舌小帯短縮症の手術費用が知りたい!年齢別の具体的な治療方法なども紹介

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舌小帯短縮症 手術 費用

「舌小帯短縮症という聞きなれない病気で手術をすすめられた」「子どもが舌を突き出したときに、舌がハート形でビックリしたが、どのように治療するのかわからない」と不安な方も少なくないのではないでしょうか。

ここでは舌小帯短縮症の治療内容や費用、手術がおこなえる年齢、症例、手術に対応している診療科などを記載しています。舌小帯短縮症に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

 

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

1.舌小帯短縮症の治療方法について

1-1.軽度の場合は経過観察や機能訓練で対処

舌小帯短縮症は、舌小帯という舌の裏側にあるヒダが短かったり、根元ではなく先端に近いところについていたりする疾患です。疾患名は複数あり、舌小帯癒着症、舌強直症、舌癒着症と呼ばれることもあります。舌の先を上あごにつけようとした際に、お口の半分以上まであげることができれば軽度、半分以下であれば中等度、下顎の歯よりもあがらない場合は重度と判断されます。治療方法は手術と機能訓練があり、軽度の場合はトレーニングで対応することもあります。

 

1-2. 1歳までの手術

1歳までの手術は日帰りでおこなわれ、舌小帯に表面麻酔を塗布し切開します。処置に要する時間は数分程度で、出血はガーゼの圧迫で止まるため傷口を縫う必要もありません。血が止まったあとは授乳が可能です。再出血がなく、表面麻酔へのアレルギー反応もみられなければ帰宅できるケースが多いです。

 

1-3. 1歳から大人までの手術

言葉が出はじめる3歳頃は、舌だけでなくお口まわりの筋肉の使い方も未発達なため、上手に話せなかったとしても舌小帯短縮症の手術はせずに経過観察がおこなわれます。舌小帯短縮症の手術を検討するのは、言葉の発達が落ち着く5歳頃が目安になります。手術そのものは局所麻酔でも可能ですが、幼児は安静を保つことが難しいため全身麻酔を使用するケースもあり、その場合は入院が必要になります。切開にはメスを使用する以外に、レーザーで焼き切る方法があります。

 

舌小帯短縮症 手術 費用

2.舌小帯短縮症の治療にかかる費用

2-1. 手術費用は健康保険適用

舌小帯短縮症の手術は健康保険が適用され、費用は約5000円です。手術の前後に取り組む舌の機能訓練や、全身麻酔で入院する際の個室利用については、自由診療となる場合が多く別途費用が必要になります。

 

2-2. 乳幼児医療券の使用も可能

舌小帯短縮症の手術は健康保険が適用される以外に、乳幼児医療券を使用することもできます。その際も、助成の対象となるのは基本的に保険診療の負担分のみとなるため、入院時に別途費用がかかる場合は注意が必要です。

 

2-3. レーザーによる治療の費用

舌小帯短縮症をレーザーで切除する方法もあります。レーザー治療も、舌小帯短縮症の治療については基本的に健康保険が適用されます。保険診療で処置した場合、価格に大きな差はなく初診料・手術代を含めて数千円程度になります。

 

舌小帯短縮症 手術 費用

3.手術がおこなわれている医療機関とリスクについて

3-1. 舌小帯短縮症の手術にかんするリスク

舌小帯短縮症の手術にかんするリスクは、年齢に比例して高まります。舌小帯は体の成長にあわせて太く長くなります。大きくなると出血も多くなり、麻酔や縫合が必要になります。赤ちゃんの頃であれば舌小帯そのものが薄いので、出血も少なく数分で処置を終えることが多いようです。

一方で、年齢によっては手術への恐怖心から動いてしまう恐れがあり、全身麻酔での手術も選択肢に含まれます。麻酔薬へのアレルギーは年齢に関係なく注意が必要です。また、舌小帯の線維の走行や舌の機能状態によっては、大きな変化が期待できない場合もあります。

切除後は再癒着を防ぐために、上唇のストレッチが必要なケースもあります。

 

3-2. 舌小帯短縮症の手術をおこなっている医療機関

舌小帯短縮症は先天性疾患のため、小児科での診療が多くなります。具体的には、小児歯科・小児矯正、小児科・小児耳鼻咽喉科・小児外科などで対応しています。また滑舌や舌の形状などに悩み、大人になってから手術を希望する方は、舌の状態にもよりますが、一般的に歯医者さんをはじめとして耳鼻咽喉科、歯科口腔外科で対応しています。症状によっては大学病院などを紹介されるケースもあります。

 

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4.まとめ

舌小帯短縮症について、手術の方法や費用などを紹介してきました。

もしも子どものお口が気になっているようなら、早めの相談が大切です。また、先天性疾患のため子どもの症例が多いですが、大人になってから手術を検討する方も少なくありません。自身の舌の状態に不安がある場合は、一度歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。

【監修医 松岡浩司先生のコメント】

出産の際に、直ぐに診ていただけて小帯切除をしてくださる産婦人科の医師もおられますが、成長とともに気が付くケースがほとんどです。気になる点があればご相談ください。

 

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監修医

松岡 浩司先生

松岡歯科クリニック 院長

経歴

1986年 日本歯科大学 卒業
1988年 パール歯科医院 勤務
1995年 松岡歯科クリニック 院長就任
現在に至る

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