歯を白くしたいと本気で願うなら、歯医者さんでやってもらうオフィスホワイトニングがおすすめです。オフィスホワイトニングは、自宅で行うホームホワイトニングよりも短期間で歯を白くすることができるといわれています。しかし、実際にオフィスホワイトニングではどのくらいの期間で歯を白くできるのでしょうか。一回の治療だけで歯の色に違いを感じられるほどの効果はあるのでしょうか。ここでは、オフィスホワイニングの効果について詳しく見ていきましょう。
この記事の目次
1.オフィスホワイトニングで短期間に白く
1-1 一回だけでは白さを実感できないことも
即効性にすぐれているオフィスホワイトニングですが、一回だけでは納得のいく白さを手に入れられない場合もあります。ホワイトニングを受ける時点での歯の色は人によって違います。そのうえ、希望する歯の色もすべての人が同じわけではありません。ですから、オフィスホワイトニングを一回受けて白くなったと満足できる人とそうでない人がでてきてしまうのは仕方のないことです。
1-2 3回以上の治療を受けると効果的
オフィスホワイトニングでは高濃度の薬剤を使い、特殊な光をあてることで薬剤の効果をさらに高めます。そのため、一回の治療で歯を白くできる場合もあるのです。実際に一回の治療で歯の白さを実感できている人も少なくありません。しかし、一回だけの治療では再び色がついてしまう可能性もあります。特に初めてホワイトニングを受ける人は効果がでにくい傾向があるため、最低でも3回の治療を受けるとよいでしょう。
1-3 白さをキープするためにメンテナンスを
一回で白くできるといわれているオフィスホワイトニングも、一度白くなったからといって永久に白さを維持できるとは限りません。オフィスホワイトニングを数回受けて希望の白さにできてから、半年から1年後くらいに再度オフィスホワイトニングを行ってメンテナンスすることをおすすめします。このように定期的にオフィスホワイトニングを続けていくことで、白い歯を保つことができるのです。メンテナンスのホワイトニングは、初回よりも料金が低く設定されているところが多いようです。最初にメンテナンスの料金についても確認しておくとよいでしょう。
1-4 ホームホワイトニングは一回では効果なし?
オフィスホワイトニングと違って、自宅で行うホームホワイトニングは一回だけで歯を白くすることができません。その理由のひとつが、使用する薬剤です。ホームホワイトニングは自宅で手軽に行えますが、濃度の低い薬剤を使用します。その薬剤を専用のマウスピースに入れて、最大で2時間ほど装着するというやり方です。これを毎日続けることで、少しずつ歯を白くしていくのがホームホワイトニングです。個人差がありますが、おおよそ2~4週間ほどで歯の白さを実感できるでしょう。
2.オフィスホワイトニングの種類での違い
オフィスホワイトニングでは、薬剤を歯に塗った後に特殊な光をあてていきます。これは、薬剤を効果的に作用させるために必要なことです。ホワイトニングの薬剤の主成分である過酸化水素は温度によって反応するという性質があります。ですから、適切な温度の熱をあたえることが効果を高めるために重要となってくるのです。ここで、オフィスホワイトニングの代表的な種類をいくつかご紹介します。
2-1 ハイライト
現在のオフィスホワイトニングのベースとなっている方法です。ハロゲンライトをあてて少しずつ歯を白くしていきます。一回の治療による効果は高くないとされています。
2-2 レーザーホワイトニング
ハロゲンライトではなく、ホワイトニングに有効とされる波長のダイオードレーザーを用います。そのため、ハイライトに比べて短時間で歯を白くする効果を期待できるでしょう。ただし、歯の一本一本に光をあてる必要があるため、治療に時間がかかります。以前はアルゴンレーザーが使われていましたが、製造中止にともないダイオードレーザーが用いられています。
2-3 スピードホワイトニング
高価なレーザーと同じ効果を出せるとされています。プラズマアークやキセノンというパワーの強い機械を使用し、ホワイトニングの薬剤を活性化させていきます。短時間で歯を白くできますが、一本ずつ光をあてるために治療に時間がかかります。
2-4 FAPホワイトニング
ホワイトニングの主成分である過酸化水素にリン酸やフッ素、ハイドロキシアパタイトを配合し、光の力に頼らずにホワイトニングをする方法です。一回の治療による効果は高くないので、十回以上の治療が必要な場合があります。
2-5 ブライトスマイル
プラズマライトをアーチ型にしているので、歯の全体に光をあてることができます。NASAの科学者が開発したホワイトニングシステムで、一回の治療で歯を一気に白くする効果が期待できます。
2-6 ズーム
ブライトスマイルに対抗して開発されており、前歯全体に光をあてることができます。波長の短いメタルハイドという光を使用しているため一回で歯の白さを実感できるでしょう。
2-7 ビヨンド
中国で初めて開発されたホワイトニングシステムです。ズームを参考にしてつくられており、前歯全体に光をあてることができます。ただし、一回で歯を白くする効果はズームに及ばないといってよいでしょう。
3.オフィスホワイトニングの注意点
3-1 料金が高ければ効果も高いとは限らない
一回で歯を白くできるホワイトニングを探す際に、料金の高いところを選べばよいと考えてしまう人は多いのではないでしょうか。しかし、料金が高く設定されているからといって効果が高いとはいえません。
使用する薬剤や機械の種類のほか、治療に必要な時間や手間などはホワイトニングの種類によって異なります。歯医者さんは総合的に考えて料金を設定しているわけですから、料金と効果の高さは関係ないと考えたほうがよいでしょう。
3-2 効果のあらわれ方は個人差によるもの
オフィスホワイトニングを受ければ、だれでも真っ白な歯になるということではありません。もともとの歯の色や質は、人によって異なります。また、歯に色がついている原因も遺伝や加齢によるものから、タバコや飲み物、歯磨きの仕方、服用していた薬による影響などさまざまなのです。そのため、同じホワイトニング治療を受けたとしても人によって効果のあらわれ方が違ってくるのは仕方のないことです。また、このような個人の歯の状態に合わせた治療を行える歯医者さんを選ぶことが大切です。
3-3 カウンセリングをしっかりしてもらおう
できるだけ一回で歯を白くしたいのであれば、実際に歯医者さんに自分の歯を見てもらうとよいでしょう。確実には答えられないでしょうが、一回でどのくらいの白さを期待できるのか相談するのもひとつの方法です。このカウンセリングの際に、丁寧に詳しく教えてくれるかどうかも歯医者さん選びの基準となります。ホワイトニングの実績がある歯医者さんはカウンセリングを重要と考えています。自分の希望をきちんと伝え、どのような治療が適しているのかを提案してもらいましょう。
4.まとめ
短期間で歯を白くするといわれているオフィスホワイトニングでも一回で必ず白くできるとは限らないということはお分かりいただけたでしょうか。ただし、オフィスホワイトニングはホームホワイトニングよりも一回の効果が高いのは事実です。自分の歯の状態をしっかりとチェックしてもらい、どのくらいの回数や期間で望むような白さを手に入れられるのか事前に相談することが大切です。
歯の状態は人によって違います。ホームページなどで紹介されている治療の事例は、あくまでも参考にとどめておきましょう。自分の歯の場合、どのような治療でどの程度の白さを期待できるのかということを確認する必要があるのです。
この記事は役に立った!
監修医伊丹太郎先生
麻布シティデンタルクリニック 院長
■院長経歴
松本歯科大学卒業後、同病院勤務。
琉球大学医学部付属病院歯科口腔外科にて
顎顔面領域悪性腫瘍治療に従事。
その後都内複数歯科医院勤務後、
麻布シティデンタルクリニックを開院。