はちみつが口内炎に効果があるという話を聞いたことはありませんか?薬ではなく自宅にあるもので口内炎が治せれば便利ですよね。ただ一方で、はちみつは効果があっても口内炎に塗るとしみるという声もあります。はちみつは口内炎を治す方法として得策なのでしょうか?
この記事では、はちみつと口内炎の相性を紹介していきます。はちみつの効果やその塗り方、気になる評判などさまざまな角度から紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
この記事の目次
1.はちみつが口内炎に効果があるって本当?
はちみつは口内炎に効果的
はちみつは口内炎に効くと言われています。厚生労働省が定めた「日本薬局方」にもはちみつは口内炎に効くと記載されており、はちみつには口内炎の治療薬を越えた効果があるということが世間で認められています。
ただ、これはあくまで民間療法的にはちみつは口内炎に効果があるという伝承によるところが大きく、医学的に確実に効果が立証されているというわけではありません。また、口内炎の種類が様々で、はちみつを試してみても効かないということは当然あるでしょう。
はちみつが口内炎に効果的と言われる理由
はちみつが口内炎にもたらす効果として下記のようなことが期待できます。
強い殺菌作用
はちみつには強い殺菌作用があります。ビタミン・ミネラル・アミノ酸などを多く含んでおり、それらに殺菌・消毒・消炎の働きがあります。口内炎ができる大きな理由はお口の中の細菌が原因なので、殺菌作用の強いはちみつが口内炎に効果的であると言われています。
粘性により口内炎をカバー
はちみつには粘性があるため、口内炎に塗ると外部からのダメージや細菌の進入を防ぐとも言われています。
はちみつの塗り方
1日に数回、口内炎に直接塗るのがおすすめです。手順としては簡単で、綿棒やスプーンではちみつを患部に塗り込んでいくだけです。塗る量は患部を薄く覆う程度が適量です。
はちみつを塗るときの注意点
はちみつと言えば甘い印象があると思いますが、実際には酸性ですので、口内炎と接触した際に痛みを感じることがあります。これは、はちみつの持つ高い殺菌力が口内炎に働きかけているためで、効果が表れている証拠でもあります。
基本的に時間が経つと痛みは落ち着いてきますが、特に痛みを気にする方は、はちみつを水で薄めることをおすすめします。8~10倍で薄めると比較的痛みを感じることがなく、口内炎への効果も期待できるでしょう。
2.はちみつの評価は賛否両論
はちみつは否定的な意見もある
ここまではちみつは口内炎に効果的な食材として記述してきましたが、はちみつを使った方が良いか悪いかは賛否両論です。
はちみつは口内炎に対して効果があると言われていますが、一方ではちみつを塗っても口内炎に効果がなかったという意見もあります。つまり科学的には根拠のある内容ですが、実際にはあまり効果が出なかったという方もいるということです。
また、はちみつを塗る際には痛みが伴うため、市販の治療薬を使用した方が良いという意見をお持ちの方もいらっしゃいます。
口内炎に効果的な、はちみつ以外の食材
はちみつ以外には以下のような食材が口内炎に有効とも言われています。
塩
はちみつと同様に殺菌作用があり、塩水でうがいをすると効果があると言われています。
梅干し
はちみつと同様に殺菌作用があり、果肉で口内炎をカバーして使用します。
ココア
ココアには傷口を治す亜鉛や鉄分が豊富ではちみつに練り込むとより効果的であると言われています。
3.まとめ
口内炎における、はちみつの効果やその塗り方をご紹介してきました。はちみつには殺菌作用があり、適切に使用すれば口内炎を治癒する効果が期待できます。口内炎に対して効果があると言われる一方、評価は賛否両論です。とくに治りが悪い口内炎に関しては、早めに歯医者さんに相談することをおすすめします。
ただ、はちみつは口内炎がある時のみ効果的なわけではありません。はちみつは非常に栄養分が多く、殺菌作用もあるので口内の健康を保つのにとても優れています。口内炎の治療薬としてだけではなく口内の予防にも適していますので、健康的なお口を維持するためにはちみつを使ってみても良いかもしれません。

監修医
遠藤 三樹夫先生
遠藤歯科クリニック 院長
経歴
1983年大阪大学歯学部 卒業
1983年大阪大学歯科口腔外科第一講座 入局
1985年大阪逓信病院(現 NTT西日本大阪病院)歯科 勤務
1988年遠藤歯科クリニック 開業
現在に至る
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