虫歯や歯周病といったお口の病気の原因はお口の中に潜む細菌です。ご存じの通り、細菌は非常に小さくどんなにぴったりと被せ物や詰め物をしても、わずかな隙間から入りこんでしまい、症状が再発してしまうことがあります。そのため、お口の状態に悪影響を及ぼさないためにも、菌の活動を抑えるなどのコントロールすることが大切です。
そこで当院では細菌検査を行い、顕微鏡を使って菌の状態や数を調べたり、歯の磨き残しを確認するために歯科衛生士による汚れの染め出しをしたりしていきます。必要に応じた除菌処置やブラッシング指導によって、菌を問題のないレベルにまで落ち着かせたら、その後は4か月から半年に1回、定期検診の受診をお願いし、様子を確認しながら予防に努めます。
こうした取り組みの甲斐あってか、開院した当初よりも歯周病の進行してしまっている方は少なくなったように思います。外科的処置を行うことも減りました。お口の病気を未然に防ぐことは、患者さまの負担を軽減することにつながります。これからも、継続してケアを行う大切さを訴え「治療の終わりは予防のスタート」ということを伝えてまいります。
歯周病は初期段階では痛みなどがほとんどありません。そのため、感染していながらも治療の必要性を感じていない患者さまもいらっしゃいます。そこで当院では患者さまにご自身の状態の自覚を促すために、位相差顕微鏡(※)を活用しています。
位相差顕微鏡を使えば、細菌などを生きたまま観察することができます。備え付けたモニターに顕微鏡から見える画像を映し、目で見て分かりやすく治療の必要性をお伝えします。
もしも歯周病菌が見つかれば、必要に応じて除菌治療を行い、お口の状態を改善してきます。歯科医師の勘に頼るのではなく、機器を使って精密な診査診断をすることで、患者さまの治療に対するモチベーションにつながるよう努めています。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
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