チョコで虫歯が予防できる?歯医者さんが作るチョコとは


甘いものの代表格といえる、チョコレート。甘いものを食べると虫歯になりやすいといわれますが、実際のところはどうなのでしょうか。最近は、歯医者さんが作ったチョコレートが話題になっていますので、どのような商品なのかここでご紹介します。

チョコレートと虫歯との関係や、虫歯にならない食べ方などがあるのかどうかについても調べましたので参考にしてください。虫歯がある場合に甘いものがしみることがありますが、チョコレートはどうなのでしょうか。

歯医者さんが作ったチョコレートとは

最近、歯医者さんが作ったチョコレート製品が話題を呼んでいます。歯に悪いと思われがちなチョコレートですが、あえて歯医者さんが製品化したことには深い理由があるようです。いったいどのような商品なのでしょうか。人気の秘密を探ります。

1-1 歯医者さんが作ったチョコレート

歯医者さんが作ったチョコレートが製品化されて話題になっています。全国の歯医者さんで購入できるほか、ネットショッピングから購入することができます。

1-2 成分の特徴

歯医者さんが作ったチョコレートの特徴は、むし歯を予防するキシリトールが入っているということです。

甘味料はなんとキシリトール100%。キシリトールは歯磨き先進国フィンランドで虫歯を予防する効果があるといわれている甘味料で、これで甘みをつけたのがこの商品です。

キシリトールは虫歯菌が歯を溶かす酸をほとんど出さず、歯の再石灰化を促進する効果も期待されている成分です。

1-3 作られた経緯

この商品は長野県松本市にある神谷小児歯科の歯医者さんが作りました。チョコレートを食べると虫歯になるといわれていますが、子ども達はチョコレートが大好きです。虫歯になるからチョコは食べてはいけないというのではかわいそうです。

子どもの虫歯に悩むお母さんのためにも、むし歯に負けない歯を作れるチョコレートを開発しようと考えたのが、商品化のきっかけだったそうです。

1-4 評判

虫歯を作らないだけでなく、一歩進んで虫歯予防を目指すチョコレートということで、大人で関心を持つ人が増えているようです。食べて予防するという新しい発想に共感する人が多いようです。

チョコレートと虫歯との関係

一般的にチョコレートは虫歯になりやすいと思われているようですが、実際はどうなのでしょうか。甘いものは人間の体にとって必要なものでもあります。

甘いものの代表格ともされているチョコレートの成分と虫歯のなりやすさ、歯医者さんのチョコレートの成分であるキシリトールについてまとめてみました。

2-1 チョコレートの成分

チョコレートの主原料はカカオ豆です。カカオマスと呼ばれるカカオをすりつぶしたものに、カカオから抽出したカカオバターを加えたものが主成分で、これに砂糖などで甘みを加えています。

2-2 虫歯の原因

歯の表面にはバイオフィルムという膜があり、ここに虫歯菌が付着します。虫歯菌は食べ物の糖分を栄養として増殖し、酸を出します。この酸が歯を溶かし、脱灰という状態になります。

通常はこの状態になっても唾液が酸を中和して脱灰の歯を再石灰化するので虫歯にはなりません。脱灰状態が長く続き、再石灰化ができない状態が継続すると虫歯になってしまいます。

2-3 カカオと虫歯の関係

虫歯はプラークと呼ばれる細菌のかたまりにいる虫歯菌(ミュータンス菌)が糖分を栄養にして酸を作り、歯を溶かすことで起こります。しかし、チョコレートの主要成分であるカカオにはそのような原因になる糖分は含まれていません。

スウェーデンのある研究によれば、食事の際に規則正しく甘いものを食べたケースでは虫歯になりにくく、さらにチョコレートのほうが他のものよりも虫歯になりにくいという傾向が見られました。そこで、チョコレートの主成分であるカカオに虫歯予防の効果があるのではないかといわれています。

2-4 キシリトールと虫歯の関係

キシリトールもカカオと同じように虫歯菌の栄養になる糖分を含むものではありません。むしろ、キシリトールは虫歯菌が増殖するのを抑制するといわれています。さらにいったん溶けてしまった歯が再石灰化されるのを推進する機能もあるといわれています。

虫歯になりにくいチョコの食べ方とは

チョコレートが虫歯を作ってしまうことは当然あります。虫歯を作らない方法はしっかり歯を磨くことですが、さらに虫歯を作らないで済む食べ方があれば、より効果的です。どんな食べ方があるのでしょうか。

3-1 ダラダラ食べない

チョコレートだけでなく食べ物をダラダラ食べると、口の中がいつまでも酸性状態になってしまいます。通常は酸性に傾いても、唾液の中和作用が働くことでアルカリ性に戻りますが、ダラダラ食べることでいつまでも中和されないことになり、虫歯になりやすい環境が続いてしまいます。

3-2 食べたら磨く

基本的なことですが、食べたら歯磨きをしましょう。虫歯の予防には、虫歯菌のエサとなる食べもののカスを残さないことが大事です。

3-3 寝る前は食べない

寝る前は唾液の分泌が減ってしまうので、自浄作用が弱くなり虫歯になりやすい環境になります。チョコレートは寝る前にはなるべく食べないほうがよいでしょう。

3-4 噛んで食べない

チョコレートはできれば溶かしながらゆっくり食べることをおすすめします。噛んで食べると、それだけ歯や隙間にチョコレートが入り込みやすくなり、口内にカスが残りやすくなります。

チョコレートで分かる虫歯の進行

虫歯が進行すると甘いものなど、食べものがしみるように感じることがあります。チョコレートなどがしみて感じられるときには、口腔内はどのような状態になっているのでしょうか。

4-1 虫歯(C2)かも

虫歯が進行してくると、チョコレートを食べたときにしみることがあります。浸透圧の問題で甘いものがしみてくることがあるのです。

4-2 知覚過敏(甘味痛)

甘味痛と呼ばれる一種の知覚過敏の症状があります。虫歯でしみる場合だけではありませんが、虫歯の可能性もあるので受診することをおすすめします。

4-3 熱いものや冷たいものがしみるとき(C3)

歯がしみるケースとして、甘いものがしみるときと熱いものや冷たいものがしみるときとがあり、この二つは虫歯の進行度が違います。

虫歯が象牙質に達しているときは、冷たいものがしみるケースがあります。さらに虫歯が進行して神経(歯髄)にまで達すると熱いものがしみることがあります。

まとめ

甘いものが虫歯の原因になることは確かにありますが、一切食べなければ虫歯にならないというものではありません。甘いものは人間にとって必要なものでもありますから、ダラダラ食べをせず、上手に食べて、しっかり歯磨きすれば甘いものを食べたからといってすぐ虫歯にはならないので安心しましょう。

おいしいチョコレートで虫歯予防をしたい方は、歯医者さんが考えたキシリトールで甘みをつけたものも市販されています。キシリトールの過剰摂取は軟便になりやすいので、上手に食べることをおすすめします。

飯田歯科医院

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