あいおい歯科・インプラント矯正クリニック

まず、保険診療に加え、矯正歯科、インプラント、美容診療等、専門的かつ患者さまのニーズの多い歯科治療に関しては、ほとんど当院の中で完結できるということですね。これは治療の効率性や有効性はもちろん、患者さまの利便性という面でもメリットは大きいと思います。
施設面について言えば、診療室はすべて個室で、治療する姿や会話を聞かれる心配もなく、プライバシーの面でも配慮しております。さらに診療スペースには、かなり余裕を持たせていますから、小さなお子さまを含め、家族で来院されても一緒に診療室に入っていただくことが可能です。
また、インプラント治療を受けられる手術室を設備するほか、歯科用CTや肉眼では見えない部分の手術も緻密に行うことのできるマイクロスコープ等、新しい医療機器を導入して、皆さまの多様なニーズにお応えするために、しっかりとした体制を整えています。

正式にはシークエンシャル咬合と言います。これは噛み合わせや歯並びを、単なる見た目ではなく生理的、機能的に整えていくという考え方で、患者さま一人ひとりの歯はもちろん、頭蓋骨や下顎骨、筋肉、関節等の構成や機能、動きなどを精査して、より良い噛み合わせや歯並びを実現していくというものです。特に大きなポイントは、きめ細かくデータを取ることで、噛み合わせや歯並びの個人差や特徴を重視しながら調整ができるということですね。

特に印象に残っているのは91歳のご婦人にインプラント治療を行ったことですね。しかも、その方は総入れ歯で、顎の骨もほとんどなかったんです。年齢やお口の状態から言っても、決して胸を張って「大丈夫です！」と言えるような状況ではありません。実際、他でも断られて当院を訪れたということでした。それでも、敢えて治療を行ったのは患者さまの強い意志があったからです。
実はその方は詩吟の先生だったんです。でも総入れ歯になった時点で基本的には引退して、その後はご自分の教室で生徒たちに教えていたのだそうです。しかし、結局、詩吟って自分で歌えなければ指導できないんです。だから、歯を取り戻して、もう一度歌いたいと……。そんな強い気持ちを聞いてしまうと、もうお断りすることはできません。幸い、お体は健康だったので治療に踏み切り、骨の移植を合わせて、１年ほど時間がかけて治療は無事に終了しました。
ただ、この治療が印象に残っているのは成功云々ではないのです。やはり、その患者さまの年齢や一般の価値観を超えた“諦めない姿勢”が非常に印象的でした。

試供品などが出ると、まずは全部試してみるので、その都度さまざまなタイプのものを使用しています。それ以外であれば、至極ノーマルなものを選んでいますね。毛先がギザギザだとか丸いとかではなく、本当に普通で見た目が面白くないもの（笑）。強いて言えば、毛先の幅が親指程度で、列が３から４といったものでしょうか。
複数の歯ブラシを使用するケースは別として、患者さまにもそういったものをお勧めしていますね。あとは基本的に、あまりにも安価な歯ブラシの場合、毛先をコーティングするのではなく、単純にハサミでカットしただけというものもありますので注意していただきたいというアドバイスはしています。

医療の多様化や高齢化の進行などもあり、今後は歯科と他領域の病気の関連を把握することが、さらに重要になってくるでしょう。ですから、歯科以外の病気のことを、もっと勉強して知識を高めていかなくてはならないと思っています。
歯科診療について言えば、少なくとも今当院で行っていることが充分であるとは思っていません。今後も常に進化していかなければ。また、医療の世界というのは、昨日までの常識が、今日になったら「やっぱり違いました」なんて、平気でひっくり返しってしまう世界ですから、基本的に常に新しいことにアンテナを張っておかないと置いていかれてしまうでしょう。そのためにも、広い視野で知識、情報の獲得に努めていきたいですね。