いびきがうるさい!ストレスになる前に試したい対処法4つ

いびきがうるさい!ストレスになる前に試したい対処法4つ

58187 View
★役に立った!206

1.いびきがうるさい原因

1-1 睡眠時無呼吸症候群などの病気の可能性も

いびきがうるさい方の中には、睡眠時無呼吸症候群などの深刻な病気の症状としていびきが発生している可能性があります。睡眠時無呼吸症候群は睡眠により上気道の筋肉が弛緩して、舌根部や軟口蓋が喉の奥に下がり気道を狭めることによって起こります。

狭まった気道は空気の流れが悪くなり喉の粘膜を振動させるためいびきが発生します。
もしもいびきの原因が睡眠時無呼吸症候群で合った場合は、いびきの音に留まらず身体に精神的、肉体的な様々な障害が現れることが懸念されます。

1-2 疲労の蓄積がいびきの原因に

疲労の蓄積によるいびきには大きく分けて2つの原因があります。まず疲労が蓄積すると、身体は疲労から回復しようとより多くの酸素を取り入れようとします。そのため口呼吸をする機会が増えていびきの発生に繋がります。

また、疲労が蓄積している時には、口周りの呼吸器系の筋肉が緩むことにより、舌の根が喉の奥に落ち込んで気道が狭くなります。すると呼吸をして空気が気道を通る際の空気抵抗が増えますので、いびきの発生に繋がります。このように疲労の蓄積といびきは密接に関係しているのです。

1-3 アルコールの摂取がいびきの原因に

アルコールには筋肉を弛緩させる作用があるため、舌や咽頭部分の筋肉が緩み、舌が喉の奥に入り込んでしまいます。その結果気道が狭められていびきの原因となります。

また、アルコールには血行を促進させる作用もあるため、鼻の奥の血管が膨張して粘膜が腫れます。すると鼻づまりを起こしやすくなり、いびきの原因となります。幸いにもアルコールによって引き起こされるいびきは一時的なものですので、飲酒の習慣を改めれば解決します。

2.他人のいびきによって受けるストレス

2-1 ストレスの原因になる

たかがいびきと侮っていませんか。毎日続くうるさいいびきの音は人間の三大欲求である睡眠を妨げるため、多大なストレスの原因になります。眠っていても目が覚めてしまったり、なかなか寝付けなかったりして睡眠不足に陥ります。

しかも、いびきの音を発する本人には全く自覚が無いというのも問題です。他人のいびきによる深刻なストレスは、基本的には原因となっているいびきをどうにかして解決するしかありません。

2-2 睡眠不足になって生活に支障が

他人のいびきに悩まされている方の多くが、慢性的な睡眠不足になっています。いびきによるストレスは非常に大きく、騒音と変わりません。入眠も困難になりますし、眠りについても目が覚めてしまいます。これが毎日続くとなると、体力的、精神的にもどんどんつらくなっていずれ健康を害してしまいます。

何も対策をしないと、この状況がずっと続くことを知っておきましょうパートナーにいびきをかいていることを伝えて早めに対策を採ることが重要です。

3.いびきがうるさい人にはこう対処する

pixta_15176583_m

3-1 相手を横向きで寝かせる

最も簡単且つすぐにでも取り組めるいびきの対処法は、相手を横向きで寝かせることです。いびきの原因は仰向けで寝ると舌根が喉に落ち込んで気道を狭めることです。

したがって、横向きで寝ることで舌の位置が左右に偏って気道に負担がかからなくなりますので、いびきを防ぐことができるのです。

寝ている間に横向きの姿勢をいかに確保するかが重要ですので、抱き枕を利用させてみたり、枕を片方を高くして眠らせたりと、最初は道具を使って工夫すると良いでしょう。

3-2 耳栓でいびきの音をシャットアウト

いびきの音を物理的に遮断する耳栓も、いびき対策には有効な手段です。市販されている耳栓にはかなり高い遮音性能を誇るアイテムもあるため、そういったアイテムを選べば騒音に近いレベルのいびきにも問題なく対処することができます。

おすすめのアイテムは耳栓に慣れていない方でも違和感なく装着できるシリコン製の耳栓や、いびきなどの雑音はしっかりシャットアウトして目覚ましや人の声は聞こえるタイプの耳栓です。これら2つは評判も高く使い勝手も良いためおすすめです。

3-3 別の部屋で寝る

最も確実にいびきのストレスから解放される方法は、別室で寝ることです。隣室まで聞こえるほどいびきの音がうるさい方もいらっしゃいますが、そのような時は尚更別室で寝ることをおすすめします。尚且つ耳栓などを併用するとより良いでしょう。

恋人や配偶者と別々に寝ると言うのは寂しさを感じるかもしれませんが、いびきのストレスで自分が睡眠不足になったり、お互いの仲が険悪になったりするよりははるかに良い選択のはずです。同室でのいびき対処法に手詰まりになった時は、思い切って別室で寝ることを相談してみましょう。

