妊娠中はホルモンバランスや口内環境の変化により口臭が発生しやすくなります。口臭を防ぐには日頃からのケアが大切ですが、つわりなどでなかなか口内ケアができない妊婦さんも多いのではないでしょうか。
そこで、妊娠中でも安心で手軽にできる口臭対策をご紹介します。
この記事の目次
1.口腔内の衛生状態が大切!
妊娠中は唾液の分泌量の低下や歯磨き不足で、口内を清潔に保つことが難しくなります。口内の衛生状態が悪いと、口臭だけでなく虫歯の原因にもなるのです。
それでは、お口の中をきれいにするために、どのようなケアをすればよいのでしょうか。
1-1 基本の歯磨き
まずはなによりも歯磨きをきちんとすることです。食べ残しが歯に付着したままだと、臭いの原因になるので歯磨きはしっかりと行いましょう。
1-2 つらいつわりにはマウスウォッシュ
口臭対策の最善策は歯磨きです。しかし、つわりで歯磨きができない人や、歯磨き粉の香料が苦手になって歯磨きができない場合もあります。
歯磨きができない時はマウスウォッシュを使用するのも方法の一つです。口をゆすぐことによって口内をきれいにする効果が期待できます。
1-3 ガムを噛んで口腔内の水分を増やす
妊娠中は唾液の分泌量が低下します。そこで、ガムを噛むことで唾液の分泌を促しましょう。ガムはキリシトール100%のものにすると虫歯予防にもなります。
2.うがいに重曹を使う
お菓子やパンを作る人なら馴染みのある重曹。これを使ってうがいをすることで、口臭対策ができることをご存知でしょうか。
食品にも入っている重曹なら、妊婦さんでも安心して使えます。重曹でできる口内ケアをご紹介します。
2-1 重曹でうがいをする方法と注意すべき点
重曹うがいには食用または薬用の重曹を使用します。うがいに使用するので、掃除用や工業用の重曹は使用しないでください。
100ccの水に対し小さじ半分程度の重曹を入れます。あとはうがいをするだけです。
とても簡単な重曹うがいですが、注意点があります。
重曹うがいは塩分の過剰摂取や口の粘膜を傷める可能性があります。これらは重曹の入れすぎによって起こることなので、重曹うがいをする際にには重曹水を薄めに作ることが望ましいでしょう。また、飲み込んでしまうと塩分の過剰摂取になります。飲み込まないように気をつけましょう。
2-2 重曹うがいによって得られる効果
重曹うがいには、口臭予防、虫歯や歯肉炎の予防、舌苔の予防などたくさんの効果が期待できます。妊娠中は唾液が酸性になってしまい、口内も酸性になる傾向があります。重曹はアルカリ性なので、酸性になった口内を中和してくれる効果があるのです。
また、重曹うがいに使用する重曹水は無臭で、少し塩辛いか苦味がある程度なので、香料などが苦手な妊婦さんにもおすすめです。
3.まとめ
妊娠中の口臭対策には様々な方法がありますが、無理なく続けられるものを選びましょう。自分でできる対策には限界があるので、安定期に入って体調が良い時などに歯医者さんで健診を受けるのも口臭対策のひとつです。
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監修医
尾上 剛先生
ごうデンタルクリニック 院長
経歴
出身校:神奈川歯科大学
卒業年月日:2009年3月
2010年 新潟大学付属医歯学総合病院 勤務
2011年 神奈川歯科大学付属横浜クリニック 入局
2013年 斉藤歯科クリニック 院長就任
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