歯のホワイトニングとは?施術内容を詳しく紹介

スマイルライン編集部
2022-08-22 更新
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この記事の目次

1.ホワイトニングの主な種類について
ホワイトニングとは歯医者さんなどで提供するホワイトニングプランの種類
2.短時間で白くするオフィスホワイトニング
3.自分でじっくり白くするホームホワイトニング
4.より白く長持ちするデュアルホワイトニング
5.低刺激で手軽なセルフホワイトニング
6.まとめ

歯医者さんの行う施術から、市販の歯磨き粉まで「ホワイトニング」という言葉が広く使われています。そもそも、ホワイトニングとは何?と疑問に思う方もいるでしょう。

この記事では、もともとのホワイトニングという言葉が示す意味などをご紹介するとともに、オフィスホワイトニングやホームホワイトニングなど、歯医者さんで扱っているホワイトニングの主な4つのプランについて、詳しくご説明します。各プランにはそれぞれに特徴があり、その優劣を比べることが、この記事の目的ではありません。この中から、自分のニーズに合った施術を探す際の参考にしてください。

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

1.ホワイトニングの主な種類について

ホワイトニングとは

もともとは、米国で1989年より実用化が始まった技術で、歯のエナメル質に沈着した有機物の着色を分解して漂白するのがホワイトニングです。それ以前は歯の内部に沈着した色を取り除くことができず、表面の汚れのみを取ったり白い素材で被せ物したりといった方法しか解決策がなかった時代でした。
そんな中で登場したホワイトニングは、画期的な方法として話題になりました。当初はブリーチと呼ばれていましたが、その後、ホワイトニングという言葉が使われるようになりました。

従って、着色汚れを漂白する技術が、ホワイトニングのもともとの意味なのです。しかし現在では、漂白だけでなく歯の表面のステイン落とすだけのものであっても、ホワイトニングという言葉が使われています。混同しないよう気を付けてください。

歯医者さんなどで提供するホワイトニングプランの種類

歯医者さんで提供するホワイトニングは主に、もともとの言葉の意味どおり歯に沈着した色素を漂白するホワイトニングです。使用する薬剤の主成分は、過酸化水素や過酸化尿素を使い、漂白力の高い高濃度の過酸化水素の薬剤は、歯医者さんでしか扱えないものです。

また、歯医者さんの在籍していないホワイトニングサロンでは過酸化水素を扱えないため、主に歯の表面のステインを落とすホワイトニングとなっています。

・オフィスホワイトニング

歯医者さんで施術してもらう、高濃度の過酸化水素が主成分のホワイトニングをオフィスホワイトニングといいます。

・ホームホワイトニング

歯医者さんで提供される、過酸化尿素を主成分としたホワイトニングキットを使って、自分で行うのが、ホームホワイトニングです。また、ホワイトニングキットをネットで入手して、すべて自分で行う場合も、ホームホワイトニングと呼ばれています。

・デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用したものがデュアルホワイトニングと呼ばれます。歯医者さんが提供する施術メニューの一つです。

・セルフホワイトニング

歯医者さんの在籍しないホワイトニングサロンに足を運び、自分で行うのがセルフホワイトニングです。サロンでは法的に過酸化水素系の薬剤は扱えないため、漂白をしないホワイトニングが主体となります。

2.短時間で白くするオフィスホワイトニング

歯医者さんで行うオフィスホワイトニングでは、高濃度の過酸化水素を扱える上に、漂白する反応を高めるための強いライトなどを照射する設備があるなど、即効性の高いホワイトニングを受けることができます。

最初のカウンセリングから歯のチェックやクリーニング、施術まで、トータルでおまかせできるので安心です。もっとも短時間の施術で白さを実感できるホワイトニングが可能ですが、その一方で、白さの後戻りが早かったりというデメリットもあります。

【メリット】
・施術の直後に白さを実感できる
・ホワイトニングの手間がかからない
・事前の適確なチェックやクリーニング後にホワイトニングできる
・歯医者さんによる安全でムラのない施術ができる

