生えかけの親知らずが痛いときの一時的な対処法と治療法


親知らず 痛い 生えかけ

親知らずが生えてきたことによる痛みに悩まされていませんか?きちんとケアをしてお口の中をいくらきれいにしていても、生えかけの親知らずは痛みをともないやすいものです。だからといって、そのまま痛みに耐え続ける必要はありません。ここでは、痛みをやわらげるための一時的な対処法と歯医者さんで行われる治療法をお伝えします。まずは親知らずが生えてくるとどうして痛みが生じるのかを理解することからはじめましょう。

生えかけの親知らずが痛む原因

1-1 組織を圧迫している

親知らずは、覆いかぶさっている歯茎を突き破って生えてきます。歯茎が親知らずに押されて突き破られる際に痛みが生じるのです。

また、親知らずが生える際に隣の歯や神経など周辺の組織を圧迫します。そのため痛みや違和感もともなうでしょう。

1-2 歯茎が腫れている

親知らずが生えてくると、歯と歯茎の間にわずかなスペースができます。ここに汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖して歯茎が腫れて痛みが生じることが多いのです。お口の中にもともと細菌が多い人は特にこのような歯茎の腫れや痛みが起こりやすいでしょう。

1-3 食べかすが詰まっている

親知らずが斜めや横向きに生えてくると隣の歯との間に余計な空間ができて、食べかすがたまりやすくなってしまいます。食べかすがどんどん詰まってくると歯茎を圧迫してくるので、痛みが生じることがあるでしょう。

1-4 歯周病菌が繁殖している

親知らずが生えてくると、歯と歯茎の境目の溝「歯周ポケット」に歯周病菌も溜まりやすくなります。そのため、歯周病による腫れや痛みが起こりやすくなることも知っておきましょう。特に30歳を過ぎてから親知らずが生えてきた人は歯周病に十分に気をつけてください。

1-5 歯茎をかんでいる

歯は上下がかみ合うようになっています。かみ合う側の親知らずが先に生えている場合には、生えかけてきた親知らずを覆っている歯茎をかんでしまうので痛みが生じます。上の親知らずがすでに生えている状態で下の親知らずが生えてきたときなどに、このような痛みが起こるでしょう。

1-6 親知らずが虫歯になっている

生えかけている親知らずは歯ブラシが細かなところにまで届きにくく磨き残しやすいので、虫歯になるリスクが高くなります。虫歯菌によって歯茎の腫れや痛みが起きている可能性も考えられるでしょう。親知らずだけでなく、隣の歯も虫歯になりやすいので気をつけてください。

生えかけの親知らずが痛いときの一時的な対処法

2-1 市販の痛み止めを服用する

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親知らずがひどく痛むけれど、すぐに歯医者さんに行けない。そのようなときには市販の痛み止めを飲んで痛みを少しでもやわらげるといいでしょう。炎症を抑える効果のある成分がはいっているものがおすすめです。
親知らずの痛みは強くなったり弱くなったりという波があります。痛みがおさまってきたと感じても、再び強い痛みが襲ってくる可能性が高いと考えておいてください。親知らずが痛むときには、我慢せずに痛み止めを服用してみてはいかがでしょうか。

2-2 冷やす

痛みを感じる部分を頬の上から冷やすと炎症を抑えられるので、痛みが少しやわらぐでしょう。親知らずが痛むときには、水に濡らしたタオルなどを頬にあててみてください。痛みがひろがってリンパ節まで痛む場合には、あごの下あたりも冷やしましょう。
ただし、氷や保冷剤などを使って冷やすのはおすすめできません。冷やし過ぎると、かえって痛みが悪化する可能性があります。

2-3 歯磨きをする

お口の中にいる細菌の影響で親知らずが痛むことがあります。細菌が繁殖しにくい環境にするために、お口の中は常に清潔に保ちましょう。特に食べかすがたまらないようにしてください。生えかけの親知らずのまわりの歯茎は傷つきやすいので、やわらかめの歯ブラシを使ってやさしく丁寧にみがくよう心がけましょう。うがいをこまめにするのも効果的です。

