「広告費はかけているのに、新患数が頭打ちになっている」「Web施策に取り組んでいるが、何が効いているのかわからない」——こうした課題は、開業3〜10年目の歯科医院で特に多く聞かれます。
厚生労働省「医療施設動態調査」によれば、2024年12月末時点で全国の歯科診療所数は66,146施設にのぼり、コンビニエンスストアの店舗数(約5.6万店)を上回ります。一方で人口減少は進んでおり、待っているだけで新患が来る時代は終わったといえるでしょう。
新患を増やすために必要なのは、単一の施策ではなく、「認知→比較検討→来院決定」の各段階に施策を当てはめる戦略設計です。本記事では、歯科医院で実践すべき8つの施策を全体像として整理し、自院の状況に合わせた優先順位の決め方まで体系的に解説します。
■この記事を読むとわかること
・歯科医院の新患獲得が難しくなっている構造的な理由
・新患獲得に有効な8つの施策の全体像
・開業フェーズ・診療方針別の施策の組み合わせ方
・効果測定とリコール連動の仕組み
結論:新患を増やすには「施策の組み合わせ」と「フェーズ別の優先順位」が鍵
先に結論をお伝えします。歯科医院で新患を増やす方法として、現代の新患獲得設計で押さえるべきは、歯科医院ポータルサイトの活用、ホームページの制作・改善、MEO対策、SEO対策、Web広告、口コミ・評判管理、ブランディング、紹介制度の仕組み化という8つの施策です。

重要なのは、これら8つすべてに同時に取り組むのではなく、開業フェーズ・自院の強み・予算規模に応じて優先順位を決め、段階的に積み上げていくことです。
それでは、なぜこのような戦略設計が必要なのか、その背景から見ていきましょう。
歯科医院の新患が増えない3つの構造的な理由
歯科医院数の飽和と人口減少
冒頭でも触れたとおり、2024年12月末時点の全国の歯科診療所数は66,146施設で、コンビニ店舗数を上回ります。一方、日本の総人口は2008年をピークに減少局面に入っており、特に地方では患者人口の縮小が顕著です。
つまり、市場全体としては「供給過多・需要漸減」の構造にあり、何もしなければ新患数は自然減していくことが想定されます。

患者の歯科医院選びがWeb中心に移行している
患者の歯科医院選びは、ここ10年で大きく変化しました。各種業界調査では、歯科医院選びの際に「インターネット検索」「Googleマップ」「公式ホームページ」を参照する患者が増加傾向にあると報告されています。
特に20〜40代の世代では、「Googleマップで検索→口コミを確認→公式サイトで診療内容を確認→予約」というオンライン完結型の行動パターンが広がっているとされます。
既存施策(看板・チラシ)だけでは認知が取れない
開業時に設置した看板や、開業告知のチラシだけでは、初期の認知拡大以降の新患獲得は難しくなってきています。
理由は明快で、患者は「気になった医院をその場で検索する」傾向が強まっているからです。看板やチラシで興味を持っても、検索したときにホームページが古い、口コミが少ない、Googleマップに情報が乏しい、といった状態では離脱されてしまう可能性があります。
つまり、オフライン施策はオンライン施策と組み合わせて初めて機能する時代になっています。
参照元:厚生労働省「医療施設動態調査」(2024年12月末時点)、経済産業省「商業動態統計」、各種業界公開資料
新患を増やすために押さえるべき新患獲得フロー
認知・比較検討・来院決定の3段階
新患獲得を体系的に設計するには、「認知→比較検討→来院決定」という3段階のフローで考えるのが実用的です。

各段階で効く施策のマッピング
8つの施策を3段階に当てはめると、おおむね以下の役割分担になります。
- ・認知段階:Web広告、MEO対策、ポータルサイト、ブランディング
・比較検討段階:ホームページ、SEO対策、口コミ
・来院決定段階:ホームページ(予約導線)、紹介
つまり、どこか1つの段階だけ強化しても、フロー全体は機能しにくくなります。「認知はあるのに比較検討で離脱している」「比較検討は通過するが予約導線が弱い」といったボトルネックを特定し、必要な施策に投資することが重要です。