【効果の目安】
・1回の施術で2段階から6段階アップ
※歯の白さを示すシェードガイドを基準とした白さアップの目安で、その効果に個人差があります(以下同)

【デメリット】
・薬剤によって痛みが生じる場合がある
・施術後に知覚過敏になることもある
・比較的後戻りが早い(半年から10ヶ月程度)
・費用がかかる

【期間と費用】
・1回の施術で1時間程度
・1万5000円から5万円

3.自分でじっくり白くするホームホワイトニング

歯医者さんで提供されるマウスピースと薬剤、あるいはネット通販で自分で入手したキットを使って自分で行います。ホームホワイトニングの薬剤は主に過酸化尿素を漂白成分としています。

過酸化尿素は低濃度の過酸化水素に分解されるものなので、毎日薬剤を塗布したマウスピースを装着する必要があり、少々手間がかかります。日ごとにじっくりと薬剤を浸透させることができるため、自然な白さに仕上がり、最終的な白さも大きくアップできます。

【メリット】
・自然でより白い歯を実現可能
・薬剤の刺激や痛みが少ない
・施術後の知覚過敏になりにくい
・後戻りしにくい
・比較的リーズナブル
・理想の白さになるまで継続できる

【効果の目安】
・毎日2時間・2週間継続で白さが4段階程度アップ

【デメリット】
・効果の実感に時間がかかる(2週間から1ヶ月程度)
・毎日の継続に手間と時間がかかる
・日々のホワイトニング後は食事制限が必要
・事前の歯のクリーニングを徹底しにくい
・ムラが出たり的確な施術ができないこともある

【期間と費用】
・毎日2時間で2週間の継続が目安
・1万5000円から3万円程度

4.より白く長持ちするデュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用し、そのメリットを高め、デメリットを補う、究極のホワイトニングとも言えるのが、デュアルホワイトニングです。

最初に、オフィスホワイトニングで実感できる白さを実現した後、自分でホームホワイトニングのフォローをするものです。これにより、後戻りを抑えたり、じっくりと薬剤を浸透させることができ、オフィスホワイトニング単独の施術よりも、より白さをアップできます。

【メリット】
・白さを短時間で実感できる
・後戻りしにくい
・もっとも白くできる

【効果の目安】
・1回目のオフィスホワイトニングで3から6段階
・その後のホームホワイトニングで1から2段階

【デメリット】
・痛みが出る場合がある
・費用がかかる
・ホワイトニング後の食事制限がある

【期間と費用】
・2週間程度
・6万円から8万円程度

5.低刺激で手軽なセルフホワイトニング

歯医者さんの在籍しないホワイトニングサロンで行うものをセルフホワイトニングといいます。歯科医師や歯科衛生士以外は、口内に触れるような施術ができないため、自分で行うことになります。

また、前述した通り薬剤は過酸化水素を扱えないため、市販のホワイトニング歯磨き粉などにも使われているポリリン酸などが主な薬剤となり、漂白ではなく歯の表面のステインを落とすことが主体になります。歯のステインが内部に沈着しないためのメンテナンス向きです。

【メリット】
・痛みが少ない
・ホワイトニング後の食事制限がない
・ステインを落とすことができる
・費用が安い

【効果の目安】
・およそ1段階から3段階アップ
※ステインを落とすだけなので、ステインの程度にもよります。

【デメリット】
・通院と自分で施術する手間がかかる
・沈着した汚れの漂白ができない

【期間と費用】
・1時間程度
・1回3000円から5000円程度

6.まとめ

歯医者さんやサロンで提供されるホワイトニングには、大きく4つあり、その特徴やメリット、デメリットがつかめたと思います。
ただし、4つの特徴を紹介したのは、優劣をつけるためではありません。できるだけ手間をかけたくないという人もいれば、自分の手で納得できるホワイトニングがしたいという人もいるでしょう。もともと白いので漂白までは必要ない方も要るはずです。

より効率良くホワイトニングをするためには、歯をきれいにしておくことがポイントとなり、オフィスホワイトニングではクリーニングが必須です。まずは歯医者さんで歯をきれいにしてもらってみてはいかがでしょうか。

 

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