お口の中に違和感があり鏡で確認したところ、口内炎のようなものを見つけた経験はありませんか。
痛みがない場合でも、「様子を見て大丈夫なのか」と不安になることもあるでしょう。
この記事では、痛みの有無による口内炎の特徴や考えられる疾患、受診の目安について解説します。
この記事の目次
1.口内炎の基礎知識
1-1.口内炎はなぜできる?
口内炎とは、お口の中やその周辺の粘膜に生じる炎症の総称です。
原因はさまざまで、
- 疲労
- ストレス
- 栄養不足
- 外傷
- ウイルス感染
- 真菌感染
などが関与します。
また、全身疾患が関係している場合もあります。
1-2.できる場所による名称
歯ぐき-歯肉炎
舌 -舌炎
唇 -口唇炎
口角-口角炎
患部には潰瘍や水疱が生じることがあります。
1-3.赤い口内炎と白い口内炎
白い口内炎
- アフタ性口内炎
- カンジダ性口内炎(偽膜性)
赤い口内炎
- カタル性口内炎
- ヘルペス性口内炎
- 委縮性カンジダ症
赤から白に変化するもの
- ニコチン性口内炎

2.痛みがあらわれにくい口内炎
2-1.カンジダ性口内炎(偽膜性カンジダ症)
カンジダという真菌(カビ)が増殖することで発症します。
白い膜が付着するのが特徴で、痛みが少ないこともあります。
免疫機能が低下している場合などに発症しやすい傾向があります。
治療には抗真菌薬が用いられます。
2-2.ニコチン性口内炎
喫煙との関連が指摘されている口内炎です。
口蓋に白色変化がみられることがあります。
自覚症状が少ないこともありますが、長期間続く場合は歯科医院を受診しましょう。

3.痛みを伴う口内炎
3-1.アフタ性口内炎
もっとも一般的な口内炎の一つです。
白色の潰瘍と周囲の発赤が特徴で、食事の際に痛みを感じることがあります。
多くは1~2週間程度で軽快します。
3-2.カタル性口内炎
噛んでしまった傷や入れ歯、矯正装置などの刺激によって発症します。
赤みやヒリヒリした痛みが特徴です。
原因となる刺激を除去することが重要です。
3-3.ヘルペス性口内炎
単純ヘルペスウイルス感染によって起こります。
多数の小さな水疱や潰瘍が現れ、発熱を伴うこともあります。
症状が強い場合は医療機関を受診しましょう。

4.市販薬と受診の目安
4-1.市販薬
市販薬には
・塗り薬
・貼り薬
・スプレー
・うがい薬
・内服薬
などがあります。
症状に応じて選択しましょう。
4-2.歯科医院を受診した方が良い目安
- 2週間以上治らない
- 食事や会話に支障がある
- 何度も再発する
- 複数箇所に同時にできる
- 唇や口周囲にも広がる
- しこりやただれがある

5.痛みがなく口内炎と間違えやすい病気
5-1.舌がん
初期には痛みを伴わないことがあります。
口内炎と似ていますが自然には治りません。
長期間改善しない場合は受診が必要です。
5-2.白板症・紅板症
前がん病変として知られています。
白板症は白色変化、
紅板症は赤色変化が特徴です。
がんとの鑑別が必要になることがあります。

6.まとめ
口内炎にはさまざまな種類があり、痛みの有無だけでは判断できません。
特に、
- 長期間治らない
- 繰り返し発症する
- しこりを伴う
場合には医療機関で相談することが大切です。
口内炎と思っていたものが別の疾患である場合もあるため、気になる症状があるときは早めの受診を検討しましょう。
【参考サイト】
・日本口腔外科学会
https://www.jsoms.or.jp/
・日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/
・厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
【あわせて読みたい】
・病院を受診したほうがいい口内炎とは?症状別に考えられる疾患を紹介
監修医
野村 雄司先生
本町通りデンタルクリニック 理事長
経歴
2003年 大阪歯科大学卒業
2007年 大阪歯科大学保存学講座入局
2009年 まごころ歯科勤務
2012年 まごころ歯科退職
2012年 本町通りデンタルクリニック開業
2013年 大阪歯科大学保存学講座歯学博士号取得
現在に至る。
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