お口は食事したとき最初に入るところですから、全身の健康のためにもお口が健康であることは大切です。歯周病を予防することも基本のひとつと考えています。
歯周病が進行している人は、歯茎から出血したり歯がグラグラします。また、炎症を起こして痛みを感じたり膿がでるなどの症状があります。そのような違和感をずっと感じていなければいけません。
歯周病は歯周病菌が引き起こします。歯周病菌はお口の中の歯垢や歯石が大好きでそこに住みついています。したがってスケーリングで歯垢や歯石を取り除きます。スケーリングで取れない深いところはSRP(歯根の部分に隠れて付着している歯石や歯垢を取ること)でお掃除します。
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「乳歯は虫歯になっても抜けてしまうから問題ないのでは?」と考えられている保護者の方が、時々いらっしゃいます。しかし、この考え方は好ましくありません。その理由は以下の2点です。まず、お子さまに歯のケアを十分に行わない習慣がついてしまうという点です。成長してから改善することは容易ではない場合がありますので、出来るだけ小さいうちからお口の中をきれいに保つ習慣を身につけましょう。また、乳歯の時の口内環境はそのまま永久歯が生えてきても引き継がれやすい傾向があります。乳歯の下には永久歯が控えているからです。
適したブラッシングに加え、甘いものを食べ過ぎない、だらだらと食べ続けることをやめる、などが必要です。当医院ではそのような指導も随時行っております。お子さまの大事な歯を守るためにも、定期的に検診を受けられることをお薦めいたします。
当医院では、歯や歯ぐきを健康に保つだけではなく、皆さまのお体全体での健康管理や体質改善にも取り組んでいます。
検査の際にも口腔内粘膜が荒れていないか、お肌の状態に張りやつやがあるか、といった点も確認いたします。鉄分、ビタミンC、たんぱく質が不足すると粘膜異常が発生しますので、栄養の不足や偏りがわかる場合があるのです。
特にご高齢の方は、たんぱく質の不足がしばしばみられます。たんぱく質は肉や魚に多く含まれますが、肉はカロリーが高いので控えた方が良い、と誤解されている方が多いようです。また、若い方では麺類にごはんといった、炭水化物に偏った食事を日常的にされている方もおられます。そのような食生活を変えていくことで、体調が良くなるだけでなく、体重のコントロールがしやすくなるなどのメリットもあります。
当医院ではセラミック治療システムを取り入れています。これは、コンピューターで制御して詰め物や被せ物を設計・制作するためのシステムです。患者さまのお口の中をスキャンしてそのデータを基に被せ物や詰め物を作るので、型を取る必要がありません。また、技工所に依頼せず、院内で仕上がりますので、完成までの時間が大きく短縮できます。
昨今は保険診療で扱っている銀歯による金属アレルギーが問題になっています。銀歯から金属イオンが溶けだし、歯ぐきの黒ずみの元になる、体全体にアレルギー症状を起こす原因になる、と言われています。そのような問題に対して、セラミックやジルコニアを使った詰め物・被せ物であれば金属アレルギーを起こさない上に、見た目も良く、虫歯や歯周病にかかりにくいというメリットがあります。このように多くの利点を持つことが、このシステムを導入した理由です。
患者様には3~4ケ月に1回来院していただき、定期検査をいたします。どの部分がまだ問題なのか、どこが良くなったのかを患者様と一緒になって確認いたします。今の状態がどうなのかをハッキリと認識していく事は予防にもつながります。虫歯の患者様には歯磨きの指導やフッ素塗布もおこなっています。検査することで患者様の意識も変わり、それが予防につながります。
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検査
まずは歯周病、虫歯、噛み合わせの検査を行います。口腔粘膜の状態やお顔の表情なども確認し、栄養状態のバランスに問題が無いかチェックした上で、食生活の指導などもいたします。
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スケーリング
検査後にスケーリングを行い、丁寧に歯石を除去します。スケーリングは沁みることを苦にされる方もいらっしゃいますので、注意深く行うようにしています。
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再検査
2回目以降の検診にお見えになった方には、ご自宅でのブラッシングの改善具合などを確認します。
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定期検診
定期検診では、歯周ポケットの測定や虫歯の検査などを行います。また総義歯の方には口腔機能が健全かどうかを中心に確認しています。