3-4 人気のいびき解消グッズを使う

市販のいびき対策グッズとして一番人気があるのは、鼻呼吸促進グッズで、鼻呼吸を習慣化するための口閉じテープや、鼻腔を広げるストレッチャーなどが人気です。

また仰向けで寝るといびきをかきやすいことから、横向きで寝るのを快適にサポートする横向き専用枕も人気があります。顎や舌の位置を調節していびきを防止するマウスピースも効果が高いと評判です。色々試してみて、自分に合ったグッズを見つけてみると良いと思います。

4.いびき発生の原因につながること

4-1 肥満体型がいびきの原因に

肥満はいびきの原因として非常に多く、約7割を占めると言われています。脂肪は身体全体に付着するため、肥満の方は舌周りや首回りにも当然脂肪がつきます。すると喉の内側が狭くなり、また舌周りについた脂肪によって舌根が喉の奥にまで落ちてきてしまいます。

脂肪により狭まった気道をさらに舌根が塞ぐことにより、呼吸の際の空気の通過が阻害されていびきが発生します。肥満が原因でいびきをかいている人は、痩せることによって気道が確保され、睡眠時のいびきも解決することができます。

4-2 精神的ストレスが口呼吸を引き起こす

人はストレスを感じると自律神経の乱れから呼吸が浅くなり、脳が酸素不足の状態になります。この酸素不足を解消しようと、鼻呼吸よりもたくさんの酸素を取り込める口呼吸をするようになります。

口呼吸は気道が狭くなりやすいため、空気の通りが悪くなりいびきの原因になります。また、ストレスが蓄積すると身体はより全身を休ませるため全身の筋肉が緩みます。すると喉の周辺の筋肉も緩み舌根が喉の奥まで落ち込んで、更に気道を狭めます。このようにストレスはいびきを発生させる原因となります。

4-3 いびきを引き起こしやすい顎や口の形

顎が小さい方は物を噛む力も弱い傾向にあり、顎まわりが未発達で筋力も弱く、筋肉が緩む睡眠時に舌を十分に支えることができません。このような方は喉の奥へ舌根が落ちて気道を狭めるためいびきが発生します。

さらに顎が小さい方は顎が通常より奥に位置していることが多く、通常の顎をした方より気道が狭くなり、いびきの発生に繋がります。

また、歯並びが悪い方や受け口の方、上下で唇の厚さが大きく違う方もいびきの発生に繋がる口呼吸である傾向にあります。

5.いびきの原因にもなる睡眠時無呼吸症候群とは?

5-1 睡眠時無呼吸症候群の詳しい症状

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が停止してしまう病気です。医学的な定義では、10秒以上の気流停止を無呼吸としており、無呼吸が一晩の睡眠中で30回以上または1時間あたり5回以上起これば睡眠時無呼吸症候群であるといえます。

原因は大別して2つあり、気道が狭まって起こる閉塞性睡眠時無呼吸タイプと、呼吸中枢の異常によって起こる中枢性睡眠時無呼吸タイプがあります。いびきの原因だけに留まらず、様々な健康被害が引き起こされる危険性があります。

5-2 睡眠時無呼吸症候群の治療法

睡眠時無呼吸症候群の治療法には現在大きく分けて3種類あります。1つ目はマウスピースを装着して睡眠時の気道を確保する方法で、比較的軽度の症状に用いられます。

2つ目はCPAP療法と呼ばれる特殊な装置からチューブを使って気道へ空気を送り込む方法で、広く普及している治療法です。
3つ目は外科手術で気道を塞ぐ部位を摘出する方法で、根本的な解決が期待できます。これらの治療法と併せて、生活習慣の改善も必要となります。

5-3 睡眠時無呼吸症候群の予防法

睡眠時無呼吸症候群の予防法で最も効果が高いのが肥満の解消です。肥満は口や喉の近辺にも脂肪が付いて、気道が狭くなる原因になります。

標準体重が最も病気にかかりにくいといわれているので、肥満の方は標準体重を目指しましょう。また飲酒も筋肉を弛緩させ睡眠時の気道を狭めますので控えた方が良いでしょう。

また、口呼吸の習慣がある方は舌の筋肉が衰えて気道が狭まってしまいます。できるだけ鼻呼吸の習慣を身に付けましょう。

6.まとめ

他人のいびきは我慢していても解決しませんし、睡眠を阻害されることによるストレスは想像以上です。他人のいびきに悩まされている方は一刻も早く対策をして、快適に眠れる日々を手に入れて下さい。

 

この記事は役に立った!

監修医飯田尚良先生

飯田歯科医院 院長

■院長経歴
1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

該当部分を選んでください
メールアドレス
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
詳細コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

貴重なご意見をありがとうございます
スマイルラインはよりお役にたつ情報をお伝えできるよう、ご意見を参考にサイトの改善を行って参ります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
送信エラー
大変お手数ですが、ページを更新いただき、再度ご意見をご送信ください。
更新後も再び送信エラーが発生する場合は、 お問い合わせページ からご連絡いただけますと幸いです。

このまとめ記事に関するタグ

EPARK歯科で歯医者さんを探す