これを踏まえ、次の章から8つの施策を順に見ていきます。
歯科医院で新患を増やす方法8選
① 歯科医院ポータルサイトを活用する
ポータルサイトとは何か・代表的なサービス
歯科医院ポータルサイトとは、複数の歯科医院情報を一覧で掲載し、患者が地域・診療内容で検索できるサービスです。代表的なものに、EPARK歯科、デンタルケアサーチ、Caloo(カルー)、Doctorsfileなどがあります。
患者にとっては「複数医院をまとめて比較できる」というメリットがあり、特に転居後や初めての歯科受診時に利用されることが多い媒体とされています。
ポータルサイト活用のメリット・デメリット
メリット
・自院サイトを訪れない潜在層にリーチできる可能性がある
・ポータル経由で予約まで完結するサービスもある
・SEO上、ポータル自体が上位表示されやすい傾向がある
デメリット
・月額または成果報酬で費用が発生する(月額1万〜10万円程度が一般的なレンジ)
・他院と比較される土俵に乗るため、写真・口コミ・情報量で劣ると埋もれやすい
・ポータル依存になると、契約解除時に新患数が減少するリスクがある
掲載効果を高めるポイント
掲載するだけでは効果は限定的になりやすく、写真の質・診療内容の記載量・口コミの数が、ポータル内ランキングに影響しやすい傾向があります。掲載後は最低でも月1回、情報更新と口コミ獲得施策を回すことが推奨されます。
② ホームページを制作・改善する
なぜ今もホームページが新患獲得の中心なのか
ホームページは、新患獲得施策の「土台」にあたります。広告・MEO・ポータル経由で関心を持った患者は、最終的に公式ホームページで診療内容や雰囲気を確認してから予約に進むケースが多いとされるためです。
各種業界調査では、歯科医院選びの際に公式ホームページを参考にする患者の割合は一定数存在しており、ホームページの質が予約率に影響しやすいといえます。
新患が来るホームページの3つの条件
新患が来るホームページには、診療内容・料金・院長紹介・アクセス・診療時間が直感的に見つかる情報設計が必要です。また、清潔感があり、自院のターゲット層に合ったデザインであることも重要です。近年はスマートフォンからの検索が主流とされているため、スマホ表示の最適化は必須レベルといえます。
制作会社選びで失敗しないポイント
制作費用は規模により30万〜150万円程度が一般的なレンジとされています。価格だけで選ばず、歯科医院・医療機関の制作実績があるか、医療広告ガイドラインを理解しているか、公開後の運用・更新サポートがあるか、スマホ最適化・表示速度・SEOの基本対策が含まれているかを確認することを推奨します。
より詳しい制作・改善のポイントは、別記事「歯科医院 ホームページ」の解説をご覧ください。
③ MEO対策でGoogleマップ経由の来院を増やす
MEO対策とは(Googleビジネスプロフィール)
MEO(Map Engine Optimization)対策とは、Googleマップ・Googleビジネスプロフィールでの表示順位を高める施策です。「歯医者+地域名」で検索したときに上位3件に表示される「ローカルパック」に入ることが、MEO対策の主目的になります。
歯科医院でMEOが特に重要な理由
歯科医院は典型的な「地域密着型ビジネス」であり、患者の多くが自宅や職場から近い範囲で医院を選ぶ傾向があります。この行動特性は、Googleの地域検索アルゴリズムと相性がよく、MEOの効果が出やすい業種といえます。
一部の事例では、Googleマップ経由の予約・電話問い合わせが新患獲得チャネルの中で大きな比重を占めているとされる医院もあります。
MEO対策の基本ステップ
MEO対策では、Googleビジネスプロフィールの登録、カテゴリ・診療内容・営業時間・電話番号・URLの最新化、外観・内観・スタッフ・診療シーンなどの写真投稿、投稿機能を使った情報発信、口コミの獲得と返信が基本になります。

