【ひどい虫歯】痛みや症状、治療方法を集中解説!

  • 1
  • 0
  • 0
  • 0
  • 0

虫歯は初期段階ではほとんど症状がないため、虫歯と気付かないうちに少しずつ進行してしまいます。歯が急に痛みだして慌てて歯医者に行ったところ、思いのほか進行していた、という経験がある方も少なくないでしょう。
進行してひどくなってしまった虫歯に対して行われる治療には、いったいどんなものがあるのでしょうか。

この記事の目次

1.虫歯の進行段階

虫歯の進行度はC0~C4といった段階であらわされ、症状や段階によって治療方法も異なります。

・C0~C1
自覚症状はほとんどなく、歯科検診などで見つかるケースが多いです。

・C2
虫歯が歯の表面だけでなく象牙質にまで進行してしまい、しみるなどの自覚症状が現れます。

・C3
神経のところまで虫歯が進んで炎症が起き、かなり虫歯が進行している状態です。

・C4
虫歯の最終段階で、歯が溶けて根だけになった状態です。神経が虫歯により壊死し、歯の根元に膿が溜まってしまいます。

ひどい虫歯とは、C3やC4に該当する虫歯のことをいいます。

2.ひどい虫歯の症状

C3やC4のひどい虫歯まで進行してしまった場合、どのような症状がでるのでしょうか。

 

歯がしみる・ズキズキ痛む

ひどい虫歯は歯の奥深くまで虫歯が進行して歯が溶かされているため、歯の根の先にある神経までおかしているケースがあります。
大きな神経が侵されると、冷たいものや甘いもの、熱いものなどでしみる、ズキズキ痛むといった症状がでてきます。

 

歯が黒く変色している

虫歯が広がると歯の色が変色してきます。
特に薄い前歯では、虫歯が進んで神経が死んでしまうと歯が黒くなります。ひどい虫歯になると、菌が繁殖し隣の歯なども次々に虫歯になって、歯が全体的に黒ずんでしまうこともあります。

 

歯が溶けて根しか残っていない

進行すると、歯がほとんど溶けて根しか残らないケースがあります。
この状態では口内環境全体がかなり悪いので、他の歯も同じ状態になっており、歯列がガタガタになっていることもあります。

 

奥歯がボロボロになっている

虫歯が進行して歯の形が崩れると噛み合わせに影響が出てきます。
おかしな噛み合わせのまま食事などを続けていると、特定の歯にばかり負担がかかり、歯が弱くなりボロボロになってしまうことがあります。

3.ひどい虫歯の治療方法

ひどい虫歯の治療方法としては、歯を抜かない場合と抜く場合があります。なるべく歯を残していく治療が行われますが、あまりに虫歯がひどい場合は抜歯しなければならないこともあります。
虫歯に気づいたら、できるだけ早く治療を受けましょう。

 

神経の治療

C3の状態の場合には、神経を取り除く根管治療を行います。
神経を取り除いたあとに歯の内部を洗浄・消毒し、被せ物を取り付けます。

今は、神経を残す治療技術も進んでおり、特殊な装置を使って神経を洗浄し殺菌していきます。きちんと殺菌しないと根の先に膿がたまって切開手術が必要になるケースもあります。
根管治療には、数回の通院が必要となります。

 

歯を抜く治療

歯冠部分がほとんど残っていない場合や、根管治療が難しい場合には、抜歯が必要になります。
歯を抜くだけであれば一度にできますが、抜いた後の処置に時間がかかります。抜歯後の治療としては差し歯、ブリッジ、インプラントなどが考えられます。

4.まとめ

虫歯は痛みが出たときにはすでに進行しています。加えて、歯がしみたり変色していたり、ひどくなると歯がボロボロになってしまうケースもあります。
虫歯は進行するにつれて治療に要する期間は長くなります。虫歯に気づいたら早めに治療を始めることが大切です。

監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

この記事は役にたちましたか?

  • すごく
  • いいね
  • ふつう
  • あまり
  • ぜんぜん
不正確な情報を報告

歯医者さんを探す