2-4 食事内容に気をつける

親知らずが生えかけているときには、痛みや腫れがあって食事がしにくいでしょう。しかし、痛みをはじめとした症状をやわらげるためにも栄養はしっかりと摂取しなければなりません。かたいものや刺激の強いものは痛みを悪化させてしまうので、やわらかくて飲み込みやすいものを口にしましょう。栄養が豊富でカロリーを手軽に摂取できる飲むゼリーなどは、抜歯後には注意が必要ですが、親知らずが痛くて食欲のないときにおすすめです。

2-5 体に疲労をためこまない

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歯茎の腫れや痛みを抑えるためには、体の抵抗力が必要です。不規則な生活をしていて睡眠時間が足りなかったり疲労がたまっていたりする状態では、細菌に抵抗する力を十分に発揮できません。つまり、不健康な生活を送っていると親知らずの痛みが悪化しやすいということ。

親知らずが生えかけているときには休息をしっかりととるよう心がけることも大切です。

歯医者さんで行う、生えかけの親知らずが痛いときの治療法

3-1 局所を洗浄、消毒する

親知らずが生えかけで周囲の歯茎が炎症を起こしていると、腫れて赤くなっていたり、痛みを伴っていたりします。 歯医者さんでは先ずその腫れている部分の入念な洗浄と消毒を行い、その場所の汚れや食べかすをきちんと取り除くことが大切です。場合によっては抗菌剤の軟膏などを腫れている部分に局所的に使用するなどの処置を行います。

3-2 薬を服用する

親知らずが生えかけで腫れや痛みが起きているときに抜歯してしまうと、症状がひどくなるおそれがあります。歯医者さんでは、腫れがみられるときにはすぐに抜歯せずに抗生物質などで腫れをひかせる治療を先に行ってから抜く処置を行うのが一般的です。腫れや痛みがあるときには口を開けづらいうえに、麻酔も効きにくいというのも抜歯を行わない理由のひとつです。

まずは抗生物質で細菌の繁殖を抑え、痛み止めで痛みをやわらげます。個人差はありますが、2~3日ほどで腫れと痛みが治まってくるでしょう。そうして症状が治まってから抜歯するかどうかの判断をします。

3-3 親知らずを削る

歯茎が腫れて噛んでしまっているような状態になっていると、上下の歯をかみ合わせることができなくなります。このような場合には歯を削る治療が行われることがあるでしょう。親知らずがまっすぐに正常な向きに生えてきており、周囲の歯に悪影響を及ぼしていなければ、親知らずを抜かずに削る処置だけで済ませる場合があります。

3-4 親知らずを抜く

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腫れや痛みがひいても、再び同じような症状が起こる可能性があります。親知らずをそのままにしておくと、このように腫れや痛みをくり返すことが多いので抜歯をしたほうがいいと判断される人は少なくありません。

ただし、親知らずを抜歯すべきかどうかは自己判断できません。歯医者さんに親知らずや他の歯の状態をしっかりとチェックしてもらったうえで治療法を相談するようにしましょう。

まとめ

生えかけの親知らずが痛む原因は、人によってさまざまです。こちらでご紹介した要因がいくつか重なっているケースも多くみられます。

親知らずが痛む場合には我慢せずに、できるだけ早く歯医者さんにみてもらってください。仕事が忙しいなどの理由ですぐに歯医者さんに行けない場合には、痛み止めの服用をはじめとした一時的な対処法で痛みや腫れといった症状を少しでもやわらげるといいでしょう。親知らずは放置しておくとお口の中でトラブルを引き起こすもとになるおそれがありますから、歯医者さんにきちんと診察してもらってくださいね。

松岡歯科クリニック 松岡浩司先生

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