費用は自院運用なら無料、業者依頼の場合は月額1万〜5万円程度が一般的なレンジです。
④ SEO対策でホームページからの自然流入を増やす
SEO対策の基本と歯科医院での考え方
SEO(Search Engine Optimization)対策とは、Google・Yahoo!などの検索結果で自院サイトを上位表示させ、自然流入を増やす施策です。
歯科医院のSEOで重要とされるのは、「地域名×診療科目」のキーワードです。例として「渋谷 矯正歯科」「横浜 インプラント」「武蔵小杉 小児歯科」などが該当します。
「地域名×診療科目」で上位表示するための要点
「地域名×診療科目」で上位表示を狙うには、ホームページ内に対象キーワードを含む診療内容ページを設置し、ページタイトル・見出し・本文で自然にキーワードを使用することが重要です。あわせて、表示速度・スマホ対応・内部リンク構造を最適化し、アクセス情報や周辺ランドマークなどの地域情報も適切に記載します。
ブログ・コラム運用の役割
診療内容ページだけでなく、患者の疑問に答えるブログ・コラム記事を継続的に公開することで、潜在層からの流入が期待できます。「親知らず 抜くべきか」「ホワイトニング 痛い」といった検索キーワードに対応するコンテンツが代表例です。
ただし、SEOは効果が出るまで一般的に6か月以上かかることが多い中長期施策である点に留意が必要です。
⑤ Web広告で短期的に新患を獲得する
歯科医院で使われる主要な広告
歯科医院で使われる主要な広告には、Google広告やYahoo!広告などのリスティング広告、Webサイト上に画像で表示されるディスプレイ広告、InstagramやFacebookなどのSNS広告があります。リスティング広告は検索キーワードに連動して表示されるため即効性が高く、SNS広告は矯正やホワイトニングなどの自費診療と相性がよいとされます。
医療広告ガイドラインの注意点
歯科医院の広告は、厚生労働省「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」の規制対象です。ビフォーアフター写真、治療効果に関する体験談、「日本一」「最高」などの最大級表現、根拠のない比較広告、誇大表現・虚偽広告には注意が必要です。
ガイドライン違反は行政指導の対象となり、最悪の場合は広告停止命令を受けることがあります。
広告費用対効果を高めるための運用ポイント
広告は月額10万〜50万円程度から始め、CV単価、つまり1予約あたりの広告費を測定することが重要です。自費診療と保険診療でキーワード・ランディングページを分け、医療広告ガイドラインに精通した運用代行業者の活用も検討するとよいでしょう。
⑥ 口コミ・評判管理で来院後押しを強化する
なぜ口コミが新患獲得に影響するのか
患者は予約前に「他の患者の評価」を確認する傾向があります。Googleマップの星評価が低い場合、比較検討の候補から外れる可能性が高まるとされています。
逆に、口コミ件数が多く、評価が高く、院長やスタッフからの返信が丁寧な医院は、予約率の向上が期待されます。
Googleマップの口コミを増やす具体的な方法
口コミを増やすには、会計時の自然な声かけ、QRコード付きカードの設置、診療後のフォローメールやLINEでの口コミ投稿リンクの案内、スタッフ全員でお願いする文化づくりが有効です。
ただし、金品やサービスを対価とした口コミ依頼はGoogleのポリシー違反となり、アカウント停止リスクがあります。あくまで自然な依頼にとどめてください。
悪い口コミへの対応方針
低評価の口コミがついた場合、感情的に反応せず、事実関係を確認したうえで、個人情報に配慮しながら誠実に返信することが重要です。その後、院内で改善点を共有し、再発防止策を講じます。
「悪い口コミに丁寧に返信している医院」は、むしろ信頼を獲得できる傾向があるため、無視せず対応することが重要です。
⑦ ブランディングで「選ばれる歯科医院」になる
競合過多の時代にブランディングが必要な理由
