歯痛で頭が痛い!4つの原因と痛みを軽減する方法を紹介

    一言に頭痛と言ってもその原因はさまざまで、もしかしたら歯痛が関連している可能性もあります。その頭痛が、本当に歯痛が原因で起こっている頭痛なのか、この記事では、歯痛と頭痛が同時期に発生した場合に考えられる原因を紹介していきます。

    また、歯痛が原因で生じる頭痛以外の症状や、頭痛を改善するための対策法についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

    この記事の目次

    1.歯痛と頭痛が併発したときに考えられる原因

    「歯が痛いなぁ」と思っていたら、頭痛にまで発展してしまった事はありませんか?ここでは、歯痛と頭痛が一緒に起きてしまったときに考えられる原因を解説していきます。

     

    虫歯由来の痛み

    虫歯が神経まで達してしまうと、痛みが強くなります。あまりにも痛みが強い場合には、神経を伝わり、頭痛に発展する事があります。この場合、どの歯が原因になっているかを特定し、歯医者さんで神経の治療をする必要があります。歯医者さんでは、レントゲンを撮れば、ある程度、原因になっている歯を特定する事ができます。

     

    親知らず由来の痛み

    親知らずの周囲に歯茎がかぶってしまうと、その中に膿が溜まりやすくなります。この膿は、歯茎の中まで入り込み、顎の奥の方で痛みとなり、頭痛を引き起こす原因にもなります。そのため、親知らずは早めに抜歯するといいでしょう。

     

    歯ぎしり・食いしばり由来の痛み

    歯ぎしりが多い人は、噛む筋肉が緊張して肩こりのように張ってしまいます。噛む筋肉は、頭の横につながっていて、この筋肉が緊張し続けると、頭痛の原因になります。

    日中は、自分でも歯を食いしばらないように気を付けてみて下さい。ちなみに、歯ぎしりや食いしばりは、ストレスが原因だと考えらえています。ストレスを取り除くよう心掛ける事は勿論の事、歯ぎしりを強制的に止めたい方でしたら、寝る時だけマウスピースをつけるのもおすすめです。

     

    緊張型頭痛による痛み

    緊張型頭痛とは、頭全体を締め付けられるような鈍い痛みが生じる頭痛です。年齢問わず、子供から大人にみられ、30分~長いと1週間ほど続くこともあります。この緊張型頭痛の主な原因は、身体的・精神的ストレスで起きることが多く、ずっと同じ姿勢で仕事をしていたり、長時間の車の運転、合わない枕を使っている、冷えなどが挙げられます。

    これらにより筋肉が硬直し、頭痛を誘発します。この延長で、歯の痛みも発生しやすくなるのです。

    2.頭痛以外の症状を引き起こす可能性も

    歯痛は頭痛以外にも、耳や頭、目まで痛くなる事もあります。これは歯の神経が関係しているからです。ここでは、歯痛が原因で生じる頭痛以外の症状について見ていきましょう。

     

    吐き気

    歯が痛い事によりストレスが溜まり、ストレスのせいで吐き気を感じる場合もあります。また頭痛についても、ストレスが原因であるケースは多いです。

     

    目の痛み

    歯痛と目の痛みが同時にやってくる事もあります。奥歯の痛みが、目の奥にも広がってしまっている事が考えられます。歯が原因の上顎洞炎(じょうがくどうえん)という可能性もあります。

     

    肩こり

    歯の噛み合わせが悪い場合、顎や首に変な力が働き、筋肉に常に力が入ってしまいます。緊張状態になる事により、肩こりと歯痛が出てきてしまいます。

     

    発熱

    実は歯痛も、風邪やインフルエンザの症状の一つなのです。風邪やインフルエンザになると、全身の血流が低下しやすく、歯にも十分な血流が行き渡らなくなります。

    そのため、栄養分の受け渡しや、不要物の交換がスムーズにできなくなり、痛みが出てしまいます。風邪やインフルエンザで、一時的に歯が痛む場合は、熱が下がれば治ります。

     

    副鼻腔炎(ふくびくうえん)

    副鼻腔炎が原因で、歯痛が起こる事もあります。副鼻腔の一つである「上顎洞」は、上の歯に隣接しているため、炎症してしまうと、虫歯のない正常な歯でも、痛みが出てしまう事があります。

    副鼻腔炎になると、階段の登り降りや、ふと顔を下に向けた時に、頬のあたりに違和感が生まれます。日常生活を送っていて身体を動かした時に、歯の根っこが響くような痛みが特徴です。

    3.歯痛と頭痛が併発したときの対処法

    ここでは、応急処置の方法をご紹介します。病院にすぐに行けないときに、ぜひ参考にしてみてください。

     

    鎮痛剤を飲む

    歯痛は、頭痛薬などの鎮痛剤を用いると痛みが和らぐ事があります。鎮痛剤としておすすめなのは、ロキソニンやバファリン、正露丸などです。お子様でしたら、小児用バファリンなどを使うと安心でしょう。

    その中でも、特におすすめなのが、ロキソニンです。薬局で購入も可能で、歯の痛みだけではなく、頭痛やその他いろいろな痛み抑える働きがあります。応急処置としてロキソニンを使うのは、選択肢の一つとして良いでしょう。

     

    歯の周辺を冷やす

    頭痛の原因が虫歯であるなら、元になっている痛みを鎮めてあげればいいのです。虫歯は、歯の中の血液量が増え、神経を圧迫する事で発生します。血液量を減らすには、血流を遅くしてやればいいので、保冷剤などを顔の外部から虫歯周辺に当ててみてください。

     

    ツボを押す

    冷やしても歯痛が治まらない時は、ツボを刺激しましょう。以下のツボを、少し痛いなと感じるところまで指圧したり、揉んだりします。さらに刺激を与えたいのであれば、つまようじを使って刺激するのも効果的です。

    合谷(ごうこく)

    合谷は手の甲にあるツボで、親指と人差し指の付け根にあります。

    歯痛点(しつうてん)

    歯痛点は手のひらにあるツボで、中指と薬指の付け根の間にあります。名前の通り、歯の痛みに効くと言われています。

    4.まとめ

    歯痛と頭痛の関係についてご紹介してきました。歯痛と頭痛が併発した場合、まずは虫歯や親知らずが原因ではないかと疑ってみてください。すぐに歯医者さんへ行けない場合は、ここで紹介した応急処置を実践してみてください。

    私達の身体は、血液によって全部つながっています。お口の中のトラブルを放置してしまうと、重症になってしまう事もあるので、早めにかかりつけの歯医者さんに相談するようにしましょう。

    監修医

    伊丹 太郎先生

    麻布シティデンタルクリニック 院長

    経歴

    松本歯科大学卒業後、同病院勤務。
    琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科にて
    顎顔面領域悪性腫瘍治療に従事。
    その後都内複数歯科医院勤務後、
    麻布シティデンタルクリニックを開院。
    現在に至る。

    この記事は役にたちましたか?

    • すごく
    • いいね
    • ふつう
    • あまり
    • ぜんぜん
    Array
    不正確な情報を報告

    歯医者さんを探す