噛み合わせの治療内容｜出縄歯科医院

朝起きた時に頭痛や肩こりを感じている場合は、噛み合わせに問題があるかもしれません。また、日中に歯を噛み締めていることが原因で、夕方ごろや疲れを感じた際に、片頭痛が出てしまう方もおられます。そして、奥歯が強く当たり続けている状況が続くと、つめ物が取れたり歯が欠けたりする可能性もあるでしょう。

顎の位置そのものがずれている方は、「口を開閉する際に耳の前で音がする」「口をスムーズに開くことができない」といった顎関節症の症状が現れることがあります。そのため放置をせず、一度検査を受けてみることをおすすめします。

噛み合わせの治療においては、歯が余計に当たっている「咬合の問題」なのか、あるいは「顎の位置そのものの問題」なのかをしっかりと見極めることが重要です。

噛み合わせが原因の場合には、患者さまに専用の紙を何回か噛んでいただき、歯に付いた色の位置からずれを確認します。歯と歯が不要に当たって色が付いている部分を削ることで、顎に余計な負担がかからないように調整することが可能です。

顎そのものの位置がずれている場合には、スプリントと呼ばれるマウスピース型の装置を患者さま専用に作製します。この装置をお口に装着し、負担なく噛めるように顎のずれを整えることで、歯の痛みや顎の異音といった不調の改善を目指していきます。

人間は首で頭を支えているため、噛み合わせの問題によって頭部の角度がずれてしまうと、首周りの筋肉に大きな負担がかかってしまいます。これが、肩こりや頭痛の原因になっていると当院では考えています。

奥歯には食べ物を噛み砕く役割があるため、年月の経過によってすり減っていきます。それに伴い噛み合わせの位置が低くなると、頭が後ろに傾いてバランスが取れなくなり、姿勢そのものが崩れて身体の至る所に負担がかかるようになるのです。

噛み合わせの調整により、頭を支えている首の張りを和らげることで、そこにつながる他の筋機能の負担も軽減できると考えられます。当院はこのような予測のもと、噛み合わせの治療を行っています。

当院が噛み合わせ治療を行ううえで重視しているのは、顎の位置を調整して、歯全体がしっかりと噛み合っている状態にすることです。噛み合わせの接触面積が患者さまに合っていなければ、噛み締めた際に十分に力が入らないため、身体をスムーズに動かすことができません。そこから筋肉が張って、肩こりや頭痛などにつながってしまうと考えています。

根本的な問題である「顎のずれ」を放置して、マッサージや整体で身体にアプローチをしても、一時的な症状の緩和にしかならないでしょう。しつこい肩こりや片頭痛にお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談ください。