冒頭で述べたとおり、全国に約6.6万の歯科医院がある中で、「ふつうの歯科医院」は埋もれてしまいやすい状況です。「この医院でなければならない理由」を明確にすることが、ブランディングの目的となります。
差別化軸の見つけ方
差別化軸は、診療内容の強み、院長・スタッフの専門性、患者層へのフィット、体験価値から組み立てられます。例えば、矯正専門、インプラント特化、小児歯科に強い、専門医資格がある、ファミリー層や働く女性に合っている、予約がしやすい、痛みに配慮した治療を行っている、リラックスできる空間を整えているといった要素が差別化軸になります。
これらの中から、自院の現場で実際に強い領域を1〜2軸選び、Webサイト・院内・スタッフ教育のすべてで一貫して訴求していくことがブランディングの基本です。
パーソナルブランディングという選択肢
医院全体ではなく、院長個人のブランディングを進める手法もあります。書籍出版、専門メディアでの発信、SNSでの情報発信などを通じて、「○○先生に診てもらいたい」という指名予約を増やす戦略です。
ただし、ブランディングは効果が出るまで一般的に1年以上かかる中長期施策とされます。短期施策と並走させながら積み上げていくことが現実的です。
⑧ 紹介を仕組み化して既存患者から新患を生む
紹介がコスト効率の高い手段とされる理由
新規の患者を獲得するコストは、既存患者を維持するコストの5〜6倍かかると一般的にいわれています。これはマーケティング理論の「1:5の法則」として知られています。一方、既存患者からの紹介は、広告費を抑えながら新患を増やせる手段とされ、しかも紹介経由の患者は信頼ベースで来院するため定着率も高くなる傾向があります。
このため、紹介はコスト効率が高いとされる手段の一つに位置づけられます。
紹介カード・紹介特典の設計
紹介を増やすには「お願いするだけ」では不十分で、仕組み化が重要です。医院情報や紹介者欄を記載した紹介カードを用意したり、医療広告ガイドラインに抵触しない範囲で感謝ノベルティを設計したり、治療終了時やメンテナンス時に自然な声かけを行ったりする方法があります。
なお、保険診療における経済的インセンティブの提供は健康保険法上の問題が生じる可能性があり、金銭的利益の提供には慎重な判断が必要です。特典内容は法令とガイドラインに照らして慎重に設計してください。
紹介を増やすスタッフ対応のポイント
紹介の起点はスタッフの対応品質です。受付・歯科衛生士・ドクターのチームワークが取れている医院ほど、患者は自然と知人に勧める傾向があります。スタッフ研修・ミーティングの仕組み化が、間接的に紹介を増やす施策にもつながります。
8つの施策をどう組み合わせるか|優先順位の決め方
ここまでの8施策をすべて同時に行う必要はありません。自院のフェーズと方針に応じて優先順位をつけ、段階的に積み上げていくことが現実的かつ効果的です。
開業初期(〜3年)におすすめの組み合わせ
開業直後は認知ゼロからのスタートです。短期施策と土台施策を並行させる必要があります。具体的には、ホームページ制作を土台として整え、Googleビジネスプロフィール登録・MEO対策で地域認知を高め、リスティング広告で短期の新患獲得を狙い、ポータルサイト掲載で初期の露出を補強する形が考えられます。
予算配分の目安は、広告系50%、土台系30%、MEO・ポータル20%程度です。
安定期(3年〜)におすすめの組み合わせ
新患数が一定水準で推移しているフェーズでは、中長期施策への投資を増やしていきます。SEO対策・コラム運用で自然流入を積み上げ、口コミ管理でMEOとホームページの評価を高め、紹介制度の仕組み化でコスト効率の高いチャネルを強化し、ブランディング設計で指名予約の獲得を目指します。
広告依存度を下げ、自院ブランドで新患が来る状態を目指すフェーズです。
自費比率を上げたい医院におすすめの組み合わせ
