噛み合わせの治療については、基本的に歯を削ってバランスをとります。レントゲンを撮っても虫歯などの異常が見られない場合は、噛み合わせの不具合よる痛みだと考えられます。噛み合わせの不具合よる痛みの原因として、詰め物や被せ物によって刺激を受けていることが挙げられ、刺激を与えている部分を削ることで症状が治まります。歯の根元に異常が見つかる可能性もあるため、口の中を見て異常が無いからと言って最初から噛み合わせの不具合よる痛みだと判断することはありません。まずレントゲンを撮って、考えられる原因を消去法で消していき、原因を突き止めます。また、レントゲンによる被ばくに関して危惧されている方もいらっしゃいますが、人は日常生活において極少量の放射線を浴びています。歯科で口腔内全体を映すレントゲンでは約0.04mSvなので、自然放射線の100分の1程度と言えます。つまり、歯科で受けるレントゲンによって健康被害が起こる心配はほとんどありません。
バランス良く噛めるようになることを目標に治療を行います。1つの歯だけが痛みの原因になっていることは基本的にありません。この場合は、その部分のみ痛みが起こるため、歯を削ることで改善が期待できます。噛み合わせの不具合による痛みは、複数の歯が関係して起こっています。噛み合わせの不具合による痛みを放置した場合、顎関節症を悪化させる恐れがあります。これは、歯が負担を分散することができず、顎の関節に多くの負担がかかってしまうからです。歯が擦り減ってしまった時や、歯科治療を受けただけで症状が現れます。また、顔には表情筋や咀嚼筋といった様々な筋肉がありますが、噛み合わせが悪いことによって片側だけで食べ物を噛んでしまい、左右で筋肉の厚みに違いが生まれます。それによって顔がゆがんでしまい、最終的には顎の形が変わります。更に、噛み合わせが悪いことによって顎の関節から頭の側面に繋がっている側頭筋が緊張し、頭痛を引き起こす恐れもあります。
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