訪問歯科診療では、主に虫歯や入れ歯の治療を行います。そして、機能維持のためのマッサージもあわせて行っています。
ご年配の方の中には、誤嚥性肺炎で亡くなる方も多くいらっしゃいます。
これは、加齢とともに顔の周りの筋肉が落ちてくることによって食べ物を飲み込む力が衰え、知らない間に細菌が唾液と共に肺に流れ込み、菌が増殖し肺炎になるという病気です。
必要な方にはこの誤嚥性肺炎を起こさないための機能訓練をケアマネージャーと連携して行います。
必要に応じて専門の機関と連携し、歯科医師の立場から何ができるかを考え、患者さまの健康を守りたいと思っています。
以前は、訪問のない歯科医院におりましたが、患者さまから「治療に行くのが大変なので歯科医院に行けない」と言われたことがあり、ある意味一つの転機でした。
というのも、患者さまのその一言がきっかけで、「しっかり診ると言ってはいるものの、来院が困難になってきた患者さまを診ることができないのは嘘をつくことになるのではないか」と思うようになり、この京都市中京区で訪問歯科診療も行うようになったからです。
現在はまだ当院の近くにお住まいの方が中心ではありますが、当院で治療を行った患者さまに対して生涯責任を持つという信念の元、日々治療にあたらせていただいております。
当院は、訪問歯科診療も行っておりますが、ご自宅まで歯科医師が往診することをご存じでない方も多くいらっしゃいます。
そのため当院は、介護事業所やケアマネージャーと連携して、在宅を余儀なくされているけれどもお口のトラブルを抱えていらっしゃる方やお口の健康をあきらめていない方に向けて、訪問歯科診療を知っていただけるような取り組みを行っています。
たとえば、訪問歯科診療の利点をケアマネージャーに説明、啓蒙することによって、ケアマネージャーが利用者さまを訪問された時に「歯が痛みますか?では、訪問で診療をしている歯科医院があるので利用してみませんか?」と伝えていただけるようにしています。
地域に密着し、他の医療関係者とも連携しながら、患者さまのためにチーム医療を提供できるよう目指しています。
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