自費診療、たとえば矯正・インプラント・ホワイトニングなどを強化したい場合は、比較検討段階の施策に重点を置きます。専門サイトまたは専門ページのSEO強化、Instagram・SNS広告によるターゲット層へのリーチ、院長・専門医のパーソナルブランディング、医療広告ガイドラインの限定解除要件を満たした症例提示と専門性の訴求が重要になります。
自院だけで進めるのが難しい場合のサービス活用
8施策を自院だけで設計・運用するのは現実的に難しく、特にホームページ制作・SEO・広告運用・ブランディング戦略設計は外部の専門家との連携が現実的です。
エンパワーヘルスケアでは、歯科医院専門メディアでの情報発信支援、MEO対策の運用代行、歯科医院ホームページ制作・改善支援、医療広告ガイドラインに準拠したWeb広告運用など、歯科医院向けの集患支援を提供しています。
「何から手をつければよいかわからない」「現在の施策が機能しているか診断してほしい」といった段階からでもご相談いただけます。
新患を増やすために絶対に外せない3つのポイント
「新患を増やす」の前に「リコール率を上げる」設計をセットで持つ
新患を増やしても、再診率、つまりリコール率が低ければ、バケツの底に穴が空いた状態になりかねません。先述のとおり、新規獲得コストは既存維持の5〜6倍かかるとされるため、新患施策とリコール施策はセットで設計する必要があります。
具体的には、定期検診のリマインド、ハガキ・LINE・メールでの案内、メンテナンス予約の取りやすさ、衛生士担当制などが代表的なリコール強化施策です。
効果測定(流入数・予約数・来院数)の仕組みを最初に作る
施策を始める前に、KPI(重要業績指標)の測定体制を整えることが重要です。 最低限把握すべき指標は以下の通りです。
・ホームページの月間アクセス数(Googleアナリティクス)
・Googleマップの表示回数・電話タップ数(Googleビジネスプロフィール)
・Web経由の予約数(予約システムの管理画面)
・新患の来院経路(初診時のヒアリング)
「何が効いていて何が効いていないか」を判断できる土台がなければ、適切な投資判断は難しくなります。
短期施策(広告)と中長期施策(SEO・ブランディング)を分けて投資する
広告は出稿を止めれば効果も止まりますが、SEO・ブランディング・口コミは積み上げ型の資産になりやすい施策です。短期施策で当面の新患を確保しながら、中長期施策に並行投資する設計が、安定経営につながります。

よくある質問(FAQ)
Q1. 歯科医院で新患を増やすのにかかる費用の相場は?
施策によって大きく異なります。ホームページ制作は30万〜150万円程度、MEO対策は月額1万〜5万円、リスティング広告は月額10万〜50万円、ポータルサイト掲載は月額1万〜10万円が一つの目安です。費用対効果は施策単体ではなく、組み合わせと運用品質で変わります。詳細は本記事の「組み合わせ方」の章をご覧ください。
Q2. 新患が増える効果が出るまでどれくらいかかりますか?
施策ごとに即効性が異なります。Web広告運用は最短当月から効果が見える場合があり、MEO対策は一般的に2〜3か月、SEO対策は一般的に6か月以上、ブランディングは一般的に1年以上かかるとされます。短期施策と中長期施策を組み合わせるのが鉄則です。
Q3. ホームページとポータルサイト、どちらを優先すべきですか?
ホームページが土台、ポータルサイトは入口の一つという関係性です。ポータル経由で関心を持った患者も、最終的にホームページで詳細を確認してから予約に進むケースが多いため、ホームページが弱いと比較検討段階で離脱されやすくなります。予算が限られている場合は、まずホームページの整備を優先することを推奨します。
Q4. 医療広告ガイドラインで気をつけるべきポイントは?
代表的な禁止・制限事項として、ビフォーアフター写真、治療効果に関する体験談、「日本一」「最高」などの最大級表現、根拠のない比較表現、誇大広告・虚偽広告などがあります。広告運用は、医療広告ガイドラインに精通した業者と連携するのが安全です。
Q5. 新患獲得施策を業者に依頼すべきか、自院でやるべきか?
