顎関節炎とは?原因、症状や治療法、顎関節症との違いを解説

  • 0
  • 0
  • 1
  • 0
  • 0

「顎関節炎」は、顎関節症の初期段階で顎関節が炎症を起こしている状態です。顎関節症とは異なり、顎が開かない状態が慢性的に続く場合は顎関節症、急性の症状であれば顎関節炎といえます。 この記事では、顎関節炎の原因、症状、治療法について紹介します。

この記事の目次

1.顎関節炎について

顎関節炎とは?

顎関節炎は、顎関節症の初期段階で顎関節が炎症を起こしている状態です。これは「外傷性顎関節炎」とも呼ばれ、打撲や外傷によって顎関節に強い衝撃が加わることで発生します。

 

顎関節症との違い

顎関節炎は、外部からの衝撃によって炎症を起こす急性の病気です。一方、顎関節症は口が開かない、顎関節で異音がするなどの慢性的な症状が現れ、顎関節や周辺筋肉に機能的な問題が生じる状態を指します。

 

顎関節炎の特徴

顎関節炎では、赤みや腫れといった症状はほとんど見られませんが、痛みや顎の開閉のしづらさ、動かすと痛みが出るなどの機能低下が生じます。また、顎関節炎を発症している場合、顎関節症に進行する可能性が高いです。もし顎に痛みを感じる場合は、その可能性を考慮する必要があります。

 

顎関節炎の治療法

主な治療法は内服薬や外用薬の使用です。顎関節炎は、外部からの衝撃によって炎症を起こす急性の症状であり、抗炎症薬で炎症を抑えます。また、日常生活では患部を温めたり、やわらかい食事を心がけることで症状が改善することがあります。さらに、顎をなるべく動かさないようにすることで、痛みが和らぐこともあります。

2.顎関節症に発展する場合も

もし顎の痛みや開かない状態が慢性的に続く場合、顎関節症に進行している可能性が高いです。顎関節症の症状には、口を開くとカクカクと音が鳴ることも含まれます。これは関節円板のズレが原因です。関節円板は骨同士がこすれないようにクッションの役割を果たしていますが、ズレると顎の開閉がスムーズにいかず、骨が引っかかって音が鳴ります。

気になる症状がある方は、一度医師の診断を受けることをお勧めします。

3.まとめ

顎関節炎は、外部からの衝撃によって炎症を起こし、痛みや顎の機能低下を伴うのが特徴です。これらの症状が慢性的に続く場合、顎関節症に進行している可能性が高いです。顎の状態が気になる方は、医師の診断を受けて不安を解消しましょう。

監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

この記事は役にたちましたか?

  • すごく
  • いいね
  • ふつう
  • あまり
  • ぜんぜん
不正確な情報を報告

歯医者さんを探す