重曹うがいで虫歯予防に?効果ややり方、注意点も徹底解説!

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重曹水でうがいをすると、初期虫歯の対策や口臭予防、歯周病対策にも有効だといわれています。

この記事では、お口の中の健康を保ってきれいにしてくれる重曹の成分や重層水の作り方、重層水を使ったうがいの方法についても触れていきます。ぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

1.重曹水とは?

重曹の成分

重曹は弱アルカリ性で、日常で使われているものから医薬品にまで使用されています。常温で安定した状態で保管でき、天然成分として安全性にはすぐれているので、水に流しても安全といわれています。重炭酸ソーダの略が、重曹です。「炭酸水素ナトリウム」「重炭酸ナトリウム」「重炭酸ソーダ」とも呼ばれています。

 

重曹には3つの種類がある

重曹には、医療用・食用・工業用の3つの種類があります。とくにお掃除用で売っている重曹はよく目にするかと思いますが、うがいには使用できませんので注意が必要です。それぞれ解説していきます。

医療用
弱アルカリ性、薬局などで買うことができ、精製されています。胃酸が多い時には中和してくれる作用があり、バリウムの発砲剤としても使用されています。
ただ、病気の症状によっては使用できないことがあるので注意が必要です。

食用
パンを焼くときに使用しているペーキングパウダーの代わりになり、別名「ふくらし粉」ともいいます。食材を柔らかくする作用があり、あく抜きにも使用されています。一般的に使用されている重曹は主に食用です。

工業用
精製はあまりされていません。脱臭効果があり、油が浮きあがるので、掃除、研磨剤、洗濯剤として使用することが多いのが特徴です。口にすることは避けましょう。

2.重曹うがいの効果とは?

ここでは、重曹うがいにどのような効果があるのか見ていきましょう。

 

虫歯予防効果

重曹うがいで、虫歯を治すことはできませんが、予防効果は期待されています。虫歯菌は、口腔内にいつも存在していて、食べ物の糖質を食べて、酸を発生しています。この酸が歯を溶かしている原因で、虫歯となります。

重曹は酸を中和する働きがあるので、虫歯になりにくくなるわけです。虫歯の初期だったら、殺菌力で虫歯を治してしまうことができるともいわれています。

 

口臭予防効果

重曹には強力な消臭効果があるので、「口臭予防」にもつながり、「歯周病対策」にもなります。

 

口内炎治癒効果

重曹には殺菌効果があるので「口内炎」にも力を発揮します。傷口などのバクテリアを排除し、痛みをやわらげてくれます。

3.重曹うがいのやり方や注意点

重層水の作り方

重曹水の作り方はとてもシンプルです。食用の重曹を用意、コップ一杯ぐらいのお水に、重曹は小さじ1を、よく溶かすだけです。重曹は必ず食用のものを使用するようにしてください。

 

重層うがいのやり方

重曹うがいの方法は以下のとおりです。

ステップ①
重曹を溶かした水を口に含みます。

ステップ②
口内に行き渡らせたら、口をつぐんだままクチュクチュという動作をして吐き出します。

ステップ③
10秒ほどうがいをして、また吐き出します。最後にまたクチュクチュとしたうがいをします。

なお、歯磨きした後に重曹うがいをすると、歯ブラシで汚れを浮かした後なので、さらにきれいにしてくれます。

 

重層うがいの注意点

重曹うがいは虫歯予防などの効果がある一方、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。

塩分を摂り過ぎてしまう
重曹は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれる塩です。塩分の摂取量が気になる方には注意が必要です。塩分の取りすぎは様々な病気になりやすい体質になります。うがいであれば多量に摂取することはありませんが、気を付けたいところです。

とくに膵臓・腎臓の病気になっている人、病高血圧の人は注意することが必要で、控えたほうがよいでしょう。

歯質や口内を傷つける可能性がある
重曹には研磨作用があるので、歯のエナメルを傷つけやすくなります。口の中がアルカリに傾き歯石が付きやすいので注意が必要です。

また、重曹を入れ過ぎると、顆粒のようにざらざらしているので口の中を傷つけてしまいます。濃い目にしたからといって効果が倍増するわけではなく、適正量を守らなければなりません。口の中に含むだけで、飲用してもいけません。

4.まとめ

重曹うがいについてご紹介してきました。重曹水は使い方に気を付けてうがいを試みることで、虫歯予防や口臭予防などに効果があるとされています。

しかし、塩分や歯のエナメル質への影響など注意点もありますので、使用方法や量はしっかり守るようにしてください。

監修医

飯田 尚良先生

飯田歯科医院 院長

経歴

1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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