自院で対応しやすい領域は、MEO対策の基本運用、口コミ獲得の声かけ、紹介カード運用などです。一方で、ホームページ制作、SEO対策、リスティング広告運用、ブランディング戦略設計は、専門性が高いため業者依頼が現実的です。院長・スタッフのリソースと、施策の専門性レベルで切り分けるとよいでしょう。
Q6. Googleマップの口コミが少なくて困っています。どう増やせばいいですか?
会計時の自然な声かけ、QRコード付きカードの設置、診療後のフォローメールやLINEでの案内が基本です。ただし、金品やサービスを対価とした口コミ依頼はGoogleのポリシー違反となり、アカウント停止リスクがあります。サクラレビューも同様です。あくまで自然な形で依頼することが重要です。
Q7. 競合の歯科医院が多い地域でも新患は増やせますか?
「競合が多い=需要があるエリア」と捉えることもできます。重要なのは、他院との差別化軸を明確にし、ターゲット層を絞り込むことです。診療内容の専門性、営業時間、夜間・土日対応、院内環境、院長の専門資格、患者層へのフィットなどが差別化軸の例になります。詳しくは本記事のブランディングの章をご覧ください。
Q8. 開業したばかりですが、最初に取り組むべき施策は何ですか?
優先順位の一例としては、まずホームページ制作で土台を整え、Googleビジネスプロフィール登録・MEO対策で地域認知を高め、リスティング広告で即効性のある新患獲得を狙う流れが考えられます。軌道に乗ってきたらSEO・ブランディングに投資していきます。詳しくは本記事の「開業初期におすすめの組み合わせ」をご覧ください。
Q9. 新患は増えたのに経営が改善しません。なぜですか?
新患獲得とリコール率、つまり再診率はセットで考える必要があります。新規獲得コストは既存維持の5〜6倍かかるとされるため、リコール率が低いとコストばかりかかる状態になりやすくなります。定期検診のリマインド、メンテナンス予約の取りやすさ、担当衛生士制などのリコール強化施策と並行することが重要です。
Q10. SNS運用は新患獲得に効果がありますか?
媒体ごとに役割が異なります。Instagramはブランディングや若年層へのリーチに有効で、自費診療、特に矯正やホワイトニングと相性がよいとされます。LINE公式アカウントは、既存患者のリピート促進や予約導線に有効です。新患獲得への直接効果は限定的とされ、ブランディングと既存患者フォローの位置づけで捉えるのが現実的です。
まとめ|自院に合う施策から始めて積み上げる
歯科医院で新患を増やす方法は、ポータルサイト・ホームページ・MEO・SEO・Web広告・口コミ・ブランディング・紹介の8つに整理できます。
ただし、すべてを一度に実施する必要はありません。重要なのは、「認知→比較検討→来院決定」のフローで施策を設計すること、開業フェーズ・診療方針に応じて優先順位を決めること、新患獲得とリコール率向上をセットで設計し、効果測定の仕組みを最初に作ることです。
短期施策である広告・ポータルと、中長期施策であるSEO・ブランディング・紹介を並行させ、自院に合う組み合わせを段階的に積み上げていくことが、持続可能な医院経営につながります。
「現在の施策が機能しているか診断してほしい」「何から始めればよいか相談したい」という段階でも、専門家に話を聞いてみることで思わぬ気づきが得られることがあります。
まずは無料診断からお気軽にどうぞ
エンパワーヘルスケアでは、歯科ポータルサイト「EPARK歯科」の運営、MEO対策の運用代行、ホームページ制作、医療広告ガイドラインに準拠したWeb広告運用など、歯科医院の経営課題に応じた幅広いサービスを提供しています。
「自院にはどの施策が合うのか」「どのくらい効果が見込めるのか」といったお悩みもご相談いただけます。無理な営業はいたしません、お気軽にご相談ください。