埋めることによって、虫歯を予防する方法です。主に生えて間もない６歳臼歯や１２歳臼歯や乳歯の奥歯に行います。
シーラントは注射をしたり歯を削ることがないので、とても有効な健康保険適応のむし歯予防処置です。
シーラントの治療の術式
1. シーラントをする歯の清掃、クリーニングをおこないます。
2. 歯に薬を塗ります。（この薬はシーラントを取れにくくするために用います）
3. 歯を水洗します。
4. 歯の溝にシーラントを埋めます。
5. シーラントを硬めるために特殊な光をあてます。
シーラントを始めるのはいつ頃がよいのでしょうか？
6才になると6歳臼歯が生えてきます。この6歳臼歯は、食事をする時に一番活躍するのですが、歯ブラシが届きにくいために、汚れがたまりむし歯になることが多く、最も寿命の短い永久歯の一つでもあります。子供の6歳臼歯の歯の溝はとても深く、とても虫歯になりやすいのです。

生えてきたばかりの乳歯や生え替わったばかりの永久歯は、成人の歯と比較して、歯質が弱く、十分な厚みと硬さがないので、特に時期といえます。年に2～3回、フッ素を定期的に塗布することによってフッ素による歯質の強化を行い、虫歯を予防することが、より良い予防方法となります。
むし歯予防の強い味方な理由
・歯の表面の歯質を強化する
歯の表面を酸に溶けにくくし、強い歯質に変えていきます。
フッ素が歯のエナメル質や象牙質に取り込まれて、強い結晶構造ができ、歯質を強くし酸に溶けにくくします。
・歯の再石灰化を促す
フッ素が初期むし歯になり始めた部分へのミネラルの取り込みを助け、歯の回復（再石灰化）を促進します。
・虫歯の原因となる細菌の働きを弱める
フッ素の抗菌力により、むし歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌の働きを弱めてくれます。