口を噛むと口内炎になるのはなぜ?その原因や予防法を紹介

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口の中の粘膜を噛むと口内炎になることがありますよね。でも、いつもなるわけではなく、ならないときもあります。この、口内炎になるときとならない時の違いはなんなのでしょうか。

ここでは、噛んだときの傷が口内炎へと発展する原因と、その予防法をご紹介します。一度なると憂うつで仕方がない口内炎ですが、うまくすれば未然に防げるのかもしれません。痛い思いをしないためにも、正しい対処法を抑えておきましょう。

この記事の目次

1.噛んだ傷が口内炎になる原因

口の中をうっかり噛んでしまうことがありますが、必ずしも口内炎になるわけではありません。口内炎になるかどうかは、免疫力が関係しています。

免疫が低下しているときにうっかり口の中を噛むと、そこから細菌が増え炎症が起こります。免疫が低下するのは、病中病後や、疲労が溜まっているとき、強いストレスがかかっているときなどが挙げられます。慢性的な睡眠不足や、栄養バランスの偏った食事なども、免疫を下げる原因になります。

免疫がきちんと機能を果たしているときには、ちょっと細菌が入ったくらいでは繁殖せず、炎症までは至りません。口内炎になってしまったということは、免疫が落ちていて、細菌やばい菌と戦う力がなかったということになります。

2.口の中を噛んでしまったときの対処法

もし口の中をうっかり噛んでしまい傷がついてしまったら、早いうちに適切に対処することが口内炎予防に繋がります。もし噛んでしまったときには、以下のことを実践してみましょう。

 

予防法を実践する

・殺菌作用のあるうがい薬でうがいをする
・歯みがきなどでしっかり汚れを落とす
・しみるなどの刺激のある飲食は控える
・乾燥しないように注意する

うがい薬などは、刺激が強すぎて痛い場合は避けるようにしてください。無理して行えば、それが原因で患部が悪化して、ひどい口内炎になってしまうことがあります。なお、患部に触れすぎるのも傷を広げるきっかけになってしまいますので、避けるようにしましょう。

 

生活習慣を改める

生活習慣に改めることは、免疫力を上げるためにも大切です。免疫力を上げることで、口内炎へと発展してしまうのを防ぎましょう。具体的には、以下のことを意識してください。

睡眠をしっかり取る

睡眠をしっかりとって疲労を解消し、ストレスもためないようにします。睡眠中に身体の細胞は修復されますので、口内炎に発展させないためにも、睡眠をしっかりと摂りましょう。

バランスの良い食事を摂る

ビタミンB群を積極的に摂取し、バランスの整った食事を摂るようにしましょう。ビタミンが不足すると口内炎になる可能性も高まりますので、できるだけバランスの整った食事で栄養をしっかりとり、口内炎予防に励みましょう。また、タバコやアルコールなどは控えるようにしましょう。

口の中を清潔にする

口の中を清潔に保つためには、しっかりと歯みがきを行いましょう。また、デンタルフロスや歯間ブラシなども使用して、徹底的にきれいにすることが大切です。ただし、汚れを落とそうと力を入れすぎるのは避けてください。

3.同じ場所を噛んだり繰り返し口内炎になってしまう原因

人によっては、いつも同じところを噛んでしまったり、噛んだところが必ず口内炎になってしまうという方もいるでしょう。それは、以下のようなことが原因になっているかもしれません。

 

噛み合わせや詰め物に問題がある

いつも同じ場所を噛んでしまうのは、噛み合わせが原因になっている可能性があります。他にも、詰め物などが合ってないために噛んでしまい、口内炎を繰り返している可能性もありえます。よく治らないうちに噛んでしまえば、傷の治りはどんどんと遅くなりますので、口内炎を繰り返しているのなら、一度噛み合わせがあっているかをチェックしてみてください。

 

免疫が低下している

噛んだ場所が必ず口内炎になってしまう場合は、まず、身体の抵抗力や免疫が落ちていないかを考えましょう。炎症は免疫力が高ければ防げる可能性がありますので、身体の不調がないかを探ってみましょう。

例えば、以下のような項目からチェックしてみてください。

・身体の不調がないか
・生活習慣は乱れていないか
・食事の栄養バランスは整っているか
・ストレスは溜まっていないか
・睡眠時間はしっかりと確保できているか

 

アレルギーが関係している

繰り返す口内炎は、アレルギーが関係しているかもしれません。果物などの食物アレルギーや、金属アレルギーなどが原因で口内炎が発生している可能性もあります。

 

ウイルス性口内炎の可能性も

感染するタイプのウイルス性口内炎の可能性も考えられます。周囲に口内炎に悩んでいる人がいないかも見回してみましょう。もし、口内炎に悩む人が周囲にいるのなら、その人とタオルやコップなどを共有していないか、キスをしたり、回し飲みをしていないか等、改めて思い返してみてください。

4.噛んでできた口内炎を治療する方法

薬で治す

病院では、副腎皮質ステロイドの軟膏をよく処方されます。痛みなどを軽減させてくれる薬ですので、粘膜を噛んでしまったきっかけで痛む口内炎には、症状を軽くする働きが見込めます。塗り薬は塗る時の痛みが気になるかもしれませんので、もし塗るのがつらい場合は、お医者さんに相談するようにしてください。

 

噛み合わせや詰め物を調整する

噛み合わせが良くない場合は、矯正なども含めて治療していきます。頬の内側などの粘膜を噛むことがきっかけで口内炎になるので、噛むことがなくなれば口内炎から解放される可能性が高くなります。

また、詰め物が原因の場合は、噛まないように修正する必要があります。何度も粘膜を噛む場合は歯医者さんに相談して、詰め物の状態を確認するようにしましょう。

 

レーザー照射

口内炎になってしまったら、レーザーを使用して治療することもできます。痛みの改善、殺菌などの作用があります。口内炎で病院へ行くのはちょっと…と思うかもしれませんが、的確に早く治すには歯医者さんに診てもらうのが一番です。

5.まとめ

よく頬の内側などを噛んで口内炎になってしまう人は、一度歯並びを含め口の中の現状をしっかりと見直したほうがいいでしょう。もし噛んでしまっても、免疫が低下していなければ、ひどい口内炎を予防できる可能性は高まります。

免疫が高ければ他の病気や傷の悪化なども防げますので、普段から生活習慣を規則正しいものにしておきましょう。仕事が忙しいなど難しい環境があれば、ビタミン剤を服用したりして、栄養を補助するような工夫もできるといいですね。

監修医

鄭 尚賢先生

アイボリー歯科クリニック 顧問

経歴

1999年 渋谷教育学園幕張高等学校 卒業
2005年 東京歯科大学 卒業
2005年 ドルフィン歯科(千葉県佐倉市) 勤務
2005年 スウェーデンデンタルセンター (東京都千代田区) 勤務
2007年 駿河台下デンタルオフィス 開業 (東京都千代田区)
2008年 アイボリー歯科クリニック 開業 (東京都八王子市)
2010年 医療法人社団パーフェクトスマイル 設立
2014年 三鷹駅前デンタルオフィス開業 (東京都三鷹市)
2016年 荻窪駅前デンタルオフィス 開業 (東京都杉並区)
2018年 吉祥寺デンタルオフィス 開業 (東京都武蔵野市)
2024年 顧問 就任
現在に至る

取得資格・専門医資格
日本歯周病学会 歯周病専門医

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