八重歯矯正にはいくつかの方法があり、その人の歯の状態に合わせて、できるだけ快適で安全に歯ならびを治せる方法を選ぶ必要があります。場合によっては抜歯が必要なこともありますが、八重歯はかみ合わせに非常に重要なものですので、八重歯は残したまま矯正をして、歯並びを治しましょう。
この記事の目次
1.目立ちにくい八重歯矯正
八重歯は口を開けた時に目立つ場所です。特に女性の方であれば矯正中の外見を気にする人もいるでしょう。
そんなデリケートなメンタル面をカバーするためには、矯正器具を目立ちにくい歯の裏に利用するという方法があります。
1-1 舌側矯正で八重歯を治すメリット
歯の裏側、つまり舌側に矯正器具を付ける方法の最大のメリットは、表から見た時に矯正器具がほとんど見えない点です。
通常、八重歯の矯正器具は前歯から八重歯を通り臼歯にかけて付けられます。歯の表側につけてしまうと口を開ける度に器具が見えますが、舌側矯正であれば器具が見えず、矯正期間中も見た目を気にせずに過ごせます。
1-2 舌側矯正のデメリット
舌側に器具を付ける方法は、見た目を重視する方には適した方法ですが、使用感が気になることがあります。
舌のすぐそばに矯正器具があるため、通常の方法よりも違和感が大きくなり、舌で触ったりすることで口内炎ができやすくなることもあります。また、矯正期間が通常よりも長くなるのでコストも高くなります。
1-3 表側からの八重歯矯正でも目立ちにくく
舌側に器具を付けることに抵抗がある場合には、表側での矯正でできるだけ目立ちにくくする方法を選ぶこともできます。
歯の表面につける「ブラケット」という矯正器具をセラミックなどの目立たない色合いのものに変えたり、歯を引っ張る部分を透明のものに変えたりすることで、表に矯正器具を着けていても目立ちにくくなります。
2.軽い八重歯は人から知られずに矯正
軽度の八重歯の矯正では、大きく動かす必要がないので、マウスピース矯正でより快適に目立たずに治療を行うこともできます。マウスピース矯正は大人の女性に人気の高い八重歯矯正の方法です。通常の矯正器具とは違い、着脱を自分で行うこともできます。
2-1 マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを矯正器具として利用する方法です。目立ちにくいのが利点ですが、さらに仕事で人に会うときや楽器の演奏、スポーツなどの矯正器具が邪魔になる時などに必要に応じて自分で取り外すことができるというメリットもあります。
2-2 マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正には、自分で着脱できてしまう為うまく矯正ができない場合があるというリスクもあります。
マウスピースをつける時間を十分に確保できないと、矯正の期間が長引いたり、矯正した歯並びが元に戻ってしまったりします。また、虫歯などのリスクを防ぐため、マウスピースを付ける前にしっかりとデンタルケアを行う必要があります。
3.まとめ
八重歯の矯正方法は、進歩しており以前ほど目立たずに治療を行えるようになりました。しかし、それぞれの方法にはデメリットもあるため、矯正の方法を選ぶ際には自分に合った方法を慎重に検討することが必要です。
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監修医
伊丹 太郎先生
麻布シティデンタルクリニック 院長
経歴
松本歯科大学卒業後、同病院勤務。
琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科にて
顎顔面領域悪性腫瘍治療に従事。
その後都内複数歯科医院勤務後、
麻布シティデンタルクリニックを開院。
現